Azure App Testing というテストソリューションのハブが Microsoft Azure で利用できるようになりました

Azure App Testing というテストソリューションのハブが Microsoft Azure で利用できるようになりました

2025.08.22

いわさです。

先日、Microsoft Azure のアップデートで「Azure App Testing」というものがアナウンスされました。

https://azure.microsoft.com/en-us/updates?id=500203

アナウンス内容から、当初 Azure Load Testing が Azure App Testing にリブランドされたのかな?とも思ったのですが、実際に Microsoft Azure 上で触ってみたところ全然違うものでした。

Microsoft Azure には Azure Load Testing、Microsoft Playwright Testing など、フルマネージドなテストソリューションがいくつか提供されています。
今回公開された Azure App Testing はそれらのテストソリューションのハブとして機能するようです。

少し触ってみたので紹介します。

Azure App Testing

Azure ポータルで確認してみましょう。
サービス検索バーから次のように「Azure App Testing」を見つけることができると思います。

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アクセスしてみると次のような画面に遷移します。
どうやら、Azure App Testing にはリソースの概念はなく、複数のテスト系のサービスをまとめるハブとして機能しているようです。

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「ワークスペース」メニューの中には「Azure Load Testing」と「Playwright ワークスペース」があります。

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Azure Load Testing

Azure Load Testing は Azure フルマネージドな負荷テストサービスです。
負荷テストはローカルからも実行も可能ですが、大規模な負荷テストを行う際にはクライアントのスケーリングが必要になります。インフラの準備など不要でそのあたりをまるっと面倒みてくれるサービスです。
Azure Load Testing ではもともとは JMeter をサポートしていましたが、最近は Locust もサポートし始めています。

https://dev.classmethod.jp/articles/azure-load-testing-japan-east/

Azure Load については私の環境にはリソースが残っていなかったのですが、おそらく既存リソースにこの Azure App Testing からアクセス可能です。

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Azure App Testing 上からは Azure Load Testing リソースの確認のみが出来まして、ここからリソースにアクセスしてみると Azure Load Testing のポータル画面に遷移しました。

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Azure Load Testing の機能自体は以前のものと変わらないようだったので、ここはただアクセス経路が変わっただけと考えて良さそうです。

Playwright ワークスペース

Playwright ワークスペースは Microsoft が開発した WebUIオートメーションフレームワークの「Playwright」を Azure 上で実行できるサービスです。
こちらももちろんローカルからの実行も可能なのですが、クラウド上のマネージドサービス上で実行することで並列環境でリモートブラウザを複数扱うことができるようになります。

こちらも Azure Load Testing と同様にリソースを Azure App Testing から管理することが出来ます。

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ただし、アクセスしてみると以前私が試した際とは少し機能が違っていそうだということに気がつきました。

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以前は以下のブログを書いた時に検証したのですが「Microsoft Playwright Testing」というサービス名でした。

https://dev.classmethod.jp/articles/public-preview-playwright-testing/

よく調べてみると、どうやら現在 Azure 上には Playwright 関係のサービスが2つあるようで、ひとつは前者の Azure App Testing からアクセスができるもの、もう一つはサービス一覧から検索すると見つけることができるのですが「Playwright Testing (Classic)」というものです。

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こちらを確認してみるとたしかに以前ブログを書いた時と同じように、専用ポータル画面上でセットアップをするような使い方のままでした。

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どうやら今回の Azure App Testing のリリースをきっかけに新しい Playwright ワークスペースに切り替えていきましょう。ということのようです。
プレビュー中だったので旧リソースをそのまま使いたいという方は少ないかもしれませんが、移行ガイドが以下に用意されています。

https://github.com/Azure/playwright-workspaces/blob/main/migration-guide.md

さいごに

本日は Azure App Testing というテストソリューションのハブが Microsoft Azure で利用できるようになっていたので調べてみました。

Azure Load Testing についてはこれまでと使用感変わらずに使えそうです。
Playwright 周りが気になっていた方は、以前のクラシックと違うものになっているので気を付けてください。このあたりの使い方は今度ためして紹介してみたいと思います。

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