Deadline CloudのSMF環境におけるWorker OSとDCCツールの対応状況

Deadline CloudのSMF環境におけるWorker OSとDCCツールの対応状況

Deadline CloudのSMF環境では、WorkerのOSにLinuxとWindowsを選択できますが、OSによって対応するDCCツールが異なります。コスト面からLinuxが推奨ですが、After EffectsはWindowsのみ対応といった事もあるため、事前に公式ドキュメントでの確認が必要です。
2026.01.08

こんにちは、ゲームソリューション部の出村です。

Deadline Cloudでは、基本的にSMF(Service-Managed Fleet)という環境を使ってレンダリングするのが一般的です。SMFを利用することで、クラウドレンダリングに必要な基本設定のほとんどをDeadline Cloudに任せることができます。

皆さんは、さまざまなDCCツールを使って多様なコンテンツを作成しているかと思います。Deadline Cloudでは、Worker(実際にレンダリングを行うサーバー)のOSとして、LinuxまたはWindowsを選択できます。しかし、WindowsとLinuxの両方で同じDCCツールのレンダリングに対応しているとは限りません。Linuxのみ対応、Windowsのみ対応、または両方に対応など、ツールによって状況が異なります。

この記事では、Deadline CloudのSMF環境において、WorkerのOSによって利用できるレンダラーが異なることについて解説します。なお、SMFとCMFの違いについては、こちらの記事で解説しています。

データ作成環境とレンダリング環境のOSを一致させる必要はない

おそらく皆さんは、Windows上で動作するDCCツール(Mayaなど)を利用してコンテンツを作成しているかと思います。

Deadline Cloudでは、WorkerのOSとしてLinuxとWindowsのいずれかを選択できます。ただし、SMF環境では、WorkerのOSをコンテンツ作成時のOSと同じにする必要はありません。

特に制約が場合は、WorkerのOSにはLinuxを指定することを推奨します。理由は、WindowsよりもLinuxの方がサーバーコストが安価であるためです。ただし、WindowsでのみサポートされているDCCツールは、Windowsを選択することになります。

WorkerのOSによって対応しているDCCツールが異なる

SMFでは、Condaを利用してWorkerのレンダリング環境が構築されます。ここで注意すべき点があります。

先にも書きましたが、WorkerのOSがWindowsかLinuxかによって、サポートされているDCCツールが異なります。

2026年1月8日現在の状況を例に挙げると次の通りとなります。

  • Blender:Linuxには対応していますが、Windowsには対応していません
  • After Effects:Windowsには対応していますが、Linuxには対応していません(そもそもLinux版が存在しません)

また、対応しているツールでも、Blenderであれば3.6、4.2、4.5など、特定バージョンのみサポートされています。

サポート状況一覧(2026年1月時点)

参考として、2026年1月時点でのサポート状況を掲載します。

Linux Windows
Autodesk Arnold for Cinema 4D 2025 Adobe After Effects 24.6 / 25.1 / 25.2
Autodesk Arnold for Maya 2024.5.3 / 2025.5.4 / 2025.5.5 Autodesk Arnold for Cinema 4D 2025 / 2026
Autodesk Maya 2024 / 2025 / 2026 KeyShot Studio 2024 / 2025
Autodesk VRED 2025 / 2026 Maxon Cinema 4D 2024 / 2025 / 2026
Blender 3.6 / 4.2 / 4.5 Unreal Engine 5.4 / 5.5 / 5.6
Chaos V-Ray for Maya 2025.7 / 2026.7
Foundry Nuke 15 / 16
Maxon Cinema 4D 2025 / 2026
Maxon Redshift for Maya 2025.4
SideFX Houdini 19.5 / 20.0 / 20.5 / 21.0

📝 最新情報の確認
サポート状況は随時更新されます。最新の情報は、以下の公式ドキュメントをご確認ください。
AWS Deadline Cloud - Create a queue environment


Worker側が対応していない場合のエラー例

対応していないOSとDCCツールの組み合わせを指定した場合、ジョブのログに「PackagesNotFoundError」というエラーが発生します。

以下はその際のエラー例です。

    2026/01/07 16:57:36+09:00 Collecting package metadata (repodata.json): ...working... done
    2026/01/07 16:57:36+09:00 Solving environment: ...working... failed
    2026/01/07 16:57:36+09:00 
    2026/01/07 16:57:36+09:00 PackagesNotFoundError: The following packages are not available from current channels:
    2026/01/07 16:57:36+09:00 
    2026/01/07 16:57:36+09:00   - blender-openjd=0.5*
    2026/01/07 16:57:36+09:00   - blender=4.5*

このエラーが発生した場合は、上記の公式ドキュメントを確認し、指定したDCCツールとバージョンが対象のOSでサポートされているか確認しましょう。

まとめ

  • SMF環境では、コンテンツ作成時のOSとWorkerのOSを一致させる必要はない
  • コスト面から、特別な理由がなければLinux Workerの利用を推奨
  • WorkerのOSによってサポートされるDCCツールが異なるため、事前に公式ドキュメントで対応状況を確認すること
  • 「PackagesNotFoundError」が発生した場合は、OSとDCCツールの組み合わせを見直す

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