自動運転用途でCosmos3の動画生成を試してみた

自動運転用途でCosmos3の動画生成を試してみた

NVIDIAのCosmosで自動運転向けの動画生成を3パターン試してみました。text2videoやimage2videoによるシーン生成から、行動条件付きの未来予測「forward_dynamics」まで、それぞれの役割と限界を検証結果を交えて解説します。
2026.07.10

はじめに

NVIDIAのCosmos 3で自動運転まわりで役立ちそうな動画生成を3種類ためしてみました。
今回試した内容は以下の3つです。

  • ① text2video: 運転シーンを生成する(学習用の合成映像づくり)
  • ② image2video: 1枚の運転フレームから「この先どうなるか」を予測する
  • ③ forward_dynamics: 「この操作をしたらこうなる」を予測する

同じ「動画が出てくる」でも、①②と③は役割がまったく違います。

今回はこれらを一つずつ試してみたので、その記録を書きます。

環境

項目 内容
インスタンス p5.48xlarge(NVIDIA H100 80GB × 8)
モデル nvidia/Cosmos3-Super
実行 公式 cosmos-framework

環境構築の記録はこちら
https://dev.classmethod.jp/articles/nvidia-cosmos3-super-on-aws/

① text2video: 運転シーンを生成する

まずはテキストから運転シーンの動画を生成してみます。学習用データが足りないケースで合成映像で補おう、というケースですね。

{"model_mode":"text2video","prompt":"<運転シーンの記述>","num_frames":121,"fps":24,"aspect_ratio":"16,9","resolution":"720"}

https://youtu.be/_zqFEmzgvso
https://youtu.be/FOwwqsUjet0?si=ExtUzKqYOYfD9mWM

  • 生成映像は主観的には大きな破綻が目立ちませんでした

② image2video: 1枚のフレームから未来を予測する

次は、運転中の1フレームを入力して「この先どう展開するか」を動画で予測させます。

{"model_mode":"image2video","prompt":"<continue the driving scene>","vision_path":"<運転フレームjpg>","num_frames":121,"fps":24,"aspect_ratio":"16,9","resolution":"720"}

https://youtu.be/48SCzSsHsUQ

  • 入力フレームを起点に、もっともらしい数秒後を生成してくれます。
  • ただしこれは受動的な予測です。どういった操作をした結果の未来かを指定できるわけではなく、"放っておいたらこうなりそう"というシナリオです。

③ forward_dynamics: 行動条件つき世界モデル

forward_dynamicsモードは、開始フレーム+行動系列(自車の動き)を条件に、その行動を取った結果の未来フレームを予測生成します。アクション系列は action.json で与えます。

{"model_mode":"forward_dynamics","prompt":"...","vision_path":"<開始フレーム>","action_path":"<アクション系列>"}

https://youtu.be/6dy3801NDsc

  • これは①②と異なり、入力した行動に条件づけて「その行動を取った結果の未来」を生成するモードで、行動を差し替えれば返ってくる未来も変わります。
  • 今回は公式のサンプル映像を入力として使用して、予測動画を生成しました。このサンプルは、6.1秒のドライブ映像と、その走行の自車の動きを記録した行動系列(9次元×60step)がセットになっています。ここから先頭2フレームと、その走行の行動系列を条件に、61フレーム(6.1秒・10fps)を予測生成しました。渡したのは元の走行の動きそのものなので、出力は元の走行をなぞった映像になります。
  • 今回できたのは「記録どおりの操作を与えて、その走行を再現する」ところまで。これは生成の精度を見る目的で実施しました。操作を差し替えて別の未来を出すという使い方までは、インスタンスの予約時間切れで到達できませんでした。こちらについては再度検証をし、別の記事として公開します。

まとめ

次回以降で、forward_dynamicsでの未来生成をやってみます。


Built on NVIDIA Cosmos. 生成物はnvidia/Cosmos3-Super(OpenMDW-1.1)を使用しています。

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