Amazon EC2 API メトリクスを有効化してみた
はじめに
テクニカルサポートの 片方 です。
「どのくらい EC2 API を使っているのか?」 「失敗しているリクエストはあるのか?」 といった情報が気になることがありますよね。
そんなときに役立つのが Amazon EC2 API メトリクス です。
こちらは有効化することで CloudWatch を使って、API 呼び出しの成功・失敗・エラー・制限超過などをリアルタイムに監視できるようになります。
どんなメトリクスが取れるのか
-
SuccessfulCalls
成功した API リクエストの数 -
ClientErrors
クライアント側のエラー(パラメータミスなど) -
ServerErrors
サーバー側のエラー(AWS 側の障害など) -
RequestLimitExceeded
リクエスト数が制限を超えた回数(スロットリング)
やってみた
以下に沿って実施します。
1. AWS サポート センター を開きます。
2. ケースを作成を選択します。
3. [Account and billing] (アカウントおよび請求) を選択します。
4. サービス で、一般情報 と開始方法 を選択します。
5. カテゴリ で、「Using AWS & Services」を選択します。
6. [Next step: Additional information] (次のステップ:追加情報) を選択します。
7. [Subject (件名)] に Request access to Amazon EC2 API metrics と入力します。
8. [説明] に Please grant my account access to Amazon EC2 API metrics. Related page: https://docs.aws.amazon.com/AWSEC2/latest/APIReference/monitor.html と入力します。アクセスが必要なリージョンも含めます。
説明欄の記載例
Please grant my account access to Amazon EC2 API metrics.
Related page: https://docs.aws.amazon.com/AWSEC2/latest/APIReference/monitor.html
Region: ap-northeast-1, us-east-1
※必要に応じて、他のリージョンも併記してください。
9. [次のステップ: 今すぐ解決またはお問い合わせ] を選択します。
10. Contact us タブで、希望する問い合わせ言語と連絡方法を選択します。
11. [送信] を選択します。
これで完了です。お疲れさまでした。
AWS サポートより使用可能の連絡があるまで、暫く待ちます。
こちらで完了です。お疲れさまでした!
確認してみた
CloudWatch のマネジメントコンソール画面を確認すると、AWS/EC2/API の名前空間が作成されていました。
アクション(Actions) = <API名>(例: CreateRouteTable, DescribeInstances など)といった形で EC2 の各 API に対してドキュメント記載の通り 4つ メトリクスが提供されていました。
例) DescribeInstances
- DescribeInstances / SuccessfulCalls
- DescribeInstances / ClientErrors
- DescribeInstances / ServerErrors
- DescribeInstances / RequestLimitExceeded
まとめ
本ブログが誰かの参考になれば幸いです。
参考資料
- Actions - Amazon Elastic Compute Cloud
- AWS CloudTrail を使用して Amazon EC2 API コールをログに記録する - Amazon Elastic Compute Cloud
アノテーション株式会社について
アノテーション株式会社は、クラスメソッド社のグループ企業として「オペレーション・エクセレンス」を担える企業を目指してチャレンジを続けています。「らしく働く、らしく生きる」のスローガンを掲げ、様々な背景をもつ多様なメンバーが自由度の高い働き方を通してお客様へサービスを提供し続けてきました。現在当社では一緒に会社を盛り上げていただけるメンバーを募集中です。少しでもご興味あれば、アノテーション株式会社WEBサイトをご覧ください。