SSH接続時のLANG設定がOS設定値と異なる時の対処方法

SSH接続時のLANG設定がOS設定値と異なる時の対処方法

Clock Icon2015.07.08

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

藤本です。 私事ですが、本日「AWS 認定ソリューションアーキテクト - アソシエイトレベル」を受験しまして、 無事合格しました。 早速、1週間後に「AWS 認定Sysopsアドミニストレータ― - アソシエイトレベル」を申し込みました。 今月中に3つのアソシエイト取得を目指します。

さて、本題

概要

OSXやLinux/Unixをクライアント端末に利用されている方、 LinuxやUnixにSSH接続した時、 接続先となるOSの言語が確かに英語で設定しているはずなのに、 あれ?日本語?ってなった方がいらっしゃるのではないでしょうか?

$ cat /etc/sysconfig/i18n
LANG=en_US.UTF-8

確かに言語は英語に設定しているはずなのに。。。

$ date
2015年 7月 8日 水曜日 09:46:17 UTC

こんなのや

$ ls -l
合計 0

こんなの

$ echo $LANG
ja_JP.UTF-8

んー。

これ、クライアントの問題です。

対策

対策だけ分かればよい方もいらっしゃると思うので先に対処方法を記載します。 接続元となるOSXで以下のコマンドを実行してください。 クライアントですよ。

[接続元]$ sudo sed -ie 's/(^ *SendEnv)/#1/g' /etc/ssh_config

Linux/Unixの方はファイルパスを/etc/ssh/ssh_configに変更してください。 ユーザディレクトリに.ssh/configを作成されている方はそちらもご確認ください。

これでほとんどの方は解決します。

興味がある方は以下、お付き合いください。

原因

概要でも確認した通り、LANGがen_US.UTF-8になっていないですね。 ja_JP.UTF-8はどこから来たのか? クライアントからやってきました。

まず、デバッグモードでSSH接続します。 デバッグモードはSSH接続ができない時とかにどこで躓いているか分かるのでトラブルシューティングとして大いに利用できます。 覚えておくことをオススメします。 またデバッグモードはvの個数でデバッグレベルを変更できます。 最大3つまで連ねることで最も詳細な情報を取得することができます。

[接続元]$ ssh -vi ***.pem ec2-user@***.***.***.***
OpenSSH_6.2p2, OSSLShim 0.9.8r 8 Dec 2011
debug1: Reading configuration data /etc/ssh_config
debug1: /etc/ssh_config line 20: Applying options for *
debug1: Connecting to ***.***.***.*** [***.***.***.***] port 22.
debug1: Connection established.
debug1: identity file test-cm.pem type -1
debug1: identity file test-cm.pem-cert type -1
debug1: Enabling compatibility mode for protocol 2.0
debug1: Local version string SSH-2.0-OpenSSH_6.2
debug1: Remote protocol version 2.0, remote software version OpenSSH_6.2
debug1: match: OpenSSH_6.2 pat OpenSSH*
debug1: SSH2_MSG_KEXINIT sent
debug1: SSH2_MSG_KEXINIT received
debug1: kex: server->client aes128-ctr hmac-md5-etm@openssh.com none
debug1: kex: client->server aes128-ctr hmac-md5-etm@openssh.com none
debug1: SSH2_MSG_KEX_DH_GEX_REQUEST(1024<1024<8192) sent
debug1: expecting SSH2_MSG_KEX_DH_GEX_GROUP
debug1: SSH2_MSG_KEX_DH_GEX_INIT sent
debug1: expecting SSH2_MSG_KEX_DH_GEX_REPLY
debug1: Server host key: RSA **:**:**:**:**:**:**:
debug1: Host '***.***.***.***' is known and matches the RSA host key.
debug1: Found key in /Users/fujimoto.shinji/.ssh/known_hosts:11
debug1: ssh_rsa_verify: signature correct
debug1: SSH2_MSG_NEWKEYS sent
debug1: expecting SSH2_MSG_NEWKEYS
debug1: SSH2_MSG_NEWKEYS received
debug1: Roaming not allowed by server
debug1: SSH2_MSG_SERVICE_REQUEST sent
debug1: SSH2_MSG_SERVICE_ACCEPT received
debug1: Authentications that can continue: publickey
debug1: Next authentication method: publickey
debug1: Trying private key: test-cm.pem
debug1: read PEM private key done: type RSA
debug1: Authentication succeeded (publickey).
Authenticated to ***.***.***.*** ([***.***.***.***]:22).
debug1: channel 0: new [client-session]
debug1: Requesting no-more-sessions@openssh.com
debug1: Entering interactive session.
debug1: Sending environment.
debug1: Sending env LANG = ja_JP.UTF-8
Last login: Wed Jul 8 10:11:20 2015 from aaaaaaaaa

__| __|_ )
_| ( / Amazon Linux AMI
___|___|___|

https://aws.amazon.com/amazon-linux-ami/2015.03-release-notes/
25 package(s) needed for security, out of 54 available
Run "sudo yum update" to apply all updates.

/etc/ssh_configを読み込んでいますね。 env LANG = ja_JP.UTF-8を送り込んでいますね。

/etc/ssh_configを確認してみましょう。

[接続元]$ egrep -v '^#|^$' /etc/ssh_config
Host *
SendEnv LANG LC_*

こちらの設定は以下を意味します。

Host * 全ての接続先に対して以下の設定を適用します。 SendEnv LANG LC_* 接続元の環境変数LANG、およびLC_から始まる全てを接続先に反映します。

この設定により、接続先に対して接続元のロケールの環境変数が送信されていました。

[接続元]$ echo $LANG
ja_JP.UTF-8

うん、納得。

それでは対策を確認してみましょう。

対策のコマンドはSendEnvの行を全てコメントアウトしています。 対策のコマンドを実行した状態で、SSH接続してみましょう。

[接続元]$ ssh -vi ***.pem ec2-user@***.***.***.***
OpenSSH_6.2p2, OSSLShim 0.9.8r 8 Dec 2011
debug1: Reading configuration data /etc/ssh_config
debug1: /etc/ssh_config line 20: Applying options for *

〜〜〜(略)〜〜〜

debug1: channel 0: new [client-session]
debug1: Requesting no-more-sessions@openssh.com
debug1: Entering interactive session.
Last login: Wed Jul 8 10:46:40 2015 from p924d98.tokyff01.ap.so-net.ne.jp

__| __|_ )
_| ( / Amazon Linux AMI
___|___|___|

https://aws.amazon.com/amazon-linux-ami/2015.03-release-notes/
25 package(s) needed for security, out of 54 available
Run "sudo yum update" to apply all updates.
[接続先]$ echo $LANG
en_US.UTF-8
[接続先]$ date
Wed Jul 8 11:08:47 UTC 2015

環境変数の送信の出力がされなくなり、 LANG環境変数もen_US.UTF-8と接続先OSの言語、文字コード設定となりました。 大分需要が少なそうな記事となりましたが、この情報が誰かのお役に立てば幸いです。

なお、この事象はクライアントOSがWindowsでアプリケーションを利用してSSH接続されている方や、 そもそもクライアントOSの言語が英語で利用されている方には当てはまりません。

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.