コミュニティの猛者たちが集まる場 #CLS高知 に参加してきた
皆さんどうも、いまだに自分の旗を探していますたいがーです。
2023/05/20に高知で開催されたコミュニティの祭典、「CLS高知」に参加してきました。私自身は初回にLTさせていただいて以来、2度目の参加となります。
CLS(Community Leaders Summit)高知とは
- 全国からコミュニティのリーダーやコントリビュターを課題先進県 高知に集めるイベント
- 県内外の方々と共に「課題解決」につながる流れを創り出す
- 高知での新規コミュニティイベント開催やコミュニティ活性化を目指す
コミュニティの運営をしていたり、活躍している皆さんが参加されています。今回は初参加の方も多く、コミュニティに対して熱量のある方が増えてきたことを感じました。
運営の皆さんのおかげでイベントが成り立っています。本当にありがとうございます!
また、今回のイベントのTシャツはピンク!
どこにいてもピンクピンクピンク!イベントTシャツはこれくらい派手なのがいいですね。私も現地にいたカメラマンの方にしれっと写真を撮っていただきました。ありがとうございます!(しれっとSlackのアイコンにしましたw)
今回のテーマは「旗を立てろ ~Raise your flag~」
コミュニティにおける"旗"がどういうものなのかを解説していくイベントとなっています。
今回はイベントの中でも私が特に印象に残った部分を書いていこうと思います。
旗の立て方、そもそも旗とは何か
キックオフセッションはコミュラボの辻 貴之さん。
今回のテーマである"旗"とは何かということをお話しいただきました。
旗は「在り方」が示されたもの
旗とは何かというと、"目指すもの✖︎やること"なのでないかと定義されていました。
例えばCLS高知の旗は、目指すものが「コミュニティで中心的役割を果たす人たちがそれぞれの志や課題を知ることで「外のモノサシ」と手に入れ新しい活動やコラボレーションを生み出す」、やることが「"課題先進県"と言われる高知で一堂に会するイベント」になる。
旗の作り方の3ステップ
- 想う
- 立てる
- 広げる
この3ステップで考えていくのが良いのでは?と言われていました。
自分が名乗りたい在り方(旗)を見つけることで、外からの見え方や自分の目指す方向性も定めていくものなのではないかなと感じました。旗を広げた限りはやり切るぞ!という気持ちで突っ切っていく必要がありますよね。
コミュニティは、現状維持してしまうのはあまり良くない傾向です。新しい人が参加し、運営も入れ変わり、新陳代謝を起こすことで、コミュニティの輪が広がっていくことが重要です。内輪ネタに見えてしまって、コミュニティが広がっていかないと、いつかそのコミュニティは続かなくなってしまいます。
旗をはためかせ、賛同してくれる人がまた新たな旗を立て、繋いでいくことこそがコミュニティなのではないかと感じました。
改めて、自分の旗が何かを考えたくなるセッションでした。
コミュニティは自分の「好き」で旗を立て、はためかせ続けるということ
二つ目のセッションはパネルディスカッション「地域に風をもたらす旗の立て方」。
登壇者はこちらの4名です。
- モデレーター
- 土佐山アカデミー事務局長 吉冨 慎作氏
- パネリスト
- サツドラホールディングス株式会社 富山 浩樹氏
- MYSH合同会社 向井 裕人氏
- 株式会社あわえ 吉田 基晴氏
地方に貢献している皆さんの登場
今回、まさかの事前打ち合わせ一切なしのパネルディスカッションとのことでした。
コミュニティで重要とされる一つの力、「巻き込み力」。
今回は旗を立てた上で、どう巻き込み、さらにその輪を広げていくのかという話から展開されて行きました。
参加している各々がジブンゴト化するということ
北海道でドラッグストアチェーンをされている富山さん。エゾカはユーザーが貢献している気持ちによって巻き込んでいると話されていました。
特に北海道コンサドーレ札幌のサポーターであるユーザーは、そもそもコミュニティのエンゲージが高くなっています。
カードを使う、チームを応援しにスタジアムに行くほどにチームにも貢献できるという仕組みになっていました。ホームページにも還元額が記されており、より自分の行動がチームをサポートしている感覚が得られるものとなっていました。サービスの仕組みとして面白いですよね…
