[レポート]エンジニアも知っておくと得する、デザイン組織とデザイナーマネジメント – Developers.IO TOKYO 2019 #cmdevio
エンジニアも知っておくと得する、デザイン組織とデザイナーマネジメント
マーケティングコミュニケーション部の金沢です。年に1本くらいのペースでブログをあげています。
11月1日にクラスメソッド主催の技術カンファレンス「Developers.IO 2019 TOKYO」が開催されました。
【11/1(金)東京】国内最大規模の技術フェス!Developers.IO 2019 東京開催!AWS、機械学習、サーバーレス、SaaSからマネジメントまで60を越えるセッション数!
クラスメソッドのWebコンサルでもお世話になっている、ベイジさんにご登壇いただきました。
しかもタイトルが、「エンジニアも知っておくと得する」ってことで、わたくしめもエンジニアのはしくれとしてセッションに参加してきました。
スピーカー
エンジニアも知っておくと得する、デザイン組織とデザイナーマネジメント
株式会社ベイジ 枌谷力 氏
セッション資料
https://baigie.me/download/pdf/devio_191101.pdf
(セッション開始前に公開されていました!手元で資料が見られる、メモをとらなくて良い安心感。。)
レポート
はじめに
- ふだんはマーケティングのセミナーが中心、今回はめずらしくエンジニア向け
- デザイナーと一緒に仕事をするときに知っておくと良いことを紹介します
- 会社はマーケとUX/UIに強い
- プランニングに重点を置いてコンサル的な動きをする制作会社という特徴
- クラスメソッドのWeb戦略も担当してる
- 社員は現在17名、エンジニアとデザイナーは5名ずつ在籍
- エンジニアとデザイナーがセットで動いてる
ビジネスはデザインブーム
- 仕事をしててデザインの話を聞く機会が増えたのでは?
- Developers.IOイベントにこのセッションが置かれたこともそう
- 2007年、iPhoneが登場してから変わってきた
- アプリを作ってビジネスをするということ、デザインは儲かるということがビジネスに浸透していった
- 国レベルでも動いてる、経済産業省が「デザイン経営」宣言 を発表。 日本の競争力に繋がると認識されている
- 求人にメガバンクとか意外な会社がデザイナー募集を出している、10年前は考えられなかった
- デザイナーと関わっていく、デザイナーを含む組織を自分でマネジメントする機会もでてくる
デザイナーの取扱いについて
- ひとことでいうと「まぜるな危険!」
- デザインは幅が広い
- デザインの種類をまぜない
- デザイナーの特性(適性)をまぜない
デザインの種類
- デザイン=見た目 という一般的な認識
- 日本の「デザイナー」は見た目のひとが圧倒的に多い
- 最近ビジネスで登場する「デザイン」は見た目じゃないことが多い
- 2007年以降、広がりを見せているのは見た目じゃないほうのデザイン
- よくUX/UIって言い方するけど、これは別物!
- 見た目のデザインは見た目のデザイナーに頼むべき
- 同じ「デザイナー」て肩書ついてるから失敗しやすい
- 両方できるデザイナーはかなり少数(noteを運営している深津貴之氏とか)
デザイナーのタイプ
- 理想実現型
- 感覚、センスを大事にしてる、挑戦的で刺激的、新しいもの好き
- もともと絵を描いてたひと、きらびやかな広告デザインに憧れて業界入ったひと
- 海外のトレンドキャッチアップさせると得意
- ルーチンワーク、リスク回避とか、パターンをひたすら踏襲ものばかりやらせると辞めちゃう
- よく言うセリフ「本当にいいものつくりたい」
- 成果追求型
- デザイナーっぽくない、数字の裏付けとかを大事にする
- ABテストとかPDCAとかぐりぐり回すの好きなひと
- 曖昧な評価をきらう、数値目標を持つ、このデザインにすることでKPI何%達成するとか
- センスを主観だといって批判することもある、再現性ないものとかも
- 数値化できない、言語化できないものには弱い
- インパクトのないデザイン作っちゃう
- よく言うセリフ「ビジネスを成功に導きたい」
- 経営者にはうれしいけど、決してオールマイティではない
- 共同作業型
- クライアントワークしてて、お客さんが喜んでくれるのがうれしい
- チームのなかでひとと一緒にものづくりするのが好き
- うまく心情に配慮しながらまとめてくれるタイプ
- 新しいもの、奇抜なものを出すのは苦手
- みんなとうまくやれるので生き残る
- 実務遂行型
- 運用フェーズで重宝するタイプ
- バナー作ったり改善したり
- ルールには厳密、得意
- 組織が大きくなると重宝する
- センスや感覚で指示されるのは苦手
- ダブルスタンダードで依頼すると仕様にないからできないとか、判断できないことも
デザイナーあるある
- 売上とか生産性の話をされてもやる気が出ない
- デザイン経験が増えてきたから手を動かすことをやめさせてディレクションを任せようってなると辞めちゃう(枌谷氏はこのパターンだそう)
- デザインに興味がない人の指示で仕事をしたくない、コマのように扱われるのを嫌う
- 凡ミスがなかなか減らない ミスりやすい
- 運用ばかりだとやめちゃう、ルーチンワークになるとモチベーションが下がる
- 0→1を作るのは好き、10→100にするのは苦手
- 他のデザイナーと合わない
デザイナー同士だからといって合うわけではない
- 理想実現型はまわりの人間をこんなふうにみてる・・・
(あ、れ…?すごいひどいこと言ってるけど大丈夫なのかな。。)
- 成果追求型
(あっ、バカって言ってる…!)
- 共同作業型
(もう完全に悪口!笑)
- 実務遂行型
(デザイナーさんの扱いを間違えてはいけないし、デザイナーさん同士も合わないって、じゃあ、どうしたらいいのよ!笑 会場、ここで一番笑いが起きていました ^ ^)
デザイン組織
- 4階層モデル、上3つやってもカルチャーうまくいってない大企業とか多い
- どこか1箇所だけ改善しても組織としてうまく回らないよという話
- デザイン:なにかを変えることなので変えたくない組織は相性が悪い
- こういう組織にデザイナーが入っても機能しない
- 詳しくはnote「デザイン組織を構成する4階層モデル」 にまとめてる
受講した感想
エンジニア2人でセッションを聞きにいったのですが、 そういえば、エンジニアに置き換えても似たような問題が起きるよねって話になりました。(フロントエンドとバックエンドの違いを理解されていない場合とか。自分はフロントエンドなのですが、以前、Web制作は出来てもサーバの管理はお願いできないの?ってことがありました。)
一緒に仕事をする相手の業務範囲を把握していることが、円滑に進むポイントなのですね。しかし、デザイナーさんの仕事はまだまだ認識されていないと。デザイナーさんの仕事の種類をきちんと把握しておこうと思いました。
ベイジさんにリニューアルいただいたクラスメソッドの採用サイト はこちら!
どのタイプのデザイナーさんが作ったのかな?クラスメソッドにはどんなデザイナーさんが居るのかな?ぜひ採用サイトをご覧ください。気になったらエントリーするのもいいよね!