
DevOps Agentの権限ガードレールがReadOnlyAccessポリシーに対応しました
こんにちは。たかやまです。
直近DevOps AgentのIAM権限周りをアップデートを確認するブログとして、2026年6,7月 の更新内容をブログにまとめてきました。
- 2026年06時点のDevOps AgentのIAM権限アップデートを調べてみた | DevelopersIO
- 2026年07時点のDevOps AgentのIAM権限アップデートを調べてみた | DevelopersIO
このポリシー部分の更新として、8月5日に権限ガードレール側にReadOnlyAccessを追加する大きなアップデートが入りました。
権限ガードレールの概念については以下のブログをご覧ください。
今回はこの権限ガードレール側のアップデート内容と、それによってエージェントが実行できる範囲がどう変わったかを、これまで行ってきたAthenaでの検証を再度実施しながら確認します。
さきにまとめ
- 権限ガードレールが
ReadOnlyAccessAWSマネージドポリシーの全アクションをサポートするようになった(2026年8月5日付のアップデート) - 7月版で紹介したAdditional Permissionsの8サービス個別列挙は、
ReadOnlyAccess全アクション + Athenaの2アクション +kms:Decryptというシンプルな構成に再編された AIDevOpsAgentAccessPolicyもv10(2026-08-12)に更新され、CodeCommitを中心に34アクションが追加された
やってみる
アップデート内容の確認
DevOps AgentのWhat's Newでは以下のように記載されています。
The permission guardrail now supports every action in the ReadOnlyAccess AWS managed policy, plus athena:StartQueryExecution, athena:StopQueryExecution, and kms:Decrypt. You can enable any of these permissions for the agent by adding them to your role as an inline policy.
日本語翻訳 :
権限ガードレールは、ReadOnlyAccess AWSマネージドポリシーのすべてのアクションに加え、athena:StartQueryExecution、athena:StopQueryExecution、kms:Decrypt をサポートするようになりました。これらの権限は、インラインポリシーとしてロールに追加することでエージェントに対して有効にできます。https://docs.aws.amazon.com/devopsagent/latest/userguide/whats-new.html
ドキュメント側には以下のよう記載されています。
The default AIDevOpsAgentAccessPolicy managed policy grants only a subset of what the guardrail allows. The guardrail also permits every action in the ReadOnlyAccess AWS managed policy, plus a few additional permissions. To use a permission the guardrail allows but the default policy does not grant, add it to your role as an inline policy.
日本語翻訳 :
デフォルトのAIDevOpsAgentAccessPolicyマネージドポリシーは、ガードレールが許可する範囲の一部のみを付与しています。ガードレールはReadOnlyAccess AWSマネージドポリシーのすべてのアクションと、いくつかの追加権限も許可しています。ガードレールが許可しているもののデフォルトポリシーでは付与されていない権限を使うには、その権限をインラインポリシーとしてロールに追加します。
Additional Permissionsの変更
7月版記事執筆時点のAdditional Permissionsは、以下の8サービスをアクション単位で個別に列挙する形でした。
| Service | Actions | Use case |
|---|---|---|
| Amazon Athena | athena:GetQuery*, athena:StartQueryExecution, athena:StopQueryExecution | データカタログに対するAthenaクエリの実行と結果の取得 |
| Amazon CloudWatch Logs | logs:GetLogRecord | 調査対象アプリケーションの個別ログレコードの取得 |
| Amazon DynamoDB | dynamodb:Scan, dynamodb:Query, dynamodb:GetItem, dynamodb:BatchGetItem | 調査時のDynamoDBテーブルからのアイテム読み取り |
| Amazon S3 | s3:GetObject, s3:ListBucket | S3に保存されたアプリケーションデータ、ログ、設定の読み取り |
| AWS Glue | glue:GetPartition | Athenaクエリ用にGlue Data Catalogのパーティションメタデータ取得 |
| AWS KMS | kms:Decrypt | S3オブジェクト等の暗号化リソースの復号 |
| AWS Support | support:DescribeCommunications | 調査に関連するAWS Supportケースのやり取りの参照 |
| AWS Systems Manager | ssm:GetParameter | アプリケーションが使用するSystems Managerパラメータの読み取り |
これが今回のアップデートでガードレールにReadOnlyAccessを追加可能となったことで、個別に追加できるアクションとしての記載はシンプルに2つのサービスとなっています。
| Service | Actions | Use case |
|---|---|---|
| Amazon Athena | athena:StartQueryExecution, athena:StopQueryExecution | データカタログに対するAthenaクエリの実行 |
| AWS KMS | kms:Decrypt | S3オブジェクト等の暗号化リソースの復号 |
ただ、以下のような記載もありReadOnlyAccessの追加による安全性はAWS側で保証しないとのことです。
You can enable any permission the guardrail supports by adding it to your role as an inline policy. These are not granted by default — you must explicitly opt in.
We have fully tested and verified that only the permissions in the AIDevOpsAgentAccessPolicy managed policy are safe for use with the agent. The other permissions the guardrail supports have not been tested with the agent. Enabling them falls under the AWS shared responsibility model. You are responsible for evaluating whether those actions are appropriate for the agent to perform against your resources. Scope them to follow the principle of least privilege.日本語翻訳 :
ガードレールがサポートする権限は、ロールにインラインポリシーとして追加することで有効にできます。これらの権限はデフォルトでは付与されていません — 明示的にオプトインする必要があります。
エージェントでの利用が安全であると十分にテスト・検証されているのは、AIDevOpsAgentAccessPolicyマネージドポリシーに含まれる権限のみです。 ガードレールがサポートするその他の権限は、エージェントでの利用がテストされていません。それらを有効にする場合はAWS責任共有モデルの範囲となり、リソースに対してエージェントに実行させてよいかを評価する責任はユーザー側にあります。最小権限の原則に従ってスコープを絞ってください。
https://docs.aws.amazon.com/devopsagent/latest/userguide/aws-devops-agent-security-limiting-agent-access-in-an-aws-account.html#extending-permissions-beyond-the-default
DevOps Agentによる想定外の変更を防ぎ安全に利用したい場合には、検証されている 「AIDevOpsAgentAccessPolicy」 を利用することを推奨しています。
AIDevOpsAgentAccessPolicyの確認
では現在のAIDevOpsAgentAccessPolicyのバージョンはどうなっているかというと、v10(2026-08-12)に更新されていました。
7月版からの更新内容は以下のとおりです。
| Version | 作成日 | 変更内容 |
|---|---|---|
| v9 | 2026-07-02 | Direct Connectを新規サービスとして9アクション追加(directconnect:Describe*)glue:GetPartitions, glue:GetTables 追加s3:GetIntelligentTieringConfiguration, s3:GetInventoryConfiguration 追加API GatewayのResourceに /domainnames(コレクション自体のARN)を追加 |
| v10 (current) | 2026-08-12 | 削除ゼロ・34アクション追加。CodeCommitを25アクション拡充(v9ではcodecommit:GetRepositoryとcodecommit:GetRepositoryTriggersの2件のみだったが、BatchDescribe*、BatchGet*、Describe*、Get*系、List*等に大幅拡大)AWS Config( config:GetAggregateResourceConfig, config:SelectAggregateResourceConfig)を2アクション追加Glueに小文字表記の glue:getPartitionを追加(v9は複数形glue:GetPartitionsのみ)KMSを6アクション追加( kms:DescribeCustomKeyStores, kms:GetParametersForImport, kms:GetPublicKey, kms:ListGrants, kms:ListKeyPolicies, kms:ListRetirableGrants) |
いままではDevOps Agentの調査範囲の拡大の観点でこちらのアップデートを確認していましたが、ReadOnlyAccessが追加できるようになった現在、 AIDevOpsAgentAccessPolicy はAWSが検証完了した安全な操作が追加されてくるものとしてみる形で良さそうですね
Athenaのクエリを再度試してみる
ReadOnlyAccessを付与した状態で、7月版でも試したAthenaクエリの検証を、もう一度実行してみます。
(検証としてReadOnlyAccessポリシーとAthenaクエリを実行するための権限をアタッチしています)
今回は、クエリ結果の保存先をAthena管理のストレージにするManaged query results(Athenaマネージドストレージ)を有効にしたワークグループをあらかじめ用意しておきます。
作成したワークグループを指定して、DevOps Agentのチャットに以下を依頼しました。
Athenaを使ってCloudTrailログのテーブルにクエリを実行してください。まず利用可能なGlueデータベースとテーブルを確認し、CloudTrailログのテーブルが見つかったら直近のイベント数を数える簡単なクエリ(例: SELECT COUNT(*) FROM <table> LIMIT 10 相当)を実行して結果を教えてください。
権限エラーが発生した場合は、どのIAMアクションが拒否されたかエラー内容をそのまま教えてください。
処理の流れは以下のとおりで、権限エラーなしで完走できました。
athena.start_query_executionを呼び出し、成功。レスポンスにManagedQueryResultsConfiguration: {Enabled: true}が含まれ、マネージドストレージ側の設定で実行されていることを確認- ポーリングを継続してクエリステータスがSUCCEEDEDに到達
athena.get_query_resultsを呼び出し、成功。クエリ結果として28,127,791件のイベント数を取得

