[アップデート] Amazon CloudWatch の Metrics Insights でクエリ可能な範囲が 2 週間に拡張されました
いわさです。
Amazon CloudWatch の Metrics Insight を使うと、CloudWatch メトリクスに対して SQL ベースでクエリを実行することができます。
非常に柔軟な設定ができるのですが、これまでこの機能を使った場合は直近 3 時間前までのデータのみ表示することができていました。
022/4/18時点でクエリできるのは最新の3時間のデータのみ
今朝のアップデートで、これが最大 2 週間前までクエリできるように拡張されました。
これまで私はあまり CloudWatch Metrics Insights を活用できていたわけではないのですが、いくつか最近アップデートが出ていたので良い機会だと思い触ってみました。
CloudWatch メトリクスからクエリを実行する
今回はマネジメントコンソールから Metrics Insights を使ってみます。
CloudWatch コンソールのすべてのメトリクスから「クエリを追加」で適当なサンプルクエリを選択してみます。
そうすると次のようにクエリが実行されました。
マルチソースクエリタブを見てみるとグループ化条件や、並び替え条件も設定されていますね。
マネジメントコンソールログイン直後のデフォルトだと、デフォルトの 3 時間で表示されます。
従来はデータポイントの粒度にかかわらず、これが直近 3 時間までがクエリの最大となっていました。
以下の公式ドキュメント制限事項にはまだ記載が残っています。
CloudWatch Metrics Insights には現在、次の制限があります。
現在、クエリが可能なのは直近 3 時間のデータのみです。
...
これを、例えば 4 週間などに範囲を広げてみましょう。
すると、8/21 からのメトリクスの値が表示されるようになりました。8/21 は本日 9/4 からちょうど 2 週間前ですね。
画面表示領域が大きいとき、次のように最大何時間まで表示できるのかラベル表示されますが、本日時点では画面表示上はまだ「直近の3時間分のデータのみをクエリできます」という表示が残っていました。おそらくそのうち変更されると思います。
2 週間前まで遡れるようになったので、例えば Metrics Insights のアラームを設定する時なども期間で広い範囲を取る(例:一週間の平均、など)こともできるようになりました。
さいごに
本日は Amazon CloudWatch の Metrics Insights でクエリ可能な範囲が 2 週間に拡張されたので確認してみました。
CloudWatch Metrics Insights は非常に柔軟ではあったのですが、これまでは 3 時間を超える場合は他の方法でクエリを行うなどの必要がありました。
今回のアップデートで 2 週間前までサポートされたので、アラームやトラブルシューティング時の利用においても十分な期間で利用できるようになりました。
活用するシーンが増えそうですね。