
Claude Enterpirse で支出制限を設定してみた
こんにちは!クラウド事業本部コンサルティング部のたかくに(@takakuni_)です。
最近、Claude Enterprise に関する、お問い合わせをよく頂きます。
Claude Enterprise を検証する機会が出て来たので、今回は、使用量と支出上限に関して、まとめていきたいと思います。
使用量と支出上限
まず初めに Usage-based Enterprise plans は、標準 API レートに基づき、トークン利用料を従量課金で請求します。
Usage billing
On usage-based Enterprise plans, usage is charged separately from your seat fee and is based on actual token consumption at standard API rates. For current per-model pricing, see our API pricing page.
シート料金には、トークンの利用料が含まれていないため、コストが青天井にならないよう、支出上限を設けることができます。
Usage isn't included in the seat fee. Every token your team uses—in chat, Claude Code, or Cowork—is billed at standard API rates on top of your seat cost. For full details on how usage billing works for your plan, see How am I billed for my Enterprise plan?
支出制限に関して
支出制限は、組織および、個人に設定可能です。
If you need cost predictability, admins can set spend limits at the organization or user level.
どちらか低い方が優先されます。
These limits work hierarchically — a user cannot exceed their individual limit or the organization limit, whichever is lower.
Claude Enterprise にはいくつか購入方法があるのですが、Sales-assisted plans の場合、使用量制限に達した際は、上限を引き上げるか、次の請求期間の開始時に利用が再開されます。覚えておきましょう。
Sales-assisted plans: If a spend cap is reached, an Owner or Primary Owner can raise the cap, or usage will resume at the start of the next billing period. Contact your account manager with questions.
権限
支出制限を設定するには、 Owner または、Primary Owner の権限が必要です。
やってみた
実際に支出制限を設定してみます。
デフォルト値の確認
まずはデフォルト値を確認します。
組織の月間利用上限は、無制限 (Unlimited) に設定されていますね。

「ユーザーごとの利用上限」も確認します。デフォルトだと、とくに設定されていないようですね。
1 ユーザーだけ、「利用不可」となっている行があります。こちらは Primary Owner 権限を持つ、ユーザーが利用不可となっていました。そのため、Primary Owner には、個人の利用上限を設けられないと捉えて良いと思います。

サービス単位にも利用上限を設けられそうです。現状、Claude Code Review が表示されていますね。

支出上限を設定してみる
今回は組織の使用上限を $3、個人の使用上限を $2 としてみます。
組織の使用上限を設定
使用量から、「使用量と支出上限」の 上限を調整 をクリックします。

$3 を設定し、 利用上限を設定 をクリックします。

現状の使用量に基づき、ゲージが設定されましたね。

個人の使用上限を設定
続いて、個人の使用上限を設定します。
「ユーザーごとの利用上限」から対象のユーザーの上限を編集をクリックします。

今回は $2 を設定し、 利用上限を設定 をクリックします。

$2 に設定できていますね。

支出上限を超えてみる
$2 以上利用しようとすると、次のように利用制限に到達しました。

個人の使用量画面でも、使用制限にスレスレであることがわかります。

続いて、個人の使用量制限を外し、組織のみの支出制限としたときを想定します。
支出制限のしきい値に達すると、以下のように、通知が飛んできていますね。

$3 で設定しましたが、$3.13 と、若干オーバーフローしています。
Usage-based Enterprise plans としてのドキュメントは見当たりませんでしたが、Extra usage limit では、リクエストの処理が完了した段階で、実際に消費されたトークン数が計算されるため、最後のリクエストによって制限値を超過してしまう可能性があるようです。
おそらく同様の仕組みを使って、トークンの支出制限を行っているのではないかと思います。
It's possible to slightly exceed your defined usage limit. Our system checks if you're within your limit before you're allowed to make a single request or send a message. Once the request is processed, we calculate your token consumption, which means you may bypass your limit with that request. Once this happens, any subsequent requests will be blocked.
組織の支出制限のみ、設定しているケースだと、個人の使用量は「無制限」と表記され、

支出制限のしきい値に到達すると、次のように「組織の今月の使用量が上限に達しました。管理者に通知しました。」と表記されていました。

デフォルトの支出制限も設定可能
個人単位で支出上限を設定可能ですが、ユーザー毎に設定するのは少し大変です。
その場合、デフォルトの支出制限を設けることで、ユーザー毎の設定を省略できます。
「シート利用上限」から、鉛筆ボタン後をクリックして、

上限を設定します。

ユーザーに対して、カスタム利用上限を設定していないものの、

使用量として、先ほど設定した $4 が反映されていますね。

あくまで、デフォルトの設定値のため、ユーザー個別にカスタム利用上限を設定した場合、

個別のカスタム利用上限が優先されて、ユーザーのしきい値として反映されます。

まとめ
以上、「Claude Enterpirse で支出制限を設定してみた」でした。
従量課金である分、このあたりのお金の制御は気になりますよね。
計算の仕組み上、若干、オーバーフローするため、もし固定の予算がある場合は、しきい値はピッタリではなく、少し余裕を持たせておいた方が良さそうです。
段階的なアラートはなさそうなので、自前で実装するか、何か考えないとですね。
クラウド事業本部コンサルティング部のたかくに(@takakuni_)でした!







