[アップデート] Amazon OpenSearch ServerlessがGAになりました

こんにちは。サービス部の武田です。re:Invent 2022で発表されプレビュー版として公開されていた、Amazon OpenSearch ServerlessがGAになりました。
2023.01.26

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こんにちは。サービス部の武田です。

re:Invent 2022で発表されプレビュー版として公開されていた、Amazon OpenSearch ServerlessがGAになりました。

Amazon OpenSearch Serverlessとは

OpenSearch Serverlessとは、Amazon OpenSearch ServiceにおけるServerlessオプションです。以下、これまでのOpenSearch ServiceをそのままOpenSearch Service、GAとなったOpenSearch ServerlessをServerlessと書きます。

ServerlessではOpenSearchクラスターを自前管理することなく、自動的にリソースをプロビジョニングおよびスケーリングします。

OpenSearch Serviceとの違い

Serverlessではクラスターやドメインという概念はなくなり、代わりにコレクションという単位で管理されます。OpenSearch Serviceでは事前にインスタンスタイプの指定やEBSの容量を指定しプロビジョニングしておく必要がありました。

Serverlessではインデックス作成、検索、ストレージはそれぞれ分離され、インデックスはOCU(OpenSearch Compute Unit)、ストレージはS3で管理されます。OCUはワークロードに合わせてオートスケーリングするため細かい調整などをする必要はありません。ストレージについても事前のプロビジョニングが不要となります。

そのほか、とばちが次のエントリで解説していますので、そちらも参照ください。

料金について

AWSアカウント内で最初にコレクションを作成するとOCUが最低4つ作成されます。以降のコレクションでは、そのOCUを共有します。最低4つの内訳は次のとおりです。

  • インデックス作成のプライマリおよびスタンバイ
  • 検索のプライマリおよびアクティブなレプリカ

さて、東京リージョンの料金は次のようになっています。

リソースタイプ 価格
OpenSearch Compute Unit (OCU) - Indexing $0.334 per OCU per hour
OpenSearch Compute Unit (OCU) - Search and Query $0.334 per OCU per hour
Managed Storage $0.026 per GB per month

そのため、(0.334 * 2 + 0.334 * 2) * 24 * 30.5 = 977.952が1アカウントにおけるServerlessの最低月額料金ということになります。なお、前述したようにOCUはコレクションで共有されるため、複数のコレクションを管理するほどお得になります。

提供リージョン

Serverlessはプレビュー時点で次の5リージョンに提供されていました。

  • 米国東部(オハイオ)
  • 米国東部(バージニア北部)
  • 米国西部(オレゴン)
  • アジアパシフィック(東京)
  • 欧州(アイルランド)

GAにあたって、次に3リージョンが追加されました。

  • アジアパシフィック(シンガポール)
  • アジアパシフィック(シドニー)
  • 欧州(フランクフルト)

まとめ

プレビューとして提供されていたOpenSearch ServerlessがさっそくGAとなりました!

プレビューではスケールインがサポートされていませんでしたが、GAで無事サポートされました。これから少しずつServerlessのエントリも増えていくはずです。皆さんもぜひ導入検討してみてください。