Simple File Manager for Amazon EFS を使ってみたら結構良かった
いわさです。
先日、AWSソリューション実装にEFS向けのファイル管理用テンプレートがリリースされました。
試してみたのですが、ソリューションの完成度が高くデプロイも簡単で費用面の心配も無いとのことで紹介したいと思います。
Simple File Manager for Amazon EFS
これはAWSの新サービスではなく、AWSソリューション実装と呼ばれる、AWSから提供されているソリューションテンプレートです。
EFSへのファイルアップロードやダウンロードなどを行うために、専用のEC2を用意して接続したりなどを行う必要はなく、このテンプレートでデプロイされるサーバレスアーキテクチャを使って、ブラウザを使ってWebUI画面から操作出来るようになりました。
使ってみた
構築手順は特に難しいことは無かったです。
以下に従ってCloudFormationのスタックを作成するだけで、特に躓くことなくすぐに構築して使い始めることが出来ます。
CloudFormationスタックを作成すると、スタック出力にサイトのエンドポイントが表示されますので、ブラウザでアクセスしましょう。
また、パラメータとして入力した管理者用メールアドレスに初期パスワードが送付されます。
管理者用メールアドレスと送付された初期パスワードを使って、ログインします。
ダッシュボードにアカウントで作成済みのEFSが一覧表示されます。
早速、EFSを管理対象に追加し操作してみましょう。
Managed欄を選択し、管理対象に追加します。
通常、パラメータはデフォルトのままで問題ありません。
少し時間がかかりますが、管理対象に追加されました。
File System Id欄が選択出来るようになっているので、アクセスしてみましょう。
EFS内のディレクトリの作成と削除、ファイルのアップロード・ダウンロード・削除が可能です。
操作性もよくてとてもスムーズです。
デザインもシンプルでそれでいて崩れたりしておらず良いですね。
少し中を見てみる
Simple File Manager for Amazon EFS より
アーキテクチャですが、CloudFront+S3へ配置したフロントエンド部分と、APIGateway+Lambdaのバックエンド部分で構成されています。
フロントはVue.jsを使い、SPAで実装されています。
システムの認証ユーザーはCognitoで管理しています。
ユーザープールもCloudFormationスタックを作成した際に自動で作成されますので、Cognito管理画面でユーザーを作成するだけで、セキュリティで保護しつつチームメンバーへもアクセスを提供することができます。
EFSを本ソリューションへ管理対象として追加する処理の実体は、CloudFormationスタックのデプロイ処理でした。
価格
サーバーレスなので使った分だけというわけで、とても安く50,000アクセスで1ドル未満です。
詳細は以下をご参照ください。
まとめ
- サーバーレスでインフラ管理しなくても良い
- テンプレート起動してすぐ使い始めることが出来る
- シンプルファイルマネージャーという名前にふさわしく、シンプルなUIでありながらSPAで実装されているので操作性が高い
- EFSで今まで操作出来なかった部分に届いている
上記からとても良いソリューションだと思いました。
是非試してみてください。
とにかく安くすぐ使い始めることが出来るので、EFS使っていればメンテナンス機能として導入検討しても良いと思いました。
また、ソリューションとして使うのはもちろん、サーバーレスソリューションの基本構成として参考になる構成だと思いますので中身を解析していくのもおもしろいと思います。
是非、使ってみてください。