[アップデート] 全 AWS サービスが送信するイベント一式を確認できる EventBridge ドキュメント「AWS Events Reference」が登場したので確認してみた
いわさです。
今朝、Amazon EventBridge に関する以下のアップデートがアナウンスされていました。
その中で「AWS Events Reference」という、全 AWS サービスがサポートするイベント一式を網羅するドキュメントが新しくリリースされていることが確認できました。
これは結構嬉しいかもしれない。
また、アナウンスのメインはこちらのようなのですが、コンソール上で利用可能なすべてのイベントソースと詳細タイプが選択できるようになったみたいです。
後者については少しわかりにくいアップデートですが、上記 2 点について確認してみたので紹介します。
AWS Events Reference
ドキュメントはこちらになります。
サイドメニューの「Events」から AWS サービスが選択可能です。本日時点で 358 サービス存在していました。イベントソースってそんなにあるのか。
AWS Events Reference - Amazon EventBridge より
なお、サードパーティの EventBridge パートナーイベントについては掲載されていませんのでそちらはパートナー側のドキュメントを確認しましょう。
各 AWS サービスのページには該当サービスのsource
情報と、サービスが発行するdetail-type
の一式が記載されています。detail
情報については一切記載されていないので、そのあたりは従来どおり CloudTrail などから確認が必要になりそうだなという感じです。
AWS App Runner の detail-type 例
このサービスで EventBridge 使えるのだろうか、どういうイベント条件が使えそうか、くらいであれば机上で確認できる感じでしょうか。
コンソールの変更点を確認してみた
また、今回のアップデートでは EventBridge コンソール上で、選択可能なすべてのイベントソースが選択できるようになったとのこと。
まずパッと見ですがよくわかりませんでした。
以前(少なくとも 2024 年 6 月ごろ)はサンプルイベントなどで「SES」と検索すると Amazon SES のサービスだけ表示されていた記憶があるのですが、Voice ID についても表示されていることに気が付きました。
ただ、これは今回のアップデートなのか最近のアップデートで Voice ID が EventBridge をサポートしたのかが不明です。
Amazon Voice ID がサンプルイベントで選択できる
一方でほとんどのサービスで以下のイベントタイプが選択できるようになっていました。
- AWS Console Action via CloudTrail
- AWS Console Sign in via CloudTrail
- AWS Service Event via CloudTrail
上記イベントタイプ自体はかなり前から存在していましたが、コンソールからは選択できずにカスタムパターンで直接指定が必要だったと認識しています。
以下は CodeConnections の以前選択できたイベントタイプ一式です。
2024年8月上旬時点のCodeConnections
次のようにvia CloudTrail
のイベントタイプが選択できるようになっています。
2025年2月上旬時点のCodeConnections
Amazon QuickSight のイベントタイプも同様で、2024年10月時点では存在していなかった以下が選択できるようになっていました。
QuickSight
サービス自体の追加は私は確認できていないのですが、もしかすると以前はゼロからカスタムパターンで記述が必要だったものが、選択ベースで開始することができるようになっているかもしれません。
さいごに
本日は全 AWS サービスが送信するイベント一式を確認できる EventBridge ドキュメント「AWS Events Reference」が登場したのでコンソールの更新とあわせて確認してみました。
今までは各 サービスのドキュメントから EventBridge 統合っぽいページを探してどういったイベントが使えそうか探していたと思いますが、今後は EventBridge を使った設計を行う際にはまず「AWS Events Reference」から該当サービスののイベントが利用可能かどうかを確認するのが良さそうです。
どういう更新の仕組みか言及されていませんがアナウンスでは「自動更新リスト」との記述があります。