続いては移住促進事業をされているMYSHの向井さん。移住してきた人を地域の人への交流を促すため、地方ならではのコンテンツを使い繋げることを意識されていたそうです。
事前に住宅やお酒などを用意し、"その土地につけばなんとかなる"状態にしていたようです。
話を聞いて、これは受け入れる側にも寄り添った形だなと感じました。移住する側もその土地にどのような人たちがいるのかを知るきっかけにもなりますし、受け入れる側も新しくきた人との交流のきっかけとなりますよね。
最後は株式会社あわえの吉田さん。里山資源の復興会社を立ち上げられたそうですが、個人的に一番印象に残っているのは"公私混同するようにしろ"という部分です。
コミュニティ活動では、ジブンゴトにしていくことがとても重要です。人は誰かが面白がってやっていることに興味がそそられるような気がします。興味をそそられた上で、活動するかは個人の判断に委ねられます。まずはファーストピンである誰かが動き始めます。それに続くフォロワーが出てきてジブンゴト化していく。さらにそれに続く人々が出てくる。そして、どんどんコミュニティの輪は広がっていきます。
楽しむことはその活動に興味を持ち、自発的に活動することではないでしょうか。他人にやらされている感というのはなんとなく、見ている人も気付く気がします。公私混同し、自分も楽しんで活動することが重要だと改めて感じました。
貢献でも、移住でも、復興でも、それぞれが当事者として活動し、それを広めていく活動を行うことで、さらにコミュニティが広がっていくのではないでしょうか。
ポジティブな活動から生まれる輪
個人的な感想ですが、ポジティブな活動は一緒に盛り上げようとなる動きが大きいような気がします。(実践した上での学びやら失敗やらは、シェアされた方が絶対にいいという前提はありますが。)
地域を良くしようとしている人をつなげるために伝えようと思った吉田さん。地方の食材と発信に働き方改革を掛け合わせることで地域の良さを伝えようと思った向井さん。東京ではなく、地域だからこそ出来る働き方の良さを伝えようとした吉田さん。
今回のパネルディスカッションのお題の一つに旗を立てようと思ったきっかけがありましたが、みなさんの共通点としてそれぞれ活動における"良さ"を探していたことであると感じました。
こんな良いところがある!それを伝えていきたい!という思いがコミュニティを促進してきたのではないでしょうか。
旗を立て、繋げていくために
最後の質問は"旗の立て方で意識していることは?(大きさ・広さ・意味・立て方など)"でした。
みなさん、それぞれの観点がありました。
- 誰が旗を立てるのか
- 地方だからこそ、仕事にも繋がる
- 旗をずっとはためき続ける仕組みづくり
今まで書いてきたこととかぶってしまうのですが、やはり自分自身の興味関心とつながることが改めて重要だと感じました。
「持たされている旗は辛い。」
だからこそ、自分が好きだと選んだ旗を自分で振ることで、旗を振り続けることができるのではないでしょうか。また、他の人もその旗に引き寄せられてくるのではないでしょうか。
改めて、自分の「好き」に繋がることがコミュニティ活動にとって重要であると感じたパネルディスカッションでした。
他人事ではない謝罪ファーストと巻き込み力
続いてのパネルディスカッションは「コミュニティの力でJTCは変わるのか? 【武闘派サラリーマン編】」です。
登壇者はこちらの4名です。
- モデレーター
- フジテック株式会社 友岡 賢二氏
- パネリスト
- カシオ計算機株式会社 虻川 勝彦氏
- 株式会社ONE X 濱本 隆太氏
- 北海道テレビ放送株式会社(HTB) 三浦 一樹氏
そもそもタイトルにあるJTCとは、Japan Traditional Company、つまり日本の伝統的な企業のことです。私自身がクラスメソッドが1社目なので、登壇やらブログやら自由にさせてもらっている部分があり、改めて今回のセッションで普段よく活動を見ているみなさんの大変さを知ることになりました。
公私混同が許されない世界
そもそもコミュニティ活動自体、会社の情報を外に出しているのではないかと疑われることも多かったそうで、全ての資料にレビューが入っていたそうです。
