EKS で延長サポートがプレビュー版として利用可能になりました

EKS で延長サポートが利用可能になりました!
これまで、 EKS の新しいバージョンは 14 ヶ月でサポート切れになっていました。
今後は標準サポート終了後 12 ヶ月間、有償の延長サポートが実施されます。
ただし、現時点ではプレビュー版なので今後仕様が変わる可能性があります。

マネジメントコンソールからは特に差分を見つけられませんでしたが、公式ドキュメント等から仕様をまとめてみました。

延長サポートの仕様

  • 延長サポートの期間は 12 ヶ月です。現在標準サポートが 14 ヶ月あるので、新しいバージョンは計 26 ヶ月サポートされることになります。
  • コントロールプレーンについて、特に何もしなくても延長サポートに入ります。
    • これまでは標準サポートが切れると自動でアップデートされておりましたが、今後は自動で延長サポートに入ります。特別な対応無しでも延長サポートされるものの、自動で課金が増えることになります。
  • データプレーンについても、Amazon Linux および Bottlerocket 向けの EKS Optimized AMI、および EKS Fargate ノード向けの重要なパッチが 14 ヶ月間提供されます。
  • 延長サポートの際も、 AWS からテクニカルサポートを受けることができます。
  • EKS 1.23 以降のバージョンに延長サポートが適用されます。
    • 既に標準サポートが終了している以前のバージョンを利用可能になるわけではないです。
  • 26 ヶ月(標準サポート + 延長サポート) が終了した後は、今まで通り自動で次のバージョンにアップグレードされます。

上記仕様は既に AWS 公式ドキュメントに記載済みです。
Amazon EKS Kubernetes versions

気になる料金ですが、プレビュー時の間は延長サポートの費用が発生しません。
2024 年はじめに予定されている GA 以降料金が発生しますが、料金は現時点で未公開になります。
当記事公開直後、延長サポートに現時点も料金が発生するような記述をしておりましたが、誤った情報になります。 確認不足で公開してしまい、申し訳ありませんでした。

改めてサポート終了時期を確認してみた

1.23 以降のサポート終了時期は下表のようになります。(英語版ドキュメントから引っ張ってきただけですが...)

Kubernetes version Amazon EKS リリース 標準サポート終了 延長サポート終了
1.28 2023/09/26 2024/11 2025/11
1.27 2023/05/24 2024/07 2025/07
1.26 2023/04/11 2024/06 2025/06
1.25 2023/02/22 2024/05 2025/05
1.24 2022/11/15 2024/01/31 2025/01/31
1.23 2022/08/11 2023/10/11 2024/10/11

Amazon EKS Kubernetes versions

ちなみに、マネジメントコンソール記載の期限は標準サポートのものでした。

まとめ

追加料金がかかること、そもそも細かくアップグレードするべきことを考えると積極的に使うべきではないです。
ただ、アプリケーション起因等でアップグレードが間に合わない場合等は便利に使っていけると思います。
より便利になった EKS をがんがん活用していきたいですね!