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【書評】リーダシップを身につけて人生をコントロールする〜「採用基準」を読んで

「採用基準」という本を読んで社会人としての生き方、考え方にガツンと衝撃を受けました。
2020.03.03

大阪オフィスのYui(@MayForBlue)です。

社内の人に勧められて「採用基準」をなんとなく読み始めたのですが、社会人としての生き方、考え方にガツンと衝撃を受けました。
この本を読んで、仕事に対しての姿勢が変わるような学びがたくさんあったので、書評として残しておきたいと思います。

この記事の目次

本の概要

大手コンサルティング会社 マッキンゼー・アンド・カンパニーで12年間採用マネージャーを務めた著者による、マッキンゼーにおける「採用基準」と、そこから見る今の日本が必要としている人材について述べられています。 この本では"リーダーシップ"の必要性が強く叫ばれているのですが、なぜリーダーシップが必要なのか、そしてなぜマッキンゼーでは一部の人ではなく"全員"にリーダーシップを求めるのかが詳細に書かれています。
第1刷の発売は2012年ですが、8年経った今でもその内容は色褪せていないと思いました。

あとがきにも書かれているのですが、マッキンゼーを礼讃しているのではなく、世間の評価に流されず、自分自身の生き方を追求するために不可欠なものがリーダシップであるということが一貫して発信されています。

著者について

著者の伊賀泰代さんは1993年から2010年末までマッキンゼー・アンド・カンパニー、ジャパンにてコンサルタント及び人材育成、採用マネージャーを務めていました。
2011年に独立し、現在はキャリアインタビューサイトMY CHOICEを運営し、リーダーシップ教育やキャリア形成に関する啓蒙活動に従事されています。
伊賀泰代さんの詳しいプロフィールについてはこちらのページで詳しく紹介されています。

「採用基準」書評

目次

序章 マッキンゼーの採用マネージャーとして

この章ではマッキンゼーにコンサルタントとして入社した著者がなぜ採用マネージャーに職種を転換するに至ったのか、 また、MBA留学時に見たアメリカのビジネススクールでの「常に世界を見よ」と教える土壌と価値観に影響を受けたことが述べられています。

第1章 誤解される採用基準

マッキンゼーでは地頭のよい人や優等生が採用されると考えられがちですが、そうではないことが述べられています。

マッキンゼーでは、バランスが崩れていてもいいので、何かの点において高い能力を持っている人が評価されるというのが印象的でした。そういう人は危機の時に使える自分の勝負球や勝ちのパターンを知っているし、仕事はチームプレーが前提であり、個人で足りない能力があっても他のメンバーが補うことで成果を出せるからです。 また、コンサルティングという仕事を通して書かれる、人から信頼され相談されるということに対して必要なスキルについての内容がとても興味深かったです。

第2章 採用したいのは将来のリーダー

この章では、マッキンゼーが求めている人材が「将来、グローバルリーダーとして活躍できる人」であることを念頭におき、なぜ"リーダーシップ"が必要なのかが述べられています。

リーダーシップとは「自説が採用されるため」ではなく「成果を出すため」に行動することであり、よって全員がリーダーシップを持つ組織は、一部の人だけがリーダーシップを持つ組織より圧倒的に高い成果を出しやすいというところが印象的でした。

この章を読んで、自分の中のリーダシップという言葉に対する概念ががらりと変わりました。

第3章 さまざまな概念と混同されるリーダーシップ

この章では、欧米と日本における"リーダーシップ"の概念が大きく異なること、日本では"リーダシップ"が自己中心的な、ネガティブなイメージで捉えられやすいことについて問題提起されています。
また、救命ボートの漕ぎ手に例えて、大きな成果を得るときに求められる真のリーダーシップとは何かが解説されています。
リーダーの仕事は周りの人を楽しくさせることではなく、なんとしても成果を出すことであり、大きな成果がかかっているときに選ぶリーダーは気が合う人でも好感が持てる人でもなく、「判断力、決断力があり、言うべきことを言うのに躊躇せず、やるべきことはリスクを取って実行する人」であるというところにとても納得しました。

