Amazon Bedrock の推論で使用されるリージョンについて(国内利用したい場合の参考情報)
こんにちは。
両目がそろそろEOL
オペレーション部のかわいです。
先日 Amazon Bedrock の Claude 4.5 Sonnet モデルが国内のみで利用できると公表され話題になりました(詳しくは以下ブログ参照)。
Bedrock の発展とともに需要も増え、いろんなユースケースで活用されてきている印象です。なんだかわからないけどわくわくしますね。
実際の活用に伴い気になるのが、データがどこで処理され、どこに保管されるのか?という点です。
(GDPRなど、セキュリティ上定められることもあるかと思います)
本記事では、 推論処理を日本国内で完結させたい、といった要件を持つ場合に参考になりそうな情報 をまとめたいと思います。
※本記事の内容は2025年11月時点の AWS 公開情報に基づいています。今後の仕様変更やサービス拡張により挙動が変わる可能性がありますので、最新情報は公式ドキュメント等を適宜ご確認ください。
推論処理を日本国内で完結させたい
Amazon Bedrock では、特定のモデルがどのリージョンでオンデマンド推論をサポートしているかが公開されています。
対応モデルの一覧は下記公式ドキュメントから確認でき、東京リージョンまたは大阪リージョンでオンデマンド推論がサポートされているモデルを利用することで、国内リージョンでの呼び出しが行われます。
例えば Claude Sonnet 4.5 (モデル ID: anthropic.claude-sonnet-4-5-20250929-v1:0)は、東京リージョン(ap-northeast-1)での推論をサポートしています。

ただし注意点として クロスリージョン推論を利用する場合は、リクエスト時におけるキャパシティの状況に応じ、定義されたリージョン間で動的なルーティングが行われます。
そのため クロスリージョン推論を利用する場合は、東京リージョン内での完結が難しくなります 。
You can carry out cross-Region inference with cross-Region (system-defined) inference profiles. Cross-Region inference allows you to seamlessly manage unplanned traffic bursts by utilizing compute across different AWS Regions. With cross-Region inference, you can distribute traffic across multiple AWS Regions.
データやプロンプトの扱いについて
例えばクロスリージョン推論を行った場合、推論時のデータはソースリージョンのみに保持 されます。
ただし以下記述からも、入力プロンプトと出力結果がソースリージョン外に移動 する場合があります。
Cross-Region inference requests to an inference profile tied to a geography (e.g. US, EU and APAC) are kept within the AWS Regions that are part of the geography where the data originally resides. For example, a request made within the US is kept within the AWS Regions in the US. Although the data remains stored only in the source Region, your input prompts and output results might move outside of your source Region during cross-Region inference. All data will be transmitted encrypted across Amazon’s secure network.
また、Bedrock はユーザのプロンプトやモデルのアウトプットなどをサービス側で保存せず、必要な処理過程で一時的に保持されるものと読み取れます。
Amazon Bedrock doesn't store or log your prompts and completions. Amazon Bedrock doesn't use your prompts and completions to train any AWS models and doesn't distribute them to third parties.
結論
本記事では、Amazon Bedrock における推論処理を日本国内で完結させたい、という要件に応えるための参考情報について紹介しました。
結論としては、現時点(2025年11月)で日本国外へのデータ移動を避けるためには、要件に応じて東京/大阪リージョンでオンデマンド推論がサポートされているモデルを利用する方法がアプローチになると思います。
完






