[アップデート]Amazon ElastiCache の Redis クラスターを、簡単に作成できる設定が追加されました
はじめに
Redis クラスターの作成画面で、簡単に作成できる設定が選択できるようになりました。
簡単に作成できる設定では、推奨されるベストプラクティス設定を使用しており、3つの構成(本番、開発/テスト、デモ)のいずれかを選択することで、作成できます。
Amazon RDSでは既に簡単に作成できる設定がありますので、Redisでもできるようになったようですね。
画面を見てみる
実際に画面を見てみましょう。
[クラスターの作成方法を選択]から、簡単な作成を選択すると、本番稼働用、開発/テスト、無料利用枠の3つが選択できるようです。
他に設定する必須項目は、以下の2つです。
- クラスター名
- サブネットを選択
必須の項目が2つしかないため、クラスターを作成するのが、かなり楽だと分かります。
ちなみに、Memcached クラスターでは、簡単に作成する設定はありませんでした。
3つの設定
各設定がどのような設定になっているか確認しましょう。
[デフォルト設定の表示]から各設定値を確認できます。
本番稼働用
基本的に有効にすべき、暗号化や、自動フェールオーバー、マルチAZなどは有効になっていますね。
また、シャードとレプリカが複数ありますので、可用性が高く本番稼働を意識した設定と言えます。
シャードとレプリカが複数必要な理由は、こちらの記事が分かりやすいので、一読ください。
バックアップ保持期間は、1日で足りないと思いますので、作成後に設定変更しましょう。
スペックも必要に応じて、変更が必要です。
開発/テスト
本稼働用と異なる点は以下です。
- スペック
- シャード数
- レプリカ数
シャード数1でレプリカ数が1のため、プライマリノードがダウンした場合、レプリカノードがプライマリに昇格します。
しかし、プライマリに昇格する間は、一時的に書き込み処理が行えませんので、注意してください。
開発環境でもサービスが止まることが許されない場合、クラスター作成後に設定変更しましょう。
シャードとレプリカ数が最低限のため、コストを抑えた設定と言えます。
無料利用枠
開発/テスト設定と異なる点は、以下です。
- スペック
- レプリカ
- マルチAZ
- 転送中の暗号化
- 自動バックアップ
無料利用枠内に収めるために、レプリカがありません。
また、転送中の暗号化や自動バックアップは、無効です。
テスト的に、さっと使いたい場合に選択するとよいでしょう。
最後に
今回のアップデートでは、推奨されるベストプラクティスにのっとって、簡単に作成する設定ができるようになりました。
ぜひ利用してみてください。