親子タスクの関係性をNotionデータベースの「リレーション」で実現する #notion
データアナリティクス事業本部 サービスソリューション部 サービス開発チームの しんや です。
Notionでは「リレーション」という機能を使って、ToDoリストやチケット管理システムで良くやるような「親子タスクの関係性」を擬似的にではありますが実現する事が出来ます。
当エントリでは、その手順を試した内容を、順を追って紹介します。
実践1:リレーション設定
まずは親子関係の依存性を設定するための各種タスクを一覧形式でNotioデータベース上に作成しました。内容はそれっぽい感じでタスク名も分かりやすさを重視したサンプルとしています。
今回の肝となる「リレーション」を早速データベースに追加していきます。新規プロパティ作成で「リレーション」を選択。
リレーション設定対象となるデータベースをどれに指定するか?では自分自身(のデータベース)を指定します。通常リレーションでは自分自身(のデータベース)以外を指定しますが、この選択を行うことでリレーションを活用した親子(依存)関係を擬似的に作成する事が可能となります。
「個別の方向」は有効としておいてください。これを指定することで親子タスクそれぞれから関係性が確認出来るようになります。
リレーションを追加。新しく2つのリレーション項目がプロパティとして表示されるようになりました。
サンプルで定めた親子タスクそれぞれのリレーションプロパティにて、対応する親子タスクをそれぞれ指定します。青枠で囲っているものが子タスクで指定した親タスク、赤枠で囲っているものがそれを受けて親タスクで表示された子タスクとなります。
作成されたリレーションは、初期表示では冗長な名前となっています。分かりやすく項目名を変更しました。
実践2:リレーションに関する情報の表示カスタマイズ
直近のアップデートでは、設定したリレーションに関する情報を個別ページ内で表示制御出来るようになっています。今回サンプルで作成したデータベースでも同様の挙動を試してみます。
Relations are a powerful way to link database content — useful for task tracking and project management ☑️
Now, you can choose to display them in a dedicated section at the top of a page. Bonus: edit directly from there! pic.twitter.com/aSHp8CH7pk
— Notion (@NotionHQ) August 30, 2022
親タスクとなる行を選択。サイドピークでページが表示されます(関連するDB設定が初期状態の場合)。 ページで設定カスタマイズを行っていない場合は「リレーション」に関するプロパティ部分についてはそれぞれ対応するページ名が指定されているのみとなっています。
プロパティ名(ここでは「子タスク」や「親タスク」)をクリックするとメニューが展開されます。「表示方法」から「ページセクションとして表示」を選択すると、
以下のように選択したプロパティの表示位置が変わりました。そしてページ右側の三点メニューから表示する項目を設定出来るようになり、対象に含める(目のアイコンをクリックする)とデータベースのリスト形式で表示するような項目表示がされました。概要レベルでどうなっているかがひと目で分かるのでこれは便利ですね。
上記で作業したのは親タスクの方だったので、子タスクの方でも同様の設定を行います。
これで基本的にはやりたい事が出来ました。ページセクション表示項目としたことで、新規ページを追加するメニューがリレーション項目一覧の下に出るようになっています。これも試しにやってみましょう。ということでクリック。
必要最低限の項目(タスク名)と、初期表示設定が含まれるステータスのみ表示される形でチケットが作成出来ました。右端の[開く]に進んでみます。
画面UIはそのまま、今作成した対象ページ画面に遷移出来ました。各種プロパティは未設定でしたのでそれぞれ任意の値を指定し、先程まで操作してた元のタスクページに[開く]で戻ります。
先程新規作成したタスクの内容も良い感じに概要表示がなされている事が確認出来ました。
まとめ
という訳で、Notionのデータベースにおける「リレーション」機能を使って「タスクの親子関係、依存関係を模した構成を作ってみた」手順の紹介でした。
「配下の子タスクが完了していれば関連する親タスクも完了させる」みたいな事が出来れば最高!なのですが、Notionデータベースはチケット管理システムではないので流石にそこまでは出来無さそうです。ただやりようによってはここまで近付けることが出来るので個人的には「まずはこれで十分...!」だと思っています。Notionの可能性を感じさせるこちらの仕組み、是非有効活用してみてもらえますと幸いです。