Amazon EC2 AMDインスタンスについて各リージョン&AZにおける利用可否の確認方法を教えてください

2021.08.31

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困っていた内容

各リージョン&AZアベイラビリティゾーンに対するEC2 AMDインスタンスの作成制限について、確認方法はあると助かるのですが、ご提示頂くことは可能でしょうか。

どう対応すればいいの?

AWSドキュメント確認

下記ドキュメントを確認したところ、利用できるリージョンが増えました情報を確認できますが、各 AZ における利用可否について公開された情報はございませんでした。
Amazon EC2 AMD インスタンス利用可能リージョンが増加 Posted On: Jul 19, 2019

  • M5a および R5a インスタンスは、AWS 欧州 (パリ)、米国西部 (サンフランシスコ)、カナダ (モントリオール)、AWS GovCloud (米国) リージョンで利用可能になりました。
  • M5ad および R5ad インスタンスは、AWS アジアパシフィック (シドニー)、カナダ (モントリオール)、AWS GovCloud (米国西部) リージョンで利用可能になりました。
  • T3a インスタンスは、AWS アジアパシフィック (ソウル、シドニー、東京)、欧州 (パリ、ロンドン、フランクフルト)、米国西部 (サンフランシスコ)、カナダ (モントリオール)、AWS GovCloud (米国) リージョンで利用可能になりました。

Amazon EC2 AMD インスタンス利用可能リージョンが増加 Posted On: Sep 30, 2019

  • M5a と R5a インスタンスが AWS アジアパシフィック (ソウル) リージョンと欧州 (ロンドン) リージョンで提供開始
  • M5ad と R5ad インスタンスが、AWS アジアパシフィック (ソウル、シドニー、シンガポール) リージョンと欧州 (パリ、ロンドン、アイルランド、フランクフルト) リージョン、米国西部 (北カリフォルニア) リージョンで提供開始
  • T3a インスタンスが欧州 (パリ) リージョンで提供開始

確認方法

AWS CLI run-instances コマンドで --dry-run 及び --subnet-id オプションを指定することで、インスタンス起動の可否をご確認することがことが可能です。
各 AZ にてご希望のインスタンスタイプが利用可能かどうかをご確認ください。

コマンド例:

$ aws ec2 run-instances --dry-run \<br />
--instance-type t3a.large \<br />
--image-id <AMIのID> \<br />
--subnet-id <サブネットID> \<br />
--region <リージョン> \

※ 例として t3a.large を記載いたしましたが、ご利用予定のインスタンスタイプをご指定してください。

具体的な確認例

AMDインスタンスタイプt3.largeの状況確認

■「An error occurred (DryRunOperation) when calling the RunInstances operation: Request would have succeeded, but DryRun flag is set.」
このメッセージは、DryRunOperation という引数が存在しているためerrorと判断されました。
弊社環境で検証しましたところ、実際に --dry-run を外して無事作成できることを確認しました。
つまり、AZ「ap-northeast-1a」にて対象インスタンスタイプが構築可能でございます。

AMDインスタンスタイプt3.largeの状況確認

■「An error occurred (Unsupported) when calling the RunInstances operation: Your requested instance type (t3a.large Windows) is not supported in your requested Availability Zone (ap-northeast-1c). Please retry your request by not specifying an Availability Zone or choosing ap-northeast-1a, ap-northeast-1d.」
このエラーはt3a.largeタイプのインスタンス をAZ「 ap-northeast-1c」 にて作成しようとしたときのメッセージです。
ap-northeast-1a&ap-northeast-1dでリトライするようエラーも表示されています。
以上のエラーメッセージに従って、t3a.largeタイプのインスタンスをAZ「 ap-northeast-1a」で作成してみたら構築できることを確認しました。
そのため、2021年8月現時点で今回確認を実施したAWSアカウントでは、AZ「ap-northeast-1c」にて該当インスタンスタイプt3a.largeが構築できません。
該当リージョンで構築する場合はap-northeast-1a&ap-northeast-1dをご利用ください。

参考資料

[1]AWS と AMD
[2]AMD EPYC プロセッサ搭載の Amazon EC2 インスタンスがさらに多くのリージョンで利用可能に