問題のある EC2 インスタンスのルート EBS ボリュームを、別 EC2 インスタンスにアタッチして EC2 Rescue ログ を採取してみた
はじめに
テクニカルサポートの 片方 です。
起動中 Windows OS の EC2 インスタンスにおいて、何らかが原因で インスタンスステータスチェック が発生するといったことがございます。EC2 Rescue ログを利用して OS 内部の調査を実施したいものの、SSH 接続や RDP 接続が叶わず詳細調査が困難な場合があります。
この様なケースを想定して、問題のある EC2 インスタンスのルート EBS ボリュームを、別 EC2 インスタンスにアタッチして EC2 Rescue ログを採取する方法をやってみました。
やってみた
以下のドキュメントを参考に実施しました。
[Offline Instance] オプションは、Windows インスタンスの起動に関する問題のデバッグに役立ちます。
問題のある EC2 インスンスを停止します。
停止済みになったら、ルート EBS ボリュームをデタッチします。
デタッチしたルート EBS ボリュームを、別インスタンスへアタッチします。
これで、問題のある EC2 インスタンス側の作業は終了です。
お好みの方法で別インスタンスへ RDP 接続を行います。
別インスタンスへアタッチした動作中の Windows Server インスタンスから、EC2Rescue for Windows Server ツールをダウンロードしてファイルを抽出します。
Internet Explorer セキュリティ強化の構成 (ESC) を変更せずに EC2Rescue をダウンロードするには、次の PowerShell コマンドを実行します。
Invoke-WebRequest https://s3.amazonaws.com/ec2rescue/windows/EC2Rescue_latest.zip -OutFile $env:USERPROFILE\Desktop\EC2Rescue_latest.zip
成功すると、デスクトップ上にダウンロードされます。
こちらをダブルクリックし展開します。
EC2Rescue を選択後、”Extract all” をクリックします。
設定は変更せず "Extract" で実行します。
問題なければ、デスクトップ上に表示されます。
EC2Rescue を選択後、"I Agree" ⇒ "Next" の順でをクリックします。
"Offline Instance (オフラインインスタンス)" を選択します。
問題のあった ルート EBS ボリュームのディスクを選択し、”Next” を選択します。
続いてディスクの選択を確認し、"Yes" を選択します。
オフラインインスタンスオプションとして、Capture logs を選択します。
ご自身の欲しい情報の項目へチェックをし、Collect をクリックします。
※すべての項目へチェックすることをお勧めします。
ファイル名、ファイル形式、保存先を指定します。問題なければ "Save" します。
以下のようになれば完了です!
採取した EC2 Rescue ログを確認します。
確認できました!成功です!
まとめ
本ブログが誰かの参考になれば幸いです。
参考資料
- Amazon EC2 インスタンスのステータスチェック - Amazon Elastic Compute Cloud
- EC2Rescue GUI を使用して問題のある Windows インスタンスのトラブルシューティングを行う - Amazon Elastic Compute Cloud
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