Gather.Town でビデオ会議サービス(Zoom, Google Meet等)との連携を行う

2021.04.12

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Gather.Townで実現・連携が出来る「埋め込みオブジェクト」シリーズ、下記「Webサイト埋め込み(Embedded Websites)」「画像埋め込み(Embedded Images)」「動画埋め込み(Embedded Videos)」に続く第4弾は『外部通話/Zoom連携編』です。

当エントリでは、Gather.Town上でZoomなどの「ビデオ会議サービス」を連携する方法について紹介します。

目次

 

Gather.Town上での外部通話連携:実践

Gather.Townでは、こういった「ビデオ会議サービス」との連携を行うことも可能となっています。各種ツールやサービスで事前に設定されたミーティングのリンクへの連携を可能とします。

「ビデオ会議サービス」との基本的な連携設定については至ってシンプル。それぞれのツールやサービスで払い出された会議参加用のURLを、Gather.Townのオブジェクト設定の際に指定するだけです。当エントリではZoomとGoogle Meetで試してみた例を紹介します。

 

Zoomの場合

まずはZoomとの連携から。前もってZoom側の操作で任意のミーティングを作成しておきます。(スケジュールでも新規作成でもここは変わらないです)

下記はGoogleカレンダーとZoomを連携させた際のGoogleカレンダー上でのZoom設定内容です。払い出されたZoomのミーティングリンクを控えておきます。

ZoomのMapmaker編集画面にてオブジェクトを追加。デフォルトでそれ(外部通話)用のオブジェクトが用意されているのでここではそれを使います(任意の画像でも大丈夫です)。設定するオブジェクトの[External Call]を開き、Call(URL)の部分に上記で控えたURLを設定して[Select]を押下し、任意の場所に配置すれば完成です。

有効範囲に近付くと起動メッセージが表示されますのでそれに従い[x]ボタンを押下。

Zoomの起動リンクを開く旨メッセージが表示されますので、リンクをクリック。

以降はZoom側の操作に移ります。

Zoomの会話が終了。ユーザーが会議を退出すると...

Gather.Townに戻るためのボタンが表示されます。[Re-enter]ボタンを押下すると戻ります。

 

Google Meetの場合

Google Meetでも基本設定は同じです。払い出されたGoogle MeetのURLを控えておき(https://を付加する必要あり)、

オブジェクトのCall(URL)に値を設定。

オブジェクトアクセス時に表示されるリンクをクリックするとGoogle Meet参加のための画面が表示されるようになります。

 

Tipsなど

Gather.Townのヘルプではこのトピックに関して幾つかのTipsが紹介されています。

  • オブジェクトの有効判定距離は長めに取っておこう
    • この設定は詳細オプションで指定可能。
    • この設定を行うことにより、外部プレゼンテーション用に指定した部屋・エリア全体に入ってきた人が[x]を押下して対話出来るようになる
    • やらない場合、小さなエリアに皆が密集する感じに。(サイズ人数感が許容範囲ならばこれでも良い気がするけど)
    • 大きなカスタム画像をオブジェクトに指定すると、ユーザーにとってインタラクティブなオブジェクトがあることが視覚的に明示出来るのでオススメ
  • より多くのユーザーが簡単にオブジェクトに触れることが出来るように、同じ外部呼び出しオブジェクトを複数用意し、部屋の周り(または複数の部屋)に配置するというのもアリ

  • Zoomリンクを1日の活動の中でローテーションして利用する場合、取れる対策としては以下のようなものが挙げられる

    • a). スペース内にてビルダーモードで入る人を指定し、古いコールリンクのあるオブジェクトを消す→新しいリンクでオブジェクトを置き換える
    • b). 視覚的に異なるオブジェクトをそれぞれ用意し、ユーザーがそれらを使い分けてアクセス出来るようにしておく
  • オブジェクト設定時に表示開始&終了の設定を行っておくと、Gather.Town上での表示制御を行うことが可能


(開始終了時刻を設定したオブジェクトを指定し...)


(設置エリアにアクセス。時間が来ていないのでまだオブジェクトは見えないです)

 

まとめ

という訳で、Gather.Townにおける『外部通話/Zoom呼び出し連携』の方法について、実践内容を交えた紹介でした。

Gather.Town自体のビデオ通話機能の充実&改善が期待出来れば(音声・映像の質改善、録画録音機能などの追加)言うこと無し!という気もしますがここはここで難しいかな...。個人的にはもう少しスムーズかつ柔軟な連携・設定が出来ると嬉しいなぁという感じではありますが、サービスそれぞれの特徴や優位性を考慮するとこの辺が落とし所になるのかなぁ、というのは思った次第でした。今後の進化・発展に期待ですね!