【小ネタ】 Amazon Linux 2023 の EC2 インスタンスで追加した ENI のデフォルト MTU を確認してみた
はじめに
テクニカルサポートの 片方 です。
今回は小ネタとして、Amazon Linux 2023 で ENI (ネットワークインターフェイス) を追加して、その ENI のデフォルト MTU 値を確認してみました。
なお、同じサブネットから複数のネットワークインターフェイスをインスタンスにアタッチする場合、非対称ルーティングなどのネットワーク問題が発生する場合があるため AWS では推奨されていません。
同じサブネットから複数のネットワークインターフェイスをインスタンスにアタッチする場合、非対称ルーティングなどのネットワーク問題が発生する場合があります。可能であれば、代わりにプライマリネットワークインターフェイス上にセカンダリプライベート IPv4 アドレスを追加します。
先に結論から
ジャンボフレーム (9001 MTU) をサポートしている現行世代のインスタンスタイプなどの場合は、
追加でアタッチした ENI もデフォルトで MTU = 9001(ジャンボフレーム対応) になっていました。
ただし、インスタンスタイプや使用されているドライバーによっては、ジャンボフレーム(9001 MTU)ではなく 標準フレーム(1500 MTU) が設定される構成もあります。
現行世代のインスタンスはすべて、ジャンボフレームをサポートしています。以下の旧世代のインスタンスタイプは、A1、C3、I2、M3、R3 のジャンボフレームをサポートしています。
一部のインスタンスではジャンボフレームを使用し、それ以外のドライバには標準フレームサイズを使用するように設定されています。
確認してみた
インスタンスタイプ m5.large で Amazon Linux 2023 を起動させました。
追加する ENI を作成して、起動した EC2 インスタンスへアタッチします。
準備が完了したので MTU 設定を確認します。
sh-5.2$ ip link show
1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN mode DEFAULT group default qlen 1000
link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
2: ens5: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 9001 qdisc mq state UP mode DEFAULT group default qlen 1000
link/ether 0a:16:9b:36:61:e1 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
altname enp0s5
altname eni-032228a701bbe0af3
altname device-number-0.0
3: ens6: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 9001 qdisc mq state UP mode DEFAULT group default qlen 1000
link/ether 0a:91:66:03:41:11 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
altname enp0s6
altname eni-0c8cdd5138e536d4a
altname device-number-1.0
sh-5.2$
追加でアタッチした ENI もデフォルトで MTU = 9001(ジャンボフレーム対応)となっていること確認できました。
まとめ
本ブログが誰かの参考になれば幸いです。
参考資料
- EC2 インスタンスのネットワークインターフェイスのアタッチ - Amazon Elastic Compute Cloud
- EC2 インスタンスのネットワークの最大送信単位 (MTU) - Amazon Elastic Compute Cloud
- Amazon EC2 インスタンスの MTU を設定する - Amazon Elastic Compute Cloud
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