[値下げ] Amazon Cognito のマシン間 (M2M) 認証の料金が改定され、アプリクライアントごとの料金が発生しなくなりました
いわさです。
今朝アナウンスがありましたが、Amazon Cognito の M2M アプリクライアント料金が削除されました。
Amazon Cognito は通常はユーザーによる認証操作を伴った使い方をすることが一般的ですが、M2M 用のアプリクライアントを発行することで、ユーザー操作なしでアプリケーション間の認証を行うことが出来ます。よくマイクロサービス間の通信やイベント駆動アーキテクチャで Cognito トークンが必要な場合に使ったりします。
Cognito を利用する場合はユーザーベースの場合でも M2M の場合でもアプリクライアントを作成し、そのアプリクライアントを使ってユーザープールに対して認証を行います。
通常のユーザーベースのアプリクライアントについては作成しても料金は発生せず、ユーザー数に応じた料金になっています。
一方で、M2M 認証の場合はアプリクライアントを作成しただけで、使わなくても料金が発生する仕様となっていました。
今回のアップデートで、どうやらこのアプリクライアント料金が発生しなくなるようです。すごい。
一年ちょっと前には M2M 認証が有料になるということで一部で少し話題になっていましたが、今回一部値引きされるような形になりそうです。
これまでの料金
日本語版の料金ページはまだ旧仕様の料金情報になっています。
これまでは M2M 認証を使う場合はアプリクライアントとトークンリクエスト数の 2 つの料金が発生していました。
2025 年 1 月ごろに SaaS Builder Toolkit について環境構築と検証を行った時のブログが以下になるのですが、このツールでは EventBridge から API Gateway の外部 API を呼び出しており、その際に M2M 認証を使っています。
その時に発生した料金と使用タイプが以下です。
たしかに、APN1-CUPM2MAppClientFullとAPN1-CUPM2MTokenRequestsFullが発生していたことが確認できます。


これからの料金
英語版の料金ページは新しい料金情報で更新されていました。
これまではトークンリクエスト数とアプリクライアント数で二重の料金が発生していたのですが、今後はアプリクライアント数による料金が発生しなくなります。すごい!
そして気になるトークンリクエスト数の単価ですが従来と同じになっています。 従来と同じで使用量に応じた3段階の単価が設定されています。
つまり、単純にアプリクライアント数の料金が発生しなくなってやすくなりましたよという感じですね。
特にこれまで使っていたユーザーの方への影響もなさそうです。
さいごに
本日は Amazon Cognito のマシン間 (M2M) 認証の料金が改定され、アプリクライアントごとの料金が発生しなくなったので詳細を確認してみました。
これまで M2M 認証を使っていた方からするとただのお得な値下げです。嬉しいですね。
一方、これまで M2M 認証を使う際にアプリクライアント料金が発生するからちょっと使いにくかったなぁという方は再検討しても良さそうですね。







