Slackにて類似文字のTypoに気付きたいので実用的フォントを幾つかためしてみた
文字はタイプミスにより意味が全然変わることもあります。Twitterで見かけてトレンド入りもしていた事象に SIer と Sler(SLer) の違いというものがありました。System Integrationを仕事している人の略称についての記述をする際にTypoしている可能性があるものです。
さて、気になるのはTypoによる笑い事ではなく、検索で引っかかりにくくなること。対策としては、アプリ次第ですが手っ取り早いのはフォントを変えることです。今回は弊社が利用しているSlackでの誤認を抑えるためのフォント切り替えをやってみました。
Slackでのフォント切り替え方法
スラッシュコマンド(/slackfont xxxx
)にて切り替えます。解除は/slackfont
です。指定しない、あるいは存在しないフォントを指定した場合はデフォルトになります。
試したフォント
なるだけ目に優しく可読性のあるフォントが好ましいのですが、相当数ある種類からの絞り込みは大変です。今回は以下2つの方向からやってみました。
- 英文での契約書に使われているフォント
- プログラミングで使われているフォント
英文契約書であればビジネス用途という点で一定の担保はできそうです。プログラミング向けであれば誤認によるコンパイルエラーを防げる点でも安心できますね。
英文契約書のフォントについてはクラウドサインの過去記事に丁度よさそうな内容があります。
プログラミング用途ではRictyとHackGenにて。Rictyの導入は以下記事を参考にしてください。
以下、Slack(エル)とSIack(アイ)、及び幾つかの英文字比較となります。
Times New Roman
/slackfont Times New Roman
見分けは付きやすいのですが、細い。一応Boldもありますが追加購入が必要です。
Arial
/slackfont Arial
読んでいて疲れは感じませんが、誤認解消できるかというと微妙です。
Calibri
/slackfont Calibri
同じく、読んでいて疲れは感じませんが、誤認解消できるかというと微妙です。
Ricty
/slackfont Ricty
フォントのビルドにて幾つか操作が必要になります。誤認が起き難いフォントです。私自身も多用しているフォントとなります。
HackGen35Nerd
/slackfont HackGen35Nerd
配布されているフォントのインストールが必要です。Rictyと比べてやや膨らみます。あとは画像を見ると分かる通り、0等の表記が独特なところが気になるかどうかという辺りになります。
あとがき
iTerm等、コードを書く上で誤認が起こるとトラブルになるアプリケーション上ではフォントを変更していましたが、Slack等のチャットアプリケーションでは文意は汲み取れるためそのままにしていました。が、今回Typoに気が付かず検索で引っ掛からないのは問題だと考え、変更するに至りました。
他にも幾つもの使いやすいフォントはありますが、今回は特定用途上でよく扱われているものに絞ってみました。入力ミスによる文法チェック等で引っかかる場合の原因に類似した文字とのうち間違えはあり得るため、中々解消し難いと感じた場合にはフォント切り替えも一つの手段かもしれません。