デフォルトVPCは削除しても大丈夫?

2024.03.07

はじめに

AWSアカウント作成時、デフォルトのVPCが一つ作成されます。
このデフォルトVPCを使用することで、すぐにEC2などのリソースを作成することができるという利点があります。

一方で、デフォルトVPCには自身が把握していないルートテーブルやセキュリティグループが含まれる可能性があります。
そこでリスクヘッジのためにデフォルトVPCの削除を検討される方も多いかと思います。

今回はそんなデフォルトVPCを削除する前に確認しておくことを記載します。

いきなりまとめ

リソースが紐づいていなければデフォルトVPCは削除しても大丈夫です。
また、デフォルトVPCが必要になった場合は再度作成することもできます。

削除前の確認

VPCは削除する際に関連するリソースが表示されます。
実際にやってみましょう。

VPCの画面からデフォルトVPCを削除します。

関連するリソースが存在すると怒られました。
今回はEC2インスタンスとネットワークインターフェイスが紐づいているようです。

それぞれ紐付けを解除(別のVPCに移動)します。
再度、デフォルトVPCを削除します。

問題なく削除することができました。

AWS CLIで削除することも可能ですが、その場合は依存関係を自分で調べてから削除する必要があるため、コンソールからの削除がおすすめです。

デフォルトVPCを使用するケース

以前、一度だけデフォルトVPCを必要とするケースがありました。
AWSが提供してくれているハンズオンで、デフォルトVPCを使用するCloudFormationが提供されていました。
この時、どうしてもデフォルトVPCを用意する必要がありました。

私はデフォルトVPCを削除していたので、再度作成しました。

デフォルトVPCの作成

VPCの画面より「アクション」→「デフォルトVPCを作成」を選択します。

デフォルトVPCを作成します。

問題なくデフォルトVPCが作成されました。

まとめ

如何でしょうか、意外とデフォルトVPCを削除せず放置されている方も多いかと思います。
私も以前デフォルトVPCを放置していて、気づかずデフォルトVPC上にリソースを起動してしまったことがあります。
思わぬ事故にもつながりかねないため、現在はデフォルトVPCを削除しています。
必要になればいつでも作れるの安心ですね。