そんな状況で社内にコミュニティ活動をPRし続け、旗を認知してもらう活動を続けていたそうです。さらにコミュニティ活動を社外の人やメディアで紹介されることで、徐々に任せても大丈夫だという安心感につながってきたそうです。
改めてメディアからの影響力に関する話を聞くと、もっと社外への広報活動も頑張らなければいけないなと感じました。他団体、特に著名なメディアからの報道は説得力が増す気持ちはすごくわかりますよね。
謝罪ファーストな世界線
このパネルディスカッションで印象に残っているのが「瞬時に謝ることが重要だ」ということです。
徐々に怒られることに抵抗がなくなり、PDCA(Plan->Do->Check->Action)からDCA(Do->Check->Ayamaru)に変わったという話では会場で笑いが起きていました。
謝るタイミングを見誤ると許されなくなるのは、どのような活動でも共通していますよね。時間が経てば経つほど解決策もなくなったりしますし…早め早めの相談や告知を重ねることで、いろんな人も巻き込んで行きやすいのかもしれません。
声をあげて巻き込んでいくことが重要
旗を立てることは大変だが、助けてくれる人はいる。だからこそピッチを重ね、周りの人も巻き込み、輪を広げていくことが重要だとおっしゃっていました。
1人で戦って(活動して)いくことは、孤独で辛いものです。だからこそ巻き込むために活動を広め、巻き込みたい人のフォロワーをしていくことで、徐々に輪を広げていくことが改めて大事なのだと感じたセッションでした。
ライトニングトークコーナーとサポーターセッションを聞けば聞くほど登壇がしたくなった
今回は8名の方がライトニングトークを、5名の方がサポーターセッションをされていました。(残念ながら1名の方は都合が合わなくなってしまい、欠席されていました。)
改めてコミュニティの熱を感じたLTだったと共に、正直「うわ〜!!!喋りてぇ〜!!!(というか、なんで喋ってないんだ〜!!!)」と感じずにはいられない時間でした。笑
アウトプットはお得がいっぱい
ブログを書くことにも通ずる部分がありますが、登壇資料を準備するためには自分の考えを整理しなければなりません。言語化し、さらにスライドに落とし込むことで、自分の考えが整理されます。
コミュニティというと特定の分野が好きな人の集まり、ということもありますが、会社、はたまた社会もコミュニティとして存在しています。共通点があるからこそ、同じコミュニティに属していますよね。喋ることができる内容も絶対あったのに、なぜ登録しなかったんだ〜!!という気持ちでいっぱいになったので、10月の戻り鰹編は登壇するんだ…という決意を書き込んでおきます。今度は参加登録も早めにしよう。
そもそも登壇者のポジションは、言い方はさておき超お得なんですよ。なぜなら、「私はこういう旗を立てて、こういう活動をしている」という証明を参加者の人に一気に知ってもらえる機会が得られるわけです。懇親会に参加して、「初めまして、私はこういうものでこういう活動をしていて…」と紹介しなくてもよいのです。自己紹介が超苦手な私にとっては、最高の自己紹介とも言えるわけです。登壇することで、こんな旗もあったんだ!と気づいてもらえるきっかけになったり、賛同者を見つけるきっかけになったり、まぁなんてお得なんでしょう!というお話なのです。
アウトプットは気づきがいっぱい
確かに最初の一歩はとんでもなく怖いんですよ。私も初めての登壇は、"こんな話、本当にやって価値があるのか?"と震えながら登壇しました。内容としても、技術検証が終わっていなかったわけです。登壇後には、本当に良かったよ!そこ詰まるのわかる!とお声がけしてもらうことがとても多くて驚きました。他には、文字の色も見えにくかったからアクセシビリティを気にした方がいいという指摘も受けました。登壇していないと登壇資料の文字の色味なんて気にしなかったわけです。
これは登壇したことがない方に伝えたいのですが、他の人の初めの第一歩ほど、他の人の背中を押すものはないのです。自分の小さいと思っていた気付きが、もしかしたら他人の悩みを救うかもしれません。また、登壇しないことには自分の立ち位置を外のモノサシで測ることもできないわけです。
さぁ、みなさん登壇やってみようかなと思えたのではないでしょうか。そうであることを祈ります。私はとっても登壇したいです。(2回目)
