AWS Chatbot は us-east-2(オハイオ)にアクセスできないとエラーになる
ちゃだいん(@chazuke4649)です。
タイトルのままですが、補足します。
まとめ
- 現時点(2022.1.29)では、グローバルサービスである AWS Chatbot を利用する場合、 us-east-2(オハイオ)にアクセスできないとエラーになる
- 多くのグローバルサービスは us-east-1(バージニア)を許可すれば良いので、落とし穴になりうる (改善に期待!)
- 使用しないリージョンを拒否するControlTowerのガードレールやOrganizationsの独自SCPなど運用している場合に注意
解説
Control Towerのリージョン拒否ガードレールにて ap-northeast-1(東京)やus-east-1(バージニア)以外のリージョンを拒否したところ、AWS Chatbotが利用できなくなることがわかりました。
理由としては下図の通り、グローバルサービスである AWS Chatbot のサービスエンドポイントがどうやら us-east-2(オハイオ)にあるため、と思われます。
クライアントをSlackにした場合、次の画面に遷移できませんでした。
クライアントをChimeにした場合、設定画面にてエラーが出ました。
ワークアラウンドとしては、以下で対応できそうです。
- 独自SCPの許可アクションに
chatbot:*
を加える - SCPやガードレールの許可リージョンに
us-east-2
を加える
公式ドキュメントのトラブルシュートにも権限不足の場合は us-east-2
でchatbotを許可するよう示されています。
{ "Version": "2012-10-17", "Statement": [ { "Effect": "Deny", "NotAction": [ "chatbot:*" ], "Resource": [ "*" ], "Condition": { "StringEquals": { "aws:RequestedRegion": [ "us-east-2" ] } } } ] }
Troubleshooting AWS Chatbot - AWS Chatbot
ちなみにどうやらChatbotがベータ版の時代から us-east-2
のみサポートされてたのかもしれません。
The beta preview link seems to only work is us-east-2…I hope that it can monitor resources in other regions…
引用元)Getting Started with AWS Chatbot. | Medium
アップデートに期待しましょう!
参考URL
Identity and Access Management for AWS Chatbot - AWS Chatbot
SCPリクエストされた AWS リージョン に基づいて AWS へのアクセスを拒否する - AWS Organizations