Figmaイベントレポート / What Single Source of Truth(SSOT) TOKYO? - Figma #ssottokyo
こんにちは、クラスメソッドデザイナーチームのスギヤマです。
今回は、8月28日に開催された「Single Source of Truth TOKYO」に、参加した際の様子をお伝えいたします。
本イベントのテーマは、「SSOT(Single Source of Truth)— 信頼できる唯一の情報源」です。Figmaをいかに活用し、より効率的でスムーズな製品開発とコミュニケーションを実現するかという点に焦点を当てています。デザイナーを主対象としたイベントありましたが、さまざまな業種の方にも生かせる内容だなと感じたため、ぜひレポートもご覧いただければと思います。
イベントの概要
概要
Single Source of Truth Tokyo
日時: 2023年8月28日(水)16:30 開場、17:00 開演
場所: 東京都港区芝浦3-1-21 msb Tamachi 田町ステーションタワーS 21F(マネーフォワード本社)
URL:https://ssottokyo.splashthat.com/
テーマ
「最新のファイルがどこにあるかわからない」「特定の人しかアクセスできない情報がある」—— こうした課題は、製品開発や組織内のコミュニケーションにおいて大きな障害となります。本イベントでは、"Single Source of Truth"(SSOT)に焦点を当て、市場をリードする企業がどのように一元的で正確な情報源を構築しているのかを探りました。
スピーカー(敬称略)
河西 紀明(合同会社DMM.com VPoE 室デザイナー)
関口 裕(株式会社SmartHR コミュニケーションデザインセンター)
河原 覚(株式会社マネーフォワード デザインリード)
伊藤 セルジオ 大輔(株式会社マネーフォワード 執行役員 CDO)
宮原 功治(株式会社SmartHR 執行役員 兼 VP of Product Design)
アジェンダ
16:30 開場・受付
17:00 セッション開始
What Single source of truth(SSOT) TOKYO? - Figma (★この記事で紹介)
SSOT for Design - 合同会社DMM.com / 河西 紀明
SSOT for Communication Design - SmartHR / 関口 裕
SSOT for Engineers - マネーフォワード / 河原 覚(レポート)
Fireside chat with Executives - マネーフォワード / SmartHR / Figma
19:00 ネットワーキング・懇親会・グッズ交換
20:00 Figma Creator Micro Keyboard抽選会
会場の様子
マネーフォワード様のエントランスとイベント開場のようす
イベントは東京都港区にあるマネーフォワード様の本社ビルで開催され、開場から素晴らしい雰囲気で進行しました。受付ではお祭りのようなうちわが配られ、参加者全員がちょっとしたお祭り気分に包まれていました。
参加者に配布されたうちわ。形もユニークで夏らしいですね。
セッションレポート#1 What Single source of truth(SSOT) TOKYO? - Figma
スピーカー
ヤマザキ様(Figma)
セッション内容
SSOTとは?
ヤマザキ様はまず、SSOT(Single Source of Truth)について詳しく説明されました。SSOTとは、「特定できるデータの信頼できる唯一の情報源」を指し、組織やプロジェクト内での情報の一貫性と信頼性を確保するための概念です。
SSOTがないものづくりの問題点
SSOTが存在しない環境では、情報がばらばらであるために混乱や誤解、そしてストレスが生じます。最新のデータがどれなのか分からず、無駄なコミュニケーションや作業の重複が発生することも指摘されました。
なぜFigmaはSSOTを推進するのか?
FigmaがSSOTを強く推進する理由として、Webアプリケーションとしてのアクセス性が挙げられました。Figmaを開くだけで常に最新のデザインや情報にアクセスでき、チーム全体で共有・編集が容易です。
さらに「Devモード」や「FigJam」といった機能を通じて、非デザイナーも含めた包括的なコラボレーションを実現し、製品開発プロセスを効率化しています。
SSOTの具体的なメリット
ヤマザキ様は、SSOTを導入することによる具体的なメリットを以下のようにまとめられました。
- 一貫性の担保:情報が統一され、デザインや開発におけるズレを防止。
- 効率的な意思決定:正確な情報に基づいた迅速な判断が可能。
- コラボレーションの向上:チーム内外での円滑なコミュニケーションを促進。
- エラーの削減:データの重複や誤用を防ぎ、品質を向上。
- 透明性の向上:プロジェクトの進捗や変更履歴が明確になり、信頼性が高まる。
現場のイニシアチブ×経営層の理解と協力
特に印象的だったのは、現場での取り組みと経営層の理解がいかに重要かという点でした。現場のリーダーシップがいくら強力でも「経営層の協力がなければ、SSOTの導入や運用は成功しない」と語られました。後続のセッションでは、経営層の視点からの議論が展開され、この点がさらに掘り下げられていきました。
所感
全体を通して、Figmaが提唱するSSOTは、私たちのようなデザインチームにとっても非常に有益な概念であり、今後のプロジェクト管理に活かせるポイントが多いと感じました。
特に「Figma」ではデザインプロセスを一貫して管理し、他のチームともスムーズに連携できる仕組みが整っていることで、無駄な時間や労力を減らせる可能性があります。今後も、Figmaの機能をさらに活用して、SSOTを私たちのチームにどのように適用していけるかを探っていきたいと思います!
Figma(日本)ウェブサイトへ
https://www.figma.com/ja-jp/