私が高知にできることは何か
最後は「グループディスカッション powerd by スナックかすがい 「高知の人財流出を食い止めろ!酒とカツオに負けないアイデア創発激論会」」。進め方としてはこのような形でした。
- 高知県在住運営メンバーのディスカッションを傾聴
- 参加者でグループに分かれてディスカッション
- それぞれの意見をツイート
今回、改めて参加して感じたのは外のモノサシを知らない人にモノサシの存在を知ってもらうことの難しさでした。
田舎では"物事にはさまざまな選択肢があり、そもそも自分たちがどれほど優れているのかを知る術が存在していることすら認知しにくい"という問題があります。残念ながらとても優れたものを持っていたとしても、優れていたこと自体を知られず、コミュニティが途絶えるということも多くあります。
そんな中、改めて私たちが高知という土地で何をできるのか考えた時に立ちはだかったのは、高知の凄さを高知の人に知ってもらうことの難しさでした。
ただ外野から褒めるだけでは伝わらない良さ
私たちのグループはほとんどが県外のメンバーで構成されたグループでした。グループディスカッションで話題に上がったのは、「褒める」ことの重要性でした。ただ、単にSNSで良さを伝えて、褒めたらよいのかというと、それではうまくいかないのではないかという点が今回の難しい部分でした。外から来た人がSNSで高知の良さを伝えようとしても、関係のない人には刺さらないのではないかという懸念があったためです。
土地の良さを伝えるためのアウトプットは、内からも外からも出していく必要がありそうだという話になりました。
それぞれのポジションによって伝えられる意見は違いますよね。外の人は外から見た素晴らしさを伝え、中の人はより深みを増させる、より好きになってもらえるためのコンテンツを用意することです。
そのためには、やはり高知の人にCLS高知へもっと来てもらうことが重要なのでは?という結論に至りました。ただ、県外出身である私たちはもっと他にできることがあるのではないかと立ち止まりました。
話し合った結果、私が出した答えはこちらです。
高知のために今日から私は高知の良さを口頭で人に伝えまくるをやるがやき! #CLS高知 #高知の悩みは私の悩み
— Kana Kitagawa? (@knuna_t) May 20, 2023
確かに盛り上がりを伝えるのにSNSは重要なツールの一つです。ただ、本当に巻き込む時はオフラインでこちらの熱を伝えることが重要だと改めて感じたので、あえて口頭で伝えることが大事だと書きました。
終わって一週間、社内では美味しかったご飯を自慢しましたが、次回のCLS高知は弊社メンバーと一緒に参加しにいかないとですね。
小さく少しずつアウトプットすることが下手になったことへの反省
最近アウトプットをしていなかった結果、そもそも書くスピードが遅くなった気がします。(弊社では、ブログ筋が弱ってきたと言われる状態ですね。)
このブログももっと良くなるはずだと時間をかけすぎ、自分のアウトプットへの期待値を上げすぎてしまった感じがあり少し反省しました…
アウトプットすることによって、外のモノサシで測れるというコミュニティの教えから逆行して、なんとなくいいものを出さなければならないという期待値を高めすぎたものになってしまったなという気持ちです。
とにかく、やってみなければ。速度を高めていかねば。
というわけで、登壇欲が高まっている私にぜひLTからさせてください。久しぶりに登壇したい!(すでに1件決まっていますが…!)
改めて巻き込んでいくことの重要性を感じられたので、いろんな活動の良さを積極的に出していこうと感じました!
今回、友岡さんのパネルディスカッションでも紹介されましたが、TEDで講演されたDerek Sivers氏の「How to start a movement」。(日本語字幕もあり、動画も3分なのでぜひご覧いただきたいです。)
私はどちらかというとフォロワーではなく、最初の踊るnutとなってコミュニティ活動の面白さを社内にもっと伝えていかなきゃな。10月の戻り鰹編で社内の他のメンバーを連れていかねば!という気持ちでブログを書きました!みんなで盛り上げていってこそ、コミュニティですし!
以上、たいがーでした!