Azure API Center がトライアルモデルからフリーミアムモデルに変更されたので制限事項を確認してみた
いわさです。
先日の Microsoft Build 2025 にて、Microsoft Azure にもいくつかアップデートがありました。
最近の MCP の流れからか、API ゲートウェイ系サービスの機能強化もいくつか出ていましたね。
その中のひとつで、Azure API Center でフリープランが追加されました。
Azure API Center はこれまでは 90 日試用版か、スタンダードプランのどちらかを選択できました。
ただ、90 日経過後はスタンダードプランを使う必要があったので、小規模な導入には適していませんでした。
今回のアップデートで期間制限なしにフリープランを使うことが出来るようになったので、小規模な導入から気軽に出来るようになりました。
もちろんフリーミアムなのでスタンダードプランで使える一部の機能が使えなかったり使用制限があったりはするのですが、今後採用検討の候補にあがる機会が増えるかもしれません。
フリープランの設定
今回のアップデートで、新規 API Center 作成時のプランで次のようにフリープランを選択できるようになっています。併せて従来の試用版は選択できなくなっていました。
作成後の API Center リソースは次のような形です。
Pricing Plan に「Free」と表示され、その上部には制限事項のバナーが表示されています。
上限やごく一部の機能制限はありますが、基本的にフル機能使えると思って良いと思います。
MCP サーバーの登録も可能でした。
フリープランの制限事項
次のページに Azure API Center の制限事項も記載されています。
フリー版ですが、機能としてはポータルのセマンティック検索以外の機能はすべて使えるみたいです。
また、API 登録数など各上限数がスタンダード版よりも低くなっています。
ポータルのセマンティック検索については次のように「Standard SKU ユーザーのみ」というバナーが表示されていました。この機能を使いたい場合はスタンダードプランにアップグレードする必要があります。
また、API バージョンの上限が 5 なので、そのあたりは気をつけたほうが良いです。
スタンダード版だと 100 と結構バージョン気にせずに使いやすかったので 5 だと割とすぐに上限に到達します。古いバージョンを廃止・削除するなどバージョン管理の運用が必要です。
また、バージョンごとの API 定義数はスタンダード版と変わらず 5 でした。
この他にもデプロイメントや環境など、一部上限値はスタンダードと同じなので一部上限値のみ気をつければフリープランかなり使いやすいと思います。
さいごに
本日は Azure API Center がトライアルモデルからフリーミアムモデルに変更されたので制限事項を確認してみました。
これまでは一部のユーザーのみが使う印象でしたが、フリーミアムモデルの導入によって今後は手軽に導入しやすくなります。
上限値についても普通に運用利用可能なレベルなので今後 Azure API Center の利用機会増えるかもしれませんね。