[アップデート]Amazon ElastiCache の Redis クラスターを、簡単に作成できる設定が追加されました

クラスターの作成が、簡単作成できる設定が追加!
2023.04.05

はじめに

Redis クラスターの作成画面で、簡単に作成できる設定が選択できるようになりました。

簡単に作成できる設定では、推奨されるベストプラクティス設定を使用しており、3つの構成(本番、開発/テスト、デモ)のいずれかを選択することで、作成できます。

Amazon RDSでは既に簡単に作成できる設定がありますので、Redisでもできるようになったようですね。

画面を見てみる

実際に画面を見てみましょう。

[クラスターの作成方法を選択]から、簡単な作成を選択すると、本番稼働用開発/テスト無料利用枠の3つが選択できるようです。

他に設定する必須項目は、以下の2つです。

  • クラスター名
  • サブネットを選択

必須の項目が2つしかないため、クラスターを作成するのが、かなり楽だと分かります。

ちなみに、Memcached クラスターでは、簡単に作成する設定はありませんでした。

3つの設定

各設定がどのような設定になっているか確認しましょう。

[デフォルト設定の表示]から各設定値を確認できます。

本番稼働用

基本的に有効にすべき、暗号化や、自動フェールオーバー、マルチAZなどは有効になっていますね。

また、シャードとレプリカが複数ありますので、可用性が高く本番稼働を意識した設定と言えます。

シャードとレプリカが複数必要な理由は、こちらの記事が分かりやすいので、一読ください。

バックアップ保持期間は、1日で足りないと思いますので、作成後に設定変更しましょう。

スペックも必要に応じて、変更が必要です。

開発/テスト

本稼働用と異なる点は以下です。

  • スペック
  • シャード数
  • レプリカ数

シャード数1でレプリカ数が1のため、プライマリノードがダウンした場合、レプリカノードがプライマリに昇格します。

しかし、プライマリに昇格する間は、一時的に書き込み処理が行えませんので、注意してください。

開発環境でもサービスが止まることが許されない場合、クラスター作成後に設定変更しましょう。

シャードとレプリカ数が最低限のため、コストを抑えた設定と言えます。

無料利用枠

開発/テスト設定と異なる点は、以下です。

  • スペック
  • レプリカ
  • マルチAZ
  • 転送中の暗号化
  • 自動バックアップ

無料利用枠内に収めるために、レプリカがありません。

また、転送中の暗号化や自動バックアップは、無効です。

テスト的に、さっと使いたい場合に選択するとよいでしょう。

最後に

今回のアップデートでは、推奨されるベストプラクティスにのっとって、簡単に作成する設定ができるようになりました。

ぜひ利用してみてください。