【非エンジニアのためのClaude/Claude Codeシリーズ】Coworkのスキル機能で入札公告収集を自動化した話

【非エンジニアのためのClaude/Claude Codeシリーズ】Coworkのスキル機能で入札公告収集を自動化した話

2026.04.17

こんにちは。クラスメソッドの公共営業部に所属している和泉と申します。

この記事では非エンジニアがClaude DesktopのCoworkを実際に試した活用方法をご紹介できればと思います。今回はCoworkの「スキル」機能を使って、毎週の入札公告チェック作業を自動化してみました。

こんな方に読んでいただけると嬉しいです

  • Claude Coworkの「スキル」機能に興味があるけど、何ができるかイメージが湧かない方
  • 公共営業や自治体担当で、入札情報を定期チェックしている方
  • 非エンジニアだけど業務の繰り返し作業をAIで自動化してみたい方

はじめに

公共営業では、自治体や省庁が公開する入札公告・公募情報を定期的にチェックする業務が発生します。

各自治体のWebページやNJSSというサービスを使って「生成AI」「AWS」「DX」などのキーワードで検索し、ヒットした案件を手動でExcel等に転記する作業が今後発生する予定です。キーワードが複数あるため、検索・確認・転記を繰り返すと30分〜1時間ほどかかることが見込まれ、繁忙期には後回しになったり案件を見落とすリスクもあると感じていました。

「この作業、毎週同じことするのかな…」と思ったので、Coworkのスキル機能で自動化できないかと試してみることにしました。

Coworkの「スキル」って何?

もうすでにご存じの方も多いかと思いますが、
ざっくりいうと**「Claudeに特定の仕事のやり方をあらかじめ教えておく機能」**です。

SKILL.mdというファイルに手順を書いておくと、毎回プロンプトを入力しなくても、「公告収集して」「今週の入札情報まとめて」といったキーワードだけで決まった手順で動いてくれます。さらに定期実行の設定をすれば、何も言わなくても毎週自動で動き出してくれるので便利です。

どんなアウトプットが出てくるか

収集が完了すると、チャット上でこんなサマリーが届きます。

✅ 公告情報の収集が完了しました!

📊 収集結果サマリー(2026/04/17 実行)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
新規追加:12件
スキップ(重複):3件
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🔍 キーワード別ヒット数
 生成AI:4件
 AWS:3件
 クラウド:2件
 DX:5件
 デジタル化:3件
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
📁 Excelファイルを更新しました

同時にExcelファイルが自動生成・更新されます。列の構成はこんな感じです。
tender_table_v2

作り方の手順

ステップ1:「理想のアウトプット」を先に決める

スキルを作る前に「どんな情報が欲しいか」「どんな形で出てきてほしいか」を整理しました。
「案件のURLはクリックできる形にしてほしい」「どのキーワードでヒットしたかも記録してほしい」といった細かい希望もこの段階でリストアップしておくと、スキルに反映しやすいです。

ステップ2:Coworkにスキルの作成を依頼する

「公告情報を自動収集してExcelに保存するスキルを作りたい」とCoworkに伝え、希望する動作を説明しながら一緒に設計していきました。

私が特にこだわった点は2つです。

  1. キーワードはOR検索でなく個別に検索する
    最初は「5つのキーワードをまとめて検索すれば1回で済む」と思っていたのですが、OR検索にするとどのキーワードでヒットしたか分からなくなります。案件が「生成AI案件なのか、DX案件なのか」は提案内容に直結するので、キーワードごとに個別検索してマッチしたキーワードを記録するよう設計しました。

  2. 重複チェックを入れる
    毎週追記していくため、同じ案件が二重登録されてしまうと困ります。案件名と発注機関の組み合わせが同じものはスキップするよう明示的に指定しました。

ステップ3:テストして微調整する

スキルができたら実際に動かして確認します。最初は「NJSSにログインしていないと何も取得できずに終わる」という問題があったので、「ログアウト状態のときはユーザーに通知して待機する」という条件を追加しました。
完全に自動化しようとするより、人間が関与するポイントを明示的に残す設計の方が実運用では安定するなと感じました。

実際に使ってみた感想

良かったこと

月曜の朝にExcelが自動更新されているので、週の始めにサッと確認するだけで情報収集が完了します。
案件の見落としが減り、締切日が近いものをすぐに把握できるようになることを期待しています。月換算で2〜3時間は本来やるべき提案活動に充てられるようになるのではないかと感じています。

また「どのキーワードで何件ヒットしたか」のサマリーが毎週届くことで、市場のトレンドに敏感になるのではと考えています。「最近、地方自治体のクラウド案件が増えてきたな」とか「生成AIの案件、先週より多い」といった変化に自然と気づけるかと思います。

改善したいこと

「クラウド」「DX」など広めのキーワードは1週間で50件を超えることがあり、スキルの設定上50件を上限にしているため取りこぼしが出ることがあります。上限を超えた場合は手動でNJSSを補完確認する運用になりますが、もう少しうまい設計にしたいなと思っています。

また、現状は「情報をExcelにまとめる」ところまでで、案件の優先度付けや「弊社で提案できそうかどうか」の判断は自分でやっています。ここをClaudeに判断させる部分まで自動化できると、さらに業務が楽になりそうです。

まとめ

Coworkのスキル機能を使って、30〜60分かかっていたWebページ/NJSSの公告チェック作業を自動化しました。コードは一切書いておらず、「こういう手順で動いてほしい」を自然言語でClaudeに伝えながらSKILL.mdを作成しました。

スキルを作るうえで大事だなと感じたのは、「どんなアウトプットが欲しいか」を先に整理しておくことと、細かい条件(重複除去、ログイン対応など)を最初から設計に入れておくことでした。ここを丁寧にやるほど、実際に使い始めてからのストレスが少なくなります。

エンジニアでなくても、毎週同じことを繰り返している作業があるなら、Coworkのスキルで自動化できる可能性は十分あると思います。同じような悩みを持っている方の参考になれば嬉しいです。

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