[アップデート] Amazon Q in QuickSight の Q&A トピック で Custom Instructions が指定できるようになりました
いわさです。
今朝の Amazon QuickSight のアップデートで、Q in QuickSight のデータ Q&A トピックにて Custom Instructions というものが GA になりました。
Q in QuickSight の機能のひとつとしてトピックに対して生成 AI を使って Q&A を行うことが出来るのですが、回答の際にドメイン固有の知識や補足情報が不足しており期待した回答を得られない場合があります。
これらを補足するためにトピックのデータフィールドのメタデータで同義語などの指定が可能ですが、今回のアップデートではトピックレベルでコンテキストというかカスタムプロンプトを指定できるようになりました。トピックレベルでプロンプトというかガイダンスを追加することで、Q in QuickSight が対象トピック固有のコンテキストや用語、ルールなどを適切に理解できるようになります。
これによってフィールドメタデータなどでカバーできない部分まで補足できるようになり、回答精度の向上が期待できます。
トピックの Custom Instructions でプロンプトを指定するだけ
使い方は非常に簡単で、トピック詳細に Custom Instructions というタブがあるのでそちらでプロンプトを指定するだけです。
まずは新規トピックを作成します。Business Review のサンプルデータセットからトピックを作成しました。
トピック画面を開いてみると、Custom Instructions というタブがありますね。こちらで指定できるようです。
今回のアナウンス GA ということですが、プレビューで提供されていたのだろうか?
このサンプルデータ、様々なビジネス規模の領域を示すセグメントという概念が含まれているのですが、トピックレベルの指示として「SMB 以外は無視する必要がある」というルールを指示してみました。
ちなみにデータフィールドの設定はトピック作成時のデフォルトのままでいってみます。
そのため、これらのメタデータでは SMB 以外は無視するという情報は含まれていません。
Q&A でレビュー合計を問い合わせてみたところ、SMB のデータのみが対象となって集計されていました。
下のテーブル上でも SMB のみが取得されていますね。カスタム指示に基づいて Q in QuickSight が動作していることが確認できますね。とても良いです。
さいごに
本日は Amazon Q in QuickSight の Q&A トピック で Custom Instructions が指定できるようになったので使ってみました。
フィールドメタデータ設定とあわせて、トピックの Q&A 精度を向上させるために非常に重要な機能だと思います。
Q in QuickSight を扱う上で必須になりそうな機能です。