第4章 リーダーがなすべき4つのタスク

この章では、リーダーが成果を出すために具体的になすべき以下の4つのタスクについて述べられています。

  1. 目標を掲げる
  2. 先頭を走る
  3. 決める
  4. 伝える

この4つのタスクについて、なぜ必要なのか、そのタスクを達成することによって何が得られるのかをこの章で学ぶことができます。

特に、3つめの決めるという部分で

A bad decision is better than no decision

というフレーズが紹介されているのですが、なぜベストな決断でなくても"決める"ことが重要なのかという内容が印象的でした。

第5章 マッキンゼー流リーダーシップの学び方

この章では、マッキンゼーに入社した人たちがリーダーシップによって得られるものの大きさに気付き、自然と「もっとリーダーシップを身につけたい」と考えるようになるということが述べられています。

マッキンゼーでは常に成果を求められており「自分のやっている仕事はどのような価値を生むのか」を強く意識するようになること、その中で短期間に一定レベルのリーダーシップを身に付け、より強いリーダーシップを身につけたいと考えるようになるまでの過程が印象的でした。

また、この章に"会議で発言ゼロの人はバリューゼロ"というフレーズがあるのですが、自分自身の今までの仕事に対する姿勢が当てはまり、強烈に反省しました。この章を読んでから、ミーティングに参加する姿勢が変化したと思います。

※マッキンゼーでは、バリューを出す=成果(付加価値)を生むこと

第6章 リーダー不足に関する認識不足

この章では、日本の人材に関する問題は優秀な人材はたくさんいるのに、優秀なリーダーが不足していることが問題提起されています。

企業や経済、政治において窮地に陥ったとき、現状を一気に変えてくれるカリスマ的リーダーを期待しがちですが、変われる組織というのは「自分がこの現状を変えていく」というリーダーシップを持つ人が一定数いる組織だというところが印象的でした。

この章でもやはり一部の人ではなく、多くの人にリーダーシップが必要なのだということが強く意識できました。

第7章 すべての人に求められるリーダーシップ

この章では、リーダーシップとは特別な状況で発揮するものではなく、日常的に発揮するスキルであること、また、リーダーシップは特殊なスキルではなく訓練を積むことで修得できるスキルであることが述べられています。

リーダシップを発揮する成功体験を積み重ねることで誰でもリーダーシップを身につけられること、リーダーシップに向き不向きがあるわけではなく、その人に適したスタイルのリーダーシップがあるという内容が印象的でした。

終章 リーダーシップで人生のコントロールを握る

この本で一貫して発信されてきた"リーダーシップ"で自分自身のキャリアや生き方を変えられるということがこの章で述べられています。

リーダーシップを持つことで企業や社会を変えることができますが、最も大事なことは、与えられた枠の中で生きるのではなく、自分自身の力で人生を設計できるようになることだというのが印象的でした。

また、タイトルの「採用基準」とは、将来のリーダーとなるポテンシャルを持っているということであり、それが今の日本に必要な人材そのものだということが述べられているのですが、この本を通してその意味がとてもよくわかりました。

感想と、クラスメソッドにおける"リーダーシップ"

クラスメソッドには、Classmethod Leadership Principle(CLP)と呼ばれるクラスメソッド社員の行動指針や価値観を示したものがあり、社員として採用時や評価時の基準となることが社内外で明言されています。
クラスメソッドのカルチャー -Classmethod Leadership Principle-

言葉の中にそのままある通り、クラスメソッドでもリーダーシップは重要な行動指針のひとつです。
入社した当初、一人一人にリーダーシップを求められていることを意識しながらも、この本に書かれていることと同じように、「なぜ全員にリーダーシップが必要なのだろう」と思っていた自分がいました。
しかし、社内にいると確かに年齢や立場を問わずリーダーシップを持っている人がたくさんいて、そのことに驚きと尊敬の気持ちを抱いていました。

「採用基準」を読んで、弊社が掲げているリーダーシップの本質をやっと理解できた気がしました。

また、この本では問題解決に必要なのが地頭の良さや問題解決スキルではなく"リーダーシップ"であることが繰り返し述べられています。
どんなに問題解決の方法を知っていても行動に移さなければ意味がないし、ただ単に"行動する"のではなく問題解決という"成果"を確実に得るための行動をするリーダーシップが必要なのだと感じました。

最後に

ポエムチックになってしまいましたが、この本の魅力が少しでも伝わっていれば幸いです。

以上、大阪オフィスのYui(@MayForBlue)でしたっ(`・ω・´)

本のリンク