
Dart/Flutter MCPサーバーを実際に使ってみた
はじめに
2025/08/14にリリースされたFlutter3.35.0から、Dart/FlutterのMCPサーバーを使えるようになりました🎉
Dart and Flutter MCP server
Toolsにできることが記載されていますが、実際に使用してみないと具体的な利用シーンがイメージ出来なかったため、本記事にセットアップ方法と触ってみての所感をまとめました。
セットアップ
必要な環境
- Flutter3.35.0(Dart3.9.0)以上
※グローバルなFlutterSDKのバージョン - MCPクライアント
本記事ではCursorとClaudeCodeを使用
MCPクライアントの設定
Cursorの場合
1. MCPサーバーの設定
MCP server | Dart #cursorを参考に.cursor/mcp.json
に以下を記述。
{
"mcpServers": {
"dart": {
"command": "dart",
"args": [
"mcp-server",
"--force-roots-fallback"
]
}
}
}
2. 接続確認
「Cursor > Settings > Cursor Settings > Tools & Integrations > MCP Tools」で「dart」がenabledになっていることを確認。
ClaudeCodeの場合
1. MCPサーバーの設定
以下のコマンドを実行。
※全てのプロジェクトで有効化されるようにscopeを指定しています
claude mcp add-json dart '{"command":"dart","args":["mcp-server","--force-roots-fallback"]}' --scope user
参考
2. 接続確認
claude mcp list
を実行し「Connected」と表示されることを確認。
% claude mcp list
Checking MCP server health...
dart: dart mcp-server --force-roots-fallback - ✓ Connected
実際の開発体験
MCPサーバーを利用する場合と、利用しない場合で、同じ指示を出し比較をしてみました。
MCPサーバー利用時
1. パッケージ選定
pub.devで使用するパッケージを選定し、bodyに適当なアニメーションを作成してください。
使用していたTools
- add_roots: プロジェクトルートの追加
- pub_dev_search: 適切なパッケージの検索
- pub: パッケージの依存関係追加
2. エラー解消
エラーを解消してください。
使用していたTools
- analyze_files: 静的解析エラーを自動検出・修正
結果
flutter_animateパッケージを使用したアニメーションが実装されました。
MCPサーバーなし
1. パッケージ選定
pub.devで使用するパッケージを選定し、bodyに適当なアニメーションを作成してください。
この時点でビルドが通らない実装が生成されました。
比較結果
- 実行時間
MCPサーバー利用時の方が短かったです。 - 精度
MCPサーバー利用時はflutter_animateパッケージのみを使用した実装をしてくれましたが、
利用しない場合は以下の4つのパッケージを追加し、ビルドが通りませんでした。
- animated_text_kit
- flutter_staggered_animations
- im_animations
- lottie
まとめ
今回の検証では(いつものように)雑な依頼を投げましたが、MCPサーバー利用時はきちんと動くコードを書いてくれました。
一方でMCPサーバーなしだと、複数のパッケージの追加とビルドが通らないという結果でした。(雑な指示が元凶です)
導入も簡単なので、Dart/Flutterをやってる人は一度試してみる価値ありだと思います!
特にプロトタイピングや、既存コードの不具合改善で威力を発揮しそうです。