
【Code talk】AI駆動開発を体験。Kiro CLIによるサーバレスフルスタックの実践 #AWSReinvent #DEV309-R1
AWS re:Invent 2025 に現地ラスベガスから参加しています。
今回、 Serverless full-stack in action: AI-driven developer experience [REPEAT] (DEV309-R1) という Code talk に参加してきました。

Serverless full-stack in action: AI-driven developer experience [REPEAT] (DEV309-R1)
2025/11 新登場: Kiro CLI を使用した、 サーバーレスフルスタックアプリ構築のコードトークです。 バックエンド、フロントエンド、可観測性の構築を Kiro CLI を通じて実演しています。
以降でセッションの概要を報告します。 (※聞き取れなかった部分、 メモできなかった部分があることをご承知ください)
セッション情報
- タイトル: Serverless full-stack in action: AI-driven developer experience [REPEAT] (DEV309-R1)
- スピーカー:
- Gunnar Grosch | Principal Developer Advocate, AWS
- Shridhar Pandey | Principal Product Manager, AWS
- セッション概要: 以下引用
Learn to build serverless full-stack applications from the ground up using Kiro CLI. This code-focused session is designed for builders new to AI coding assistants. Use natural language prompts to scaffold and build a complete serverless backend, create the frontend, and automate development workflows. See seamless console-to-IDE transitions and real-time architectural visualization as you build. Experience enhanced debugging and observability capabilities throughout the development process. You'll leave with skills and confidence to leverage AI assistance and the complete modern serverless developer experience on AWS.
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Kiro CLIを使って、サーバーレスのフルスタックアプリケーションをゼロから構築する方法を学びましょう。 このコード中心のセッションは、AIコーディングアシスタントを初めて使う開発者向けに設計されています。 自然言語によるプロンプトを使用して、完全なサーバーレスバックエンドの足場を構築し、フロントエンドを作成し、開発ワークフローを自動化します。 構築しながら、シームレスなコンソールからIDEへの移行や、リアルタイムのアーキテクチャの可視化を体験してください。 開発プロセス全体を通して、強化されたデバッグ機能と可観測性を体験できます。 このセッションを終える頃には、AIアシスタンスを活用し、AWS上で最新のサーバーレス開発を完全に体験するためのスキルと自信を得られるでしょう。
– 日本語翻訳 by Nani翻訳
本日構築するもの
以下の要素を含むアプリケーションを Kiro CLI で構築していきました。
- バックエンド: API Gateway → Lambda (Node.js) → Bedrock (Titan Image Generator V2), S3
- フロントエンド: React + Vite + Amplify Hosting
- 可観測性: CloudWatch Application Signals, X-Ray, Power Tools for Lambda

What We'll Build Today
Kiro CLI の立ち上げ
Kiro IDE 上のターミナルにて、 Kiro CLI を起動します。 IDE/CLI双方に適用されるグローバル設定が、 IDE内にて確認できますね。

Kiro CLI 立ち上げ画面
MCPサーバーを有効にする
MCPはAIシステムの機能拡張の仕組みです。 ツールを通じて特定タスクを実行可能にします。
特に本Code Talk では AWS Serverless MCPサーバー を重宝するとのこと。
プロジェクト初期化にて、sam init を実施していきます。 その際に、MCPサーバー無効化時および有効化時の挙動の違いを実演していました。

❌️ 無効時: sam init コマンドを提案

🔵 有効時: Serverless MCPサーバーの sam_init ツールを使用
MCPサーバーを使うことで、より正確で最新のコマンド実行が保証されます。
Steering Files でエージェントを制御する
.kiro/steering/*.md を作成することで、 エージェントの動作を制御できます(参考: Steering )。
設定はグローバル もしくは プロジェクト固有に設定できます。
- グローバル設定:
~/.kiro/steering/*.md- コードスタイル(変数命名等)
- ドキュメント作成ルール
- テスト標準 など
- プロジェクト固有設定:
.kiro/steering.md- リージョン指定(US West 2)
- バックエンド/フロントエンドのディレクトリ分離
- Node.js指定 など

.kiro/steering/kiro-grobal.md
APIエンドポイントのテスト
SAMテンプレートを展開後、 CloudFormationスタックからAPIエンドポイントURLを取得し、 APIエンドポイントのテストを実行します。 これもKiro CLI と対話式に進めていました。

CloudFormation スタックからアウトプット取得

Kiro CLIに curl コマンドを実行。『curl -- CLIコマンドを覚えなくて済む』
S3/Bedrock導入とフロントエンド更新
S3バケットを追加して、 Bedrock (Amazon Titan Text-to-Image V2)との統合を作成しました。 UIからテキストを入力し、 画像を生成、生成した画像をPhotosページに表示します。

All Image Generator ページ
また、UI画像(ui.png)を読み込ませて、 Reactコードを更新しました。

Kiro CLIにUIを変えてもらう
[寄り道] 会場参加者から「Amazon S3 mascot 画像生成してよ」 とリクエストがありました。 生成されたものがこちら。

S3バケットくん、ではない何か

参考: 本物のS3バケットくん
PowerTools追加
Powertools for AWS Lambda を追加しています。 主要なコンポーネントとして以下3つがあります。
- Logger: 構造化ログを簡単に出力
- Tracer: X-Ray と連携して、リクエストの流れを追跡
- Metrics: カスタムメトリクスをCloudWatch Metrics に送信

Powertools for Lambda の導入
トラブルシューティングデモ
意図的にエラーを発生させて、トラブルシューティングを実演していました。 Kiro CLIがログを実際に確認し原因を特定しています。 デモではMOCK環境変数の問題を自動修正していました。

Kiro CLIによるトラブルシューティング
Next Steps & Resources
Kiro や Serverless MCP まわりの関連リソースです。
- Install Kiro CLI: Get Started(install)
- AWS Serverless MCP Server: Extend Kiro with AWS Expertise (Learn More)
- Kiro CLI Documentation: Configuration & Customization (View Docs)
- ServerlessLand.com: Pattern Library (Explore Patterns)
- Well-Architected Serverless Lens: Best Practices (Read Guide)
おわりに
Kiro CLI でフルスタックアプリ開発を実演する Code talk でした。 Kiro CLI の主要な機能を学習できる、よいライブコーディングでした。 エラー自動修正、ログ取得など実践的なものが多かったです。
以上、ラスベガスからお届けしました。








