[アップデート] Amazon CodeCatalyst に新たな拡張機能が追加され、Bitbucket Cloud リポジトリがサポートされました

2024.06.09

いわさです。

AWS における統合開発サービスである Amazon CodeCatalyst は、拡張機能をインストールすることで外部リポジトリやチケット管理システムなどと統合することが出来ます。
GA から本日まで、外部リポジトリとして GitHub、外部イシュー管理としては JIRA のみがサポートされている状態でなかなか新しい拡張機能が登場せずにちょっと寂しい状況でしたが、今朝のアップデートで Bitbucket Cloud がサポートされるようになりました。

ワークスペースの設定画面から拡張機能カタログを見てみると次のように Bitbucket repositories が追加されています。ついに 3 つめの拡張機能が...!

インストールして統合してみる

事前に Bitbucket Cloud に適当なワークスペースとリポジトリを作成済みです。
このリポジトリを CodeCatalyst から使ってみましょう。

前述のカタログ機能から事前に拡張機能をインストールしておきます。
インストール手順は以前に記載した次の記事なども良ければ見てみてください。

リポジトリのリンク

まずはここから、Bitbucket リポジトリを CodeCatalyst 側のソースリポジトリとしてリンクさせましょう。
これによって CodeCatalyst 側でリポジトリを使った各種機能が使えるようになります。

Code -> Source repositories メニューを開き、Add repository -> Link repository を選択します。

そうすると新規リポジトリを作成するのではなく、リンクする外部リポジトリを選択することが出来るようになります。
Bitbucket を選択し、Connect Bitbucket workspace ボタンを押します。

Bitbucket への認証が要求され、その後あるいは認証済みであれば認可操作が要求されます。
Grant access を選択しましょう。

AWS CodeStar Connection まだいたのかという感じと、CodeCatalyst も内部で CodeStar Connection 使ってるんだなぁという感じがしますが、AWS 側から Bitbucket へのアクセスを許可します。

Bitbucket ワークスペースを接続することが出来ました。
あとはリンクしたいリポジトリを選択しましょう。

リポジトリを選択すると新たにリンクリポジトリが追加されていることが確認出来ました。
プロバイダーが「Bitbucket」になってますね。GitHub と同様にリポジトリ名は外部リンクとなっています。
一部コードのコンソール上への展開や検索機能への対応などはありますが、CodeCatalyst コンソール内で全てのソースコードの中身が確認出来るわけではありません。

Dev Environments から使う

せっかくリンクしたので何か機能を使ってみましょう。
Bitbucket のリンクリポジトリを選択し、Dev Environment を起動してみましょう。Cloud9 で。

Bitbucket のソースコードがクローンされた開発環境にアクセスし、コード編集をすぐに開始することが出来ました。
そのままここから Git Push 操作なども行ってみます。

ブランにプッシュされていますね。Bitbucket 側はプライベートブランチだったのですが認証とか特にせずにすぐにアクセスが出来ました。

CI/CD ワークフローでも使える

今回構成までは行っていないですが、GitHub と同様に外部リポジトリでもワークフローの構成を行うことが出来ます。

さいごに

本日は Amazon CodeCatalyst に新たな拡張機能が追加され、Bitbucket Cloud リポジトリがサポートされたので統合して確認してみました。

全然拡張機能追加されないなぁと思っていたのですがついに追加されましたね。

Bitbucket 自体はプルリクエストなどの機能を初め高度なワークフローがサポートされていますが、Bitbucket プランによってビルド制限があったりしてその部分を CodeCatalyst 側にオフロードしたいとか、デプロイ先が VPC 内にあって VPC 統合使いたいとか、CI/CD の認証基盤を IAM Identity Center などで組織管理したいとか、いくつかのユースケースでは CodeCatalyst を組み合わせる選択肢もありかもしれないですね。