RDS Performance Insights が 2025 年 11 月 30 日にサポート終了するみたいです

RDS Performance Insights が 2025 年 11 月 30 日にサポート終了するみたいです

Clock Icon2025.06.01

いわさです。

今朝 Amazon RDS / Aurora のドキュメントが更新されまして次のアナウンスが。

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Document history - Amazon Aurora より

なんと Performance Insights が 2025 年 11 月 30 日にサポート終了するとのこと。
RDS と Aurora のドキュメントで上記のように記載されています。DocumentDB については本日時点でまだ記載がありませんでした。

ちょっと驚きましたが、昨年 12 月に CloudWatch Database Insights が発表されています。RDS/Aurora のパフォーマンスモニタリングの役割が重複しておりちょっと使い分けが難しいところがありましたね。

https://dev.classmethod.jp/articles/cloudwatch-database-insights/

さらに CloudWatch Database Insights を中心に機能追加がされていたりと、いずれ Performance Insights が取り込まれそうな雰囲気は出ていましたが、ついに来ましたね。

影響を受けそうな機能

RDS Performance Insights のダッシュボードや各機能が使えなくなるので、CloudWatch Database Insights のアドバンスドモードでしか提供されていない機能の場合は有料プランへ移行する必要があり、コストが増える可能性があります。

デフォルトはスタンダードですが次のように CloudWatch Database Insights のアドバンスドモードに移行することが出来ます。

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スタンダードモードは無料ですが、アドバンストモードは vCPU あるいは ACU あたりの時間ベース料金が発生します。[1]

パフォーマンスデータ履歴の長期データ保存

RDS Performance Insights は 7 日間の履歴であれば無料で確認が出来ますが、それ以上の場合は有料オプションを有効化することで最大 24 ヶ月まで保持することが出来ます。
現在は CloudWatch Database Insights のスタンダードモードかつ Performance Insights の保持期間を変更することが出来るのですが、2025 年 11 月 30 日をもってこれができなくなります。

コンソール上でもすでに警告が表示されるようになっていました。

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どうやら、何もしないままだと EOL 後は 7 日間の保持に変更されてしまうようなので、必要な場合は EOL までにアドバンスドモードに移行しましょう。

実行計画

さらに、RDS for Oracle および RDS for SQL Server は従来は Performance Insights で実行計画を確認することが出来ました。

https://dev.classmethod.jp/articles/amazon-rds-performance-insights-oracle-plan/

https://dev.classmethod.jp/articles/performance-insights-execution-plan-rds-sql-server/

上記のように Oracle, SQL Server は Performance Insights で実行計画の分析が出来ていたのですが、少し前にサポートが追加された Aurora PostgreSQL については CloudWatch Database Insights のみだったのですよね。この時ちょっと妙な感じはしていました。

https://dev.classmethod.jp/articles/cloudwatch-execution-plan-capture-aurora-postgresql/

CloudWatch Database Insights アドバンスドモードでは Amazon Aurora PostgreSQL、RDS for Microsoft SQL Server、RDS for Oracle がサポートされていますので、Performance Insights 実行計画分析機能は CloudWatch Database Insights アドバンスドモードを使う必要がありそうです。

https://docs.aws.amazon.com/AmazonCloudWatch/latest/monitoring/Database-Insights-Execution-Plans.html

オンデマンド分析

Performance Insights では保持期間を 1 ヶ月以上に設定している場合、期間を指定したパフォーマンス分析機能を使うことが出来ました。

https://dev.classmethod.jp/articles/rds-performance-insights-update-create-report-for-any-duration/

こちらも CloudWatch Database Insights のアドバンスドモードで同様の機能が提供されています。

CloudWatch メトリクスでの DB_PERF_INSIGHTS

あとは現時点でドキュメント上まだ確認が出来ていないのが、CloudWatch から Performance Insights のカウンターメトリクスを参照出来る機能です。

https://dev.classmethod.jp/articles/cloudwatch-metric-math-rds-insights/

これが Performance Insights 廃止後にそのまま使えるのかどうかがわかっていないです。
CloudWatch のドキュメント上は使えなくなるような記述は本日時点ではまだありませんでした。

2025 年 11 月 30 日までにやっておいたほうが良いこと

CloudWatch Database Insights はすでに GA されており使うことが出来ます。
そしてスタンダードモードは無料で、アドバンスドモードは有料で使うことが出来ます。

まずは現行の運用が CloudWatch Databse Insights の スタンダードモードで運用できるのか確認してみてください。もしスタンダードモードで運用できそうであれば追加コストは不要です。

もしアドバンスドモードが必要な場合はコスト試算しておいたほうが良いでしょう。
そして代替機能がアドバンスドモードで足りているか再確認してみてください。

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さいごに

本日は RDS Performance Insights が 2025 年 11 月 30 日にサポート終了するみたいだったので、変更影響点を確認してみました。

Peformance Insights を使っている方は非常に多いと思います。スムーズに CloudWatch Database Insights へ運用を移行できるように準備を進めたいですね。

脚注
  1. 料金 - Amazon CloudWatch | AWS ↩︎

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