ちなみに結果取得系の「athena:GetQueryExecution」と「athena:GetQueryResults」はAIDevOpsAgentAccessPolicy 自体には含まれていません。
ReadOnlyAccessを付与することにより、これらのアクションも使用できるようになりました。
ReadOnlyAccessを付与してBedrock AgentCoreを試してみる
また ReadOnlyAccess でデフォルトの AIDevOpsAgentAccessPolicy では利用できなかったBedrock AgentCoreの確認をしてみます。
今ままではAdditional Permissionsにも追加されていなかったので、Bedrock AgentCoreの確認はできませんでしたが、ReadOnlyAccessを付与することにより確認できるようになりました。
ReadOnlyAccess追加前 :

ReadOnlyAccess追加後 :

ReadOnlyAccessを付与したことで、Bedrock AgentCoreの確認ができることが確認できました。
最後に
今回はDevOps Agentの権限ガードレールがReadOnlyAccessマネージドポリシーに対応したアップデートを確認しました。
7月時点では最大8サービスの個別アクションを追加できるAdditional Permissionsが、ReadOnlyAccessという1つのマネージドポリシー名でまとめて表現できるようになり、権限管理の見通しがだいぶ良くなった印象です。
これまではAIDevOpsAgentAccessPolicyのアップデートを追いかけて、参照できるサービスがどこまで広がったかを確認していました。
今回ReadOnlyAccessが使えるようになったことで、参照系については必要な権限をユーザー側の責任で追加すればよくなり、マネージドポリシーの更新を待つ必要はなくなりました。
そのぶん、どこまでエージェントに見せるかの判断はユーザー側に移っています。ReadOnlyAccessをまるごと付与するのではなく、調査に必要な範囲をResourceで絞って付与するところから始めるのが良さそうですね。
こちらの記事がどなたかの助けになれば幸いです。
以上、たかやま(@nyan_kotaroo)でした。








