
Claude Code で Slack MCP を複数ワークスペースにつなぐ
業務で2つの Slack ワークスペースを使っているので、Claude Code からも両方を扱いたいと考えました。しかし、claude.ai の Slack コネクタで接続できるのは1つのワークスペースだけです。
複数ワークスペースへの対応は公式にはまだ提供されていません。同じコネクタを複数アカウントで使いたいという機能要望(#27302)も、Slack に限った機能要望(#44243)も Open のままです。そこで本記事では、現状おそらく一番簡単な方法として、Slack MCP サーバーを名前を変えて2つ登録する方法を紹介します。
なお、この方法が使えるのは Claude Code だけです。Claude App(Web、デスクトップアプリの Chat・Cowork)では使えません。
この記事について
【 対象読者 】
- Claude Code から複数の Slack ワークスペースに簡単に接続したい方
【 前提条件 】
- Claude Code から使うこと(この方法は Claude App の Chat・Cowork・Web では使えません)
本題
ここでは、ワークスペース A とワークスペース B の2つを Claude Code から使えるようにする例で説明します。
設定方法
ワークスペースごとに、Slack MCP サーバーを別の名前で登録します。A 用を slack-a、B 用を slack-b とします。
claude mcp add --scope user --transport http \
--client-id 1601185624273.8899143856786 --callback-port 3118 \
slack-a https://mcp.slack.com/mcp
claude mcp add --scope user --transport http \
--client-id 1601185624273.8899143856786 --callback-port 3118 \
slack-b https://mcp.slack.com/mcp
--client-id と --callback-port は、Slack の公式ドキュメント(Connect to Claude)に載っている Claude Code 用の固定値です。サーバー名(slack-a、slack-b)は自由に付けて構いません。Claude Code は手動で登録したサーバー同士を名前で区別するので、URL が同じでも別のサーバーとして扱われます。
登録したら Claude Code を起動し直し、/mcp から1つずつ認証します。Slack の認可画面では、slack-a ならワークスペース A を、slack-b ならワークスペース B を選んでから許可してください。
2つとも認証できたら、claude mcp list で確認できます。
$ claude mcp list
slack-a: https://mcp.slack.com/mcp (HTTP) - ✔ Connected
slack-b: https://mcp.slack.com/mcp (HTTP) - ✔ Connected
これで、Claude Code から両方のワークスペースを同時に扱えるようになります。
注意点
- Claude Code では、同じ URL を指す claude.ai の Slack コネクタより、手動で登録したサーバーが優先されます。コネクタは
/mcpで hidden と表示され、使われなくなります。なので、コネクタで接続していたワークスペースも手動登録する2つに含めてください。なお、Claude App(Web、デスクトップアプリの Chat・Cowork)は手動で登録したサーバーを読み込まないので、Claude App ではこれまでどおり claude.ai の Slack コネクタだけが使われます。 - 名前ごとに認証情報が分かれる挙動は、公式ドキュメントには明記されていません。今後のアップデートで変わる可能性があります。
Claude App で使いたい場合
Claude App で複数ワークスペースを使う簡単な方法は、現時点ではおそらくありません。
Claude App で使いたい場合の現状最善と思われる方法(未検証)
自前の Slack App を作り、claude.ai のカスタムコネクタとして2つ目を追加します。Issue #44243 のコメントで、Cowork での動作が報告されています。
この方法には、Slack App の作成と承認に加え、Team / Enterprise プランでは組織の Owner によるコネクタの追加が必要です。また、claude.ai の Slack コネクタと区別するために URL にクエリを付ける(例: https://mcp.slack.com/mcp?workspace=secondary)、文書化されていない挙動に頼る方法でもあります。
まとめ
Claude Code なら、Slack MCP サーバーを名前を変えて登録するだけで、複数のワークスペースを使い分けられます。
一方、Claude App で使う簡単な方法は今のところありません。自前の Slack App とカスタムコネクタを使う方法はありますが、Slack App の承認をもらい、さらに組織の Owner にコネクタを追加してもらう必要があり、かなり厄介ですね。
参考URL
- Connect Claude Code to tools via MCP | Claude Code Docs
- Slack MCP server | Slack Developer Docs
- Connect to Claude | Slack Developer Docs
- Add a connector that isn't in the directory | Claude.ai Documentation
- Support multiple Connector accounts · Issue #27302 | GitHub
- Support multiple Slack workspaces in the built-in Slack connector · Issue #44243 | GitHub
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