Claude DesktopからGoogle Maps MCP Serverを設定してみる

Claude DesktopからGoogle Maps MCP Serverを設定してみる

Claude Desktop × Google Mapsで、AIが地図データにアクセス! MCPを活用して、住所のジオコーディングや飲食店検索を試してみました。
Clock Icon2025.04.15

こんにちは、洲崎です。
今回は、Claude Desktopを使って、Google Mapsの情報を呼び出せるMCPサーバーを設定してみました。

MCPとは

MCP(Model Context Protocol)は、AIアシスタント(例:Claude、ChatGPTなど)と外部のデータソースやツールを接続するための標準化されたプロトコルです。

従来、AIモデルに外部情報を提供するには、個別のAPI統合やカスタムコードが必要でした。
しかし、MCPを使用することで、統一された方法で多様な外部ツールと連携することができます。

詳細については、以下の記事をご参照ください。
https://dev.classmethod.jp/articles/shuntaka-mcp-study/

今回やること

今回のゴールは、Claude Desktop上からGoogle Mapsの情報(位置情報や地図検索など)を呼び出すことです。
そのために、Google Maps APIを使ったMCPサーバーの構築と設定を行っていきます。

前提

  • Claude Desktopがインストール済み
  • Node.js(v18以上推奨)がインストール済み
  • Google MapsのAPIキーを取得済み

Google Maps MCP Server

Google Maps MCP Serverは以下のGithubで公開されています。
https://github.com/modelcontextprotocol/servers/tree/main/src/google-maps

以下の機能が利用できます。

  1. maps_geocode:住所 → 緯度経度に変換
  2. maps_reverse_geocode:緯度経度 → 住所に変換
  3. maps_search_places:場所を検索(キーワード指定)
  4. maps_place_details:場所の詳細情報を取得
  5. maps_distance_matrix:距離と所要時間を計算
  6. maps_elevation:標高データを取得
  7. maps_directions:ルート案内の生成

今回はこの中から、以下の4つを使ってみます。

  • maps_geocode
  • maps_reverse_geocode
  • maps_search_places
  • maps_place_details

Step1:Google MAPs APIの準備

Google Cloudアカウントを持っていれば、Google Maps PlatformからAPIキーを取得できます。
コンソール画面から「Google Maps Platform」と検索をして、APIキーを発行します。
スクリーンショット 0007-04-15 16.07.06

発行したAPIキーは「Google Maps Platform」にある「鍵と認証情報」から確認が可能です。
スクリーンショット 0007-04-15 16.14.18
※今回は検証目的のため、Google Cloudでデフォルトで作成される権限のままで進めています。

Step2:Claude DesktopでMCPサーバーを設定

Claude DesktopにはMCP機能があり、任意のMCPサーバーを追加できます。
以下の手順で、Google Maps APIを使うためのMCPサーバーをセットアップします。

Claude Desktopの設定画面を開き、「開発者」から「構成を編集」をクリックします。
スクリーンショット 0007-04-14 21.47.24

claude_desktop_config.jsonが選択されるので、VS Codeなどのエディタで開きます。
スクリーンショット 0007-04-15 14.32.18
以下の内容を入力します。

{
  "mcpServers": {
    "google-maps": {
      "command": "npx",
      "args": [
        "-y",
        "@modelcontextprotocol/server-google-maps"
      ],
      "env": {
        "GOOGLE_MAPS_API_KEY": "<YOUR_API_KEY>"
      }
    }
  }
}

保存後、Claude Desktopを再起動します。

ツールバーにハンマーアイコンが追加され、Google Maps MCPが有効になります。
スクリーンショット 0007-04-15 15.30.30

Step3:触ってみる

ハンマーアイコンをクリックすると、Google Maps MCPの設定を見ることができます。
スクリーンショット 0007-04-15 15.30.18

緯度経度を取得してみる

クラスメソッドの日比谷本社オフィスの緯度と経度を、Claudeに聞いてみます。
「東京都港区西新橋1-1-1 日比谷フォートタワー26階の緯度と経度を教えて」
チャットで上記のように入力すると、MCPのgoogle mapsサーバーが起動します。
ツール使用の許可を求めるポップアップが出たら、「許可する」をクリックします。
スクリーンショット 0007-04-15 15.31.22

すると、緯度と軽度を教えてくれました!
スクリーンショット 0007-04-15 15.32.08

緯度と経度をもとに逆ジオコーディングを依頼したところ、返ってきた住所も問題なさそうでした。

スクリーンショット 0007-04-15 19.26.24

念のため、生成された緯度・経度をGoogle Mapsで確認してみましたが、正しい場所(日比谷フォートタワー)が表示されていました。
スクリーンショット 0007-04-15 19.30.45

周辺の飲食店を検索

次に、クラスメソッドの福岡オフィス周辺で飲食店を検索してみます。
「福岡県福岡市博多区博多駅前2-20-1大博多ビル周辺で5km圏内のおすすめの飲食店を教えて」
このように入力すると、周辺エリアの評価が高い飲食店の情報が一覧で表示されました!
スクリーンショット 0007-04-15 15.45.39

まとめ

今回は、Claude Desktop上でGoogle Maps MCPサーバーを設定し、地図情報を取得する方法をご紹介しました。
設定自体はシンプルなので、興味のある方はぜひ一度試してみてください。

ではまた!新規事業統括部の洲崎でした。

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