ChatGPTはJRに乗ったことがないかもしれない話
こんにちは、サイトウです。 実に○年ぶりのブログでWP画面にも懐かしさを覚えます。
いまクラスメソッドではChatGPT・OpenAIの技術検証とビジネス化が最大の話題になっています。 関連ブログも短期間で大量の記事が作成されており、かなり熱を帯びたキーワードです。
私もビッグウェーブに乗りたいと思いどんな記事がかけるか考えてみたのですが、なかなか人様のお役に立てそうな内容が思いつかず悶々としていました。 なので、クラスメソッドのCLPにもある「やってみる」精神にのっとり、とりあえず書いてしまうことにしました。
ChatGPTが苦手なジャンルを見つけた
ChatGPTのWeb版は、小学生くらいの知能と言われているようです。 正答率もそんなに高くなく、間違った情報も堂々とアウトプットするため『ウソをウソと見抜けない人にはインターネットは向いてない(極論)』状況かなと思っています。
でもChatGPTと遊ぶのは楽しくて、先日は夕飯の献立について相談していました。 すごくいい提案をもらえたので、教えてもらったメニューをそのまま採用してサイトウ家の「夕飯何にする?戦争」は回避されたのです。 (同時に提供してくれたクックパッドのURLが全く違うメニューのレシピだったのはご愛嬌)
ふとしたタイミングでChatGPTを利用した何か役に立つ使い方やツールのアイディアを考えている中で、ChatGPTが苦手なジャンルを見つけました。
公共交通機関の情報提供が苦手っぽい
いつも乗換案内やgoogleマップなどで移動ルートを調べていますが、ChatGPTに聞いてみることにしました。
テキストで移動ルート情報をもらえたら良いフィードバックだなぁ、と思った程度ですが、これが予想外の結果になったのです。
JR天王台駅は私が住んでいる地域の最寄り駅で、常磐線という路線が通っています。 しかし、ChatGPTは山手線沿線の駅だと言っています。
さて、どんどん指摘していきます。
代わりに西武池袋線も通っていません。
東武東上線も通っていません。
これはもしや、、JR天王台駅をご存知ない・・?
ご存知なかったです。
有名な駅に変えて聞いてみた
なるほど、JR天王台駅ってどこだよ??という都会マウントを取られた気分です。
ではもう少し有名な駅を起点に聞いてみます。
あぁ、柏駅はご存知なんですね。
じゃあ再トライ。
おっと、やはり「その聞いたことない駅どこやねん!」という姿勢で来ましたね。
しかし、蒲田駅も知らない可能性があり、もしかしたら都会マウントではなくChatGPTはJRが無い地域の出身なのかもしれません。
でもJR線の種類はたくさんご存知なんですね。
インターネットが無い時代は時刻表を読んで旅気分を味わうという仮想遊戯をしていた友人を思い出しました。
さて、そろそろ答えを教えてあげてFinishです。
ChatGPTで乗り換え方法を聞くときは、有名な駅から聞こう
総評です。
「お前が住んでる聞いたことも無い駅のことは知らん!」
以上です。
※ChatGPTは2021年までの情報で回答を返している仕様らしいのですが、JR天王台駅に常磐線が通ったのは1980年のことです。
未来を予測してみる
「やーい、ChatGPTが知らないこと見つけたぞ~!」だけではアレなので、業界人らしく未来の可能性について考えてみました。
MaaSとの連動
移動を支援する新時代のサービスとして数年前から注目され投資対象にもなっています。
MaaS=Mobility as a Service MaaSは人が移動することをより効率的に・利便性を高くするサービスであり、今よりも圧倒的に多くの情報をユーザーに提供するものです。
例えば都内に多いレンタルサイクルを活用し、「駅から出たらレンタルサイクルを借りて移動して、目的地近くのステーションに返してください」という案内ができるようになります。
もっと便利になると、検索に出てきた移動手段にUber(ライドシェアの方)があれば、自動で駅到着時刻に迎えに来てもらうよう予約されたり・・なんて世界も実現できるようになるようです。
今回のChatGPTとの遊びにおいて、MaaSとChatGPTが組み合わさればおもしろいサービスができそうだなと思いました。
交通情報との連動
日本社会では経済復活を狙い通勤通学がコロナ禍以前と同じくらいの勢いになっている気がします。 となると、気になるのは公共交通機関の運行状況です。
遅延・運転見合わせ・事故etc 移動において公共交通機関のリアルタイム情報は欠かせないものです。
そこでChatGPTが交通情報との連動をすることで、「現在の状況情報提供+回避ルートの提案+より詳細な時間計測」ができるかもしれません。 電車だけであれば乗換案内を駆使すれば迂回ルートを見つけられますが、バスやタクシーなどが絡むとツールだけでは解決が難しいのが現状です。
電車運行情報と道路交通情報、さらにはタクシーの空き状況などもリアルタイムで見られたら、人は移動に脳エネルギーを使うことなく本来の目的に100%のパワーを寄せられますね。
おわりに
たまたま見つけておもしろがっただけで、遊んでみた記事になってしまいました。
エンジニア界隈では個人レベルでもChatGPT APIを利用したアプリケーションやツールを開発していて、ビジネスサイドのサイトウとしてはいろいろもどかしい思いを持っていました。
これも未来志向ですが、簡単な言語を再度勉強して個人的におもしろい・役立ちそうなツールを作れたらなぁ、、と思っています。
それでは、また。