LINEとDialogflowを接続するプロトタイプを作成してみた #LINE_API
はじめに
こんにちは、中村です。
LINEをI/Fとした日本語チャットボット構築ではAIエンジンとしてDialogflowを利用することがあります。自前で実装したりもしていたのですが、v2になってからDialogflowモジュールを活用する方向にシフトしました。LINEからのイベントはWebhookにて送信されます。今回はAPI Gateway・Lambdaを利用してサーバーレス構成で接続部分を作成しました。
現在はプロトタイプですが、LINEが提供している各イベントへの対応を予定しています。
プロトタイプを作成する
このプロトタイプには、このような機能があります。
- LINEの署名検証
- 接続確認チェック
- DialogflowへdetectIntentリクエスト
- ユーザーへ応答メッセージ返答
- 1個目のメッセージは、fulfillmentText
- 2~5個目のメッセージは、fulfillmentMessagesのpayload
デプロイは、DialogflowモジュールがLambdaでエラーになった時のワークアラウンド – CodePipelineとCodeBuildにて作成しているものですが修正があります。
Dockerfileのnode.jsインストール後に下記の記載を追加する必要があります。
# typescript RUN npm -g install typescript
ローカルでdocker buildを行い、ECRリポジトリにPushしましょう。またtypescriptはコンパイルが必要なため、buildspec.ymlも修正が必要です。
--- version: 0.2 phases: pre_build: commands: - cd functions/api - npm install - cd ../../ build: commands: - echo Build started on `date` - cd functions/api - tsc - cd ../../ - "/usr/local/bin/apex deploy" post_build: commands: - echo Build completed on `date`
ソースについては、githubを参照してほしいのですが、いくつか説明をしたいと思います。 まず必要なモジュールについてですが、Dialogflow, bot-sdk, @types/node, @types/dialogflowです。@typesは公式ではありませんが、typeのエラーによりビルドエラーとなってしまうのでインストールします。 また環境変数として、DialogflowのプロジェクトID、クライアントEmail、秘密鍵、LINEは、チャネルアクセストークンとチャネルシークレットを定義します。
Dialogflowは、作成したプロジェクトページにてプロジェクトIDとクライアントEmailを取得できます。このプロジェクトページに表示されているクライアントEmailをクリックすると、Google Cloud Platformのサービスアカウントページに遷移します。同様のEmailアドレスが一覧に表示されていると思うので、詳細ページに遷移し編集をクリックします。キーを作成をクリックすると、JSONファイルで認証データがダウンロードされます。
LINEのチャネルアクセストークンとチャネルシークレットは、管理コンソールにて取得できます。 取得したデータは、project.jsonへ記述します。(TODO: 認証データをgithubに置いてしまう形なので、ここは別途いい方法を検討中です)
機能部分
- 署名検証 bot-sdkには、validateSignatureというメソッドがあります。booleanが返されるので分岐します。
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接続確認 接続で送信されるリクエストのuserIdは固定になっています。これをキーに分岐します。
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Lambda Proxy Lambdaで署名検証を行うため、API GatewayではLambda Proxyを選択します。この場合、bodyがstringで返されるためJSONをパースする必要があります。
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メッセージ送信 dialogflowからのレスポンスは配列で返されます。LINEへは同時に5件までメッセージ送信できるので、配列を操作してメッセージを生成します。payloadについてはLINEの仕様に合うように実装している想定です。
API Gateway
LINEのwebhookは、HTTP POSTで送信されるのでメソッドをPOSTとし、Lambda Proxyを利用します。
Github
cm-nakamura-yuki/blog-chatbot-api
テスト
Dialogflowは作成時から変更していません。こんにちはなどは、「こんにちは!」と返します。インテントを認識できない場合は、「すみません。よく分かりませんでした。」・「今のは少しわかりにくかったです。」と返しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。 まだまだ改善しなくてはいけないですが、まずプロトタイプができました。 接続可能な口を用意しておくことで、Dialogflowの開発により注力できそうです。
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