Amazon QuickSight で可視化したデータを CSV ファイルにしてメール送信できる機能を試してみた
Amazon QuickSight はデータの可視化と分析を簡単に行えるサービスです。今回は、QuickSight の有償のオプション(ページ分割されたレポート)を利用して可視化したデータを CSV ファイル化しメール送信する方法と、メールに添付される CSV ファイルの内容について調べた結果を紹介します。
確認結果早見
QuickSight で分析したデータを CSV ファイルにしてメール送信するときの CSV ファイルの内容に影響を与える要素を確認しました。
- ダッシュボードのフィルタ設定は CSV ファイルの出力内容に影響しない
- フィルタ設定のデフォルト値を変更すると CSV ファイルの内容が変わる
- テーブルの項目を非表示にすると CSV ファイルの内容が変わる
- 複数テーブルを選択するとテーブル毎に CSV ファイルが分かれて出力される
前提事項
CSV ファイルを添付してメール送信するにはページ分割されたレポートの有効化が必要です。有効化されていない場合、以下の様にトグルの切り替えができません。
ページ分割されたレポートの有効化は以下のブログを参照ください。
CSV ファイルのメール送信設定
CSV ファイルを送信するためのサンプルデータ以下のダッシュボードを作成しました。
- シート名:「シート 1」を作成
- 表示データ:「Web サイト」と「社員情報」をという名前のテーブル(表形式)を 2 つ用意
画面右上の時計マークからメール送信のスケジュールを作成します。
コンテンツから CSV を選択して、シート 1 から Web サイトテーブルを対象にしました。CSV ファイルはメールに添付設定で、本文にシートの内容を載せる設定としました。
届いたメールを確認
メール本文にシート 1 の内容が表示されています。フィルタの設定はデフォルトの設定値が適用されています。
CSV ファイルが添付されています。CSV ファイルの命名規則は[シート名]_[テーブル名].csv
となっています。
CSV ファイルの内容を確認します。フィルタ設定はデフォルトの設定値が適用された、Web サイトテーブルの内容が出力されていました。
ここまでが基本的な CSV ファイル出力の動作です。
CSV 出力内容の検証
CSV ファイルを添付したメール送信機能で、CSV ファイルの出力内容に変化を与える要素を確認するのが本検証の目的です。
フィルタ設定の変更
ダッシュボードのフィル設定から以下の変更を加え、添付ファイルに影響があるか確認します。
- ダッシュボードに設けたフィルタ設定値を変更
メール送信した結果を確認します。フィルタ設定はデフォルトの設定値が適用されていました。CSV ファイルの内容は同じなので省略します。
確認結果
ダッシュボードで設定したフィルタ設定はメール添付される CSV ファイルの内容に変化を与えないことを確認しました。
デフォルトフィルタ設定の変更
分析(ダッシュボードの編集画面)から以下の変更を加え、CSV ファイルの出力内容に影響があるか確認します。
- デフォルトのフィルタ設定値を変更
メール送信した結果を確認します。フィルタ設定は変更したデフォルトの設定値が適用されていました。
添付の CSV ファイルにも変更後のデフォルトのフィルタ設定値が適用された結果になっています。
確認結果
フィルタ設定のデフォルト設定値を変更すれば、メール添付される CSV ファイルの内容に変化を与えることを確認しました。
テーブル項目の非表示設定
分析(ダッシュボードの編集画面)から以下の変更を加え、CSV ファイルの出力内容に影響があるか確認します。
- テーブルの表示項目を一部非表示に変更
メール送信した結果を確認します。非表示にした項目は適用されていました。
CSV ファイルも同様です。
確認結果
テーブルの項目を非表示にするとメール添付される CSV ファイルの内容に変化を与えることを確認しました。
対象テーブルの追加
ダッシュボードのスケジュール設定から以下の変更を加え、添付ファイルに影響があるか確認します。
- 別のテーブル(社員情報)も対象とし、2 つのテーブルを出力内容に変更
メール送信した結果を確認します。テーブル毎に CSV ファイルが別れ添付されていました。
確認結果
コンテンツに複数テーブルを選択するとテーブル毎に分かれて CSV ファイルが添付されることを確認しました。
まとめ
Amazon QuickSight でデータを可視化し、メール添付した CSV 出力内容に影響を与える要素の検証をしました。
影響与える要素は 2 つ確認され、フィルタ設定のデフォルト値の変更、テーブル項目の非表示設定がありました。 また、対象テーブルの選択すると、テーブル毎に CSV ファイルが作成されました。
おわりに
QuickSight の CSV ファイル出力機能は、データの二次活用の幅を広げてくれるのではないでしょうか! QuickSight で分析したデータを CSV 化して定期的に関係者へメールで共有したり、他のシステムにデータを連携する際のデータソースとしても活用できそうです。かく言う私はというとメールに添付された CSV ファイルから他システムへ連携できないかと調査していました。