RDSのバックアップストレージ無料枠についての考え方
困っていた内容
RDS自動バックアップの無料枠について、各DBクラスタ(インスタンス)毎に独立してカウントされるのでしょうか?
それともAWSアカウント全体としてストレージ容量がカウントされ、余っているDBの無料枠を有効活用できるのでしょうか?
結論
RDSのバックアップストレージ無料枠は、AWSアカウント全体かつ同一リージョン内でプロビジョニングされたデータベースストレージ容量の合計まで適用されます。
そのため無料枠を超過したバックアップストレージ使用量に対して課金されます。
https://aws.amazon.com/jp/rds/faqs/
バックアップストレージはどのように請求されますか?
無料のバックアップストレージは、リージョン全体にわたって、アカウントのプロビジョニングされたデータベースストレージの合計まで提供されます。例えば、同じリージョン、同じアカウントで、MySQL DB インスタンスのプロビジョニングされたストレージが月間 100 GB、PostgreSQL DB インスタンスのプロビジョニングされたストレージが月間 150 GB ある場合、このアカウントとリージョンのバックアップストレージ 250 GB を追加料金無しで提供します。この量を超えるバックアップストレージに対してのみ課金されます。
具体例
シナリオ1
DB①(MariaDB):プロビジョニング容量100GB、バックアップ使用量300GB。
DB②(Aurora MySQL):プロビジョニング容量1TB、バックアップ使用量ほぼ0GB。
無料枠:
プロビジョニング容量合計:1.1TB(100GB + 1TB)
実際のバックアップ使用量:300GB
結果:無料枠内に収まり、追加料金は発生しない
シナリオ2
DB①・DB②(Oracle):2インスタンスでプロビジョニング容量150GB。
DB③(SQL Server):1インスタンスでプロビジョニング容量100GB。
無料枠:
プロビジョニング容量合計:250GB(150GB + 100GB)。
実際のバックアップ使用量が250GB以下であれば無料枠内に収まり、超過分に対してのみ課金される。
補足
こちらの内容は、お問い合わせが多い内容だったので改めてブログにしてみました。
この記事がどなたかのお役に立てば幸いです。