Deadline CloudのSMF環境におけるWorker OSとDCCツールの対応状況
こんにちは、ゲームソリューション部の出村です。
Deadline Cloudでは、基本的にSMF(Service-Managed Fleet)という環境を使ってレンダリングするのが一般的です。SMFを利用することで、クラウドレンダリングに必要な基本設定のほとんどをDeadline Cloudに任せることができます。
皆さんは、さまざまなDCCツールを使って多様なコンテンツを作成しているかと思います。Deadline Cloudでは、Worker(実際にレンダリングを行うサーバー)のOSとして、LinuxまたはWindowsを選択できます。しかし、WindowsとLinuxの両方で同じDCCツールのレンダリングに対応しているとは限りません。Linuxのみ対応、Windowsのみ対応、または両方に対応など、ツールによって状況が異なります。
この記事では、Deadline CloudのSMF環境において、WorkerのOSによって利用できるレンダラーが異なることについて解説します。なお、SMFとCMFの違いについては、こちらの記事で解説しています。
データ作成環境とレンダリング環境のOSを一致させる必要はない
おそらく皆さんは、Windows上で動作するDCCツール(Mayaなど)を利用してコンテンツを作成しているかと思います。
Deadline Cloudでは、WorkerのOSとしてLinuxとWindowsのいずれかを選択できます。ただし、SMF環境では、WorkerのOSをコンテンツ作成時のOSと同じにする必要はありません。
特に制約が場合は、WorkerのOSにはLinuxを指定することを推奨します。理由は、WindowsよりもLinuxの方がサーバーコストが安価であるためです。ただし、WindowsでのみサポートされているDCCツールは、Windowsを選択することになります。
WorkerのOSによって対応しているDCCツールが異なる
SMFでは、Condaを利用してWorkerのレンダリング環境が構築されます。ここで注意すべき点があります。
先にも書きましたが、WorkerのOSがWindowsかLinuxかによって、サポートされているDCCツールが異なります。
2026年1月8日現在の状況を例に挙げると次の通りとなります。
- Blender:Linuxには対応していますが、Windowsには対応していません
- After Effects:Windowsには対応していますが、Linuxには対応していません(そもそもLinux版が存在しません)
また、対応しているツールでも、Blenderであれば3.6、4.2、4.5など、特定バージョンのみサポートされています。
サポート状況一覧(2026年1月時点)
参考として、2026年1月時点でのサポート状況を掲載します。
| Linux | Windows |
|---|---|
| Autodesk Arnold for Cinema 4D 2025 | Adobe After Effects 24.6 / 25.1 / 25.2 |
| Autodesk Arnold for Maya 2024.5.3 / 2025.5.4 / 2025.5.5 | Autodesk Arnold for Cinema 4D 2025 / 2026 |
| Autodesk Maya 2024 / 2025 / 2026 | KeyShot Studio 2024 / 2025 |
| Autodesk VRED 2025 / 2026 | Maxon Cinema 4D 2024 / 2025 / 2026 |
| Blender 3.6 / 4.2 / 4.5 | Unreal Engine 5.4 / 5.5 / 5.6 |
| Chaos V-Ray for Maya 2025.7 / 2026.7 | |
| Foundry Nuke 15 / 16 | |
| Maxon Cinema 4D 2025 / 2026 | |
| Maxon Redshift for Maya 2025.4 | |
| SideFX Houdini 19.5 / 20.0 / 20.5 / 21.0 |
📝 最新情報の確認
サポート状況は随時更新されます。最新の情報は、以下の公式ドキュメントをご確認ください。
AWS Deadline Cloud - Create a queue environment
Worker側が対応していない場合のエラー例
対応していないOSとDCCツールの組み合わせを指定した場合、ジョブのログに「PackagesNotFoundError」というエラーが発生します。
以下はその際のエラー例です。
2026/01/07 16:57:36+09:00 Collecting package metadata (repodata.json): ...working... done
2026/01/07 16:57:36+09:00 Solving environment: ...working... failed
2026/01/07 16:57:36+09:00
2026/01/07 16:57:36+09:00 PackagesNotFoundError: The following packages are not available from current channels:
2026/01/07 16:57:36+09:00
2026/01/07 16:57:36+09:00 - blender-openjd=0.5*
2026/01/07 16:57:36+09:00 - blender=4.5*
このエラーが発生した場合は、上記の公式ドキュメントを確認し、指定したDCCツールとバージョンが対象のOSでサポートされているか確認しましょう。
まとめ
- SMF環境では、コンテンツ作成時のOSとWorkerのOSを一致させる必要はない
- コスト面から、特別な理由がなければLinux Workerの利用を推奨
- WorkerのOSによってサポートされるDCCツールが異なるため、事前に公式ドキュメントで対応状況を確認すること
- 「PackagesNotFoundError」が発生した場合は、OSとDCCツールの組み合わせを見直す







