
Claude Enterpriseのデータ保持期間の仕様と削除時の注意点
Claude Enterpriseはデータ保持期間を設定できます。同じくビジネス向けのTeamプランにはない機能です。
ここで設定できるのは、ユーザーが管理するチャットやプロジェクトのデータ保持期間であり、デフォルトの無期限から最短で30日まで任意に設定できるというものです。
Claude Codeやチャットとユーザーインターフェースが似ているCoworkは対象外であり、Anthropicがトレーニングやコンプライアンスとして保持する期間とも全くの別物です。
Enterpriseプランのデータ保持期間設定
Claudeのビジネス向けプラン(Team & Enterprise)の星取り表を眺めるとわかるように、Enterpriseプランでは、データ保持期間をカスタマイズできます(Custom data retention controls)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象データ | チャット、プロジェクト |
| 対象外のデータ | Cowork、Claude Code |
| 設定可能な期間 | デフォルト無期限。30日以上を日単位で指定可能 |
| 削除後の影響 | 復元不可 |
管理画面の例
Organization settings > Data and privacy > Retention period for chats and projects から設定できます。
日、月の単位で設定でき、チャットとプロジェクトを個別に設定することも可能です。

設定時の影響
保持期間を設定すると、 即時遡及適用 され、設定保存のタイミングで保持期間を超過しているデータは即座に削除されます。
When you modify retention settings, any data that falls outside the new retention period will be deleted immediately upon saving.
監査ログへの影響
設定の変更やデータの削除は監査ログに記録されます。
設定変更時の例です。
{
"event_type": "org_data_retention_policy_changed",
"actor": {
"name": "Taro",
"metadata": { "email_address": "taro@example.com" },
...
},
"details": {
"updated_data_retention_periods": "chat_30_day,project_3_month"
},
"timestamp": "2026-04-04T08:41:30Z",
...
}
シークレットチャットへの影響
シークレットチャット(incognito chat)は、履歴やメモリーには残りません。
本設定はシークレットチャットにも適用され、データ保持期間内であれば、データエクスポートの対象となります。
データエクスポート機能への影響
本機能により削除された会話・プロジェクトデータは、データエクスポート機能の出力対象に含まれません(参考)。

データ削除の計算例
データの削除は、UTC午前0時に実行されます。保持期間が30日の場合の削除タイミングの例を示します。
| 項目 | UTC時刻 |
|---|---|
| 最後のメッセージのタイムスタンプ | 3月1日 15:00 |
| 実際のデータ削除実行 | 3月31日 0:00 |
| 本来の30日経過タイミング | 3月31日 15:00 |
保持期間が終了する直前に削除処理が実行され、保持期間を超えてデータが残ることがないように、安全側に倒した削除仕様です。
Anthropicが管理するデータ保持期間
ここまでは利用者が管理するデータの保持期間について説明してきましたが、それとは別にAnthropic社が 安全性やコンプライアンス目的 で保持するデータの期間も存在します。
- 通常の入出力: 最大2年間保持
- 規約違反の疑いがある場合: 最大7年間保持
これらはユーザー側の設定に関わらず、Anthropic側のポリシーで管理されます。詳細は Anthropic Privacy Center を参照してください。
まとめ
Claude Enterpriseプランはデータ保持期間をデフォルトの無制限から変更できます。
データ管理設定の対象となるサービスはチャットとプロジェクトであり、CoworkとClaude Codeは対象外です。
データは資産であると同時に、保持し続ける限りリスクにもなり得ます。自社のコンプライアンスポリシーに合わせた最適な保持期間を設定しましょう。







