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本日のre:Invent2020のKeynoteで、EC2の新しいインスタンスタイプD3とD3enが発表されました。第2世代インテルXeonプロセッサーを搭載しているほか、大容量のローカルHDDストレージを持つ点が特徴的です。
D3インスタンスは、D2インスタンスと比べて、ネットワーク速度が最大2.5倍、ディスクスループットが45%向上しています。D3enインスタンスはD2インスタンスと比較すると、ネットワーク速度が最大7.5倍、ディスクスループットが100%、ストレージ容量が7倍向上し、1TBあたりのコストが80%削減されています。
D3およびD3enインスタンスは、バージニア/オレゴン/アイルランリージョンで利用できます。D3インスタンスはオハイオリージョンで利用できます。
d3.xlargeを起動してみる
バージニアリージョンで起動してみました。EC2コンソールからD3、D3enを選べるようになっています。
Amazon Linux 2で起動し、「lsblk -p」コマンドを実行すると/dev/nvme1n1,2n1,3n1でインスタンスストアを認識しています。インスタンスストアはホストコンピューターに物理的に割り当てられたディスク上にあり、EC2の停止やハードウェアの障害でデータが失われます。高いストレージ性能が必要な状況下で一時的なデータを配置する用途に適しています。
$ lsblk -p
NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
/dev/nvme1n1 259:0 0 1.8T 0 disk
/dev/nvme2n1 259:1 0 1.8T 0 disk
/dev/nvme3n1 259:2 0 1.8T 0 disk
/dev/nvme0n1 259:3 0 8G 0 disk
├─/dev/nvme0n1p1 259:4 0 8G 0 part /
└─/dev/nvme0n1p128 259:5 0 1M 0 part
$
今回はswap領域として設定してみました。1.8TBのスワップ領域を作成できました。
$ sudo mkswap /dev/nvme1n1
スワップ空間バージョン 1 を設定します。サイズ = 1.8 TiB (1979999993856 バイト)
ラベルはありません, UUID=cfe870b4-119c-4a67-a689-6d09cfbe8cf1
$ sudo swapon /dev/nvme1n1
$ swapon -s
ファイル名 タイプ サイズ 使用済み 優先順位
/dev/nvme1n1 partition 1933593744 0 -2
$
特にD2インスタンスを利用されている方にとっては、インスタンスタイプの変更で性能面と課金面のメリットがあり、嬉しいアップデートだと思います。早く東京でも使えるようになるといいですね。