【Claude Code】BacklogのドキュメントをClaude Codeから取得してみる
データ事業本部の川中子(かわなご)です。
今回はトレンドに乗っかって、Claude Codeについて記事を書いてみました。
2025年に入ってから、Claude CodeやcursorなどのAI開発ツールにより、
ローカル環境でドキュメントを操作できることの価値が高まっています。
今までWEBアプリ上で管理していたドキュメントをローカルに落とす工夫も進んでいて、
以下の記事ではBacklogのWiki機能との連携について紹介されています。
私は普段Backlogにおいて、ベータ版のドキュメント機能をメインで利用しています。
しかし現在Claude Codeで利用可能なBacklogのMCPはWikiにのみ対応しており、
ドキュメント機能で作成されたページの取得や更新にはまだ対応していません。
そこで今回は、ドキュメント機能で管理されているページを、
CLAUDE.mdを活用することでClaude Codeから取得する方法を検証してみました。
検証環境について
検証には以下のような環境を使用しました。
- BacklogのMCPを登録済み
- BacklogのAPIキーを発行済み
取得対象のドキュメントを作成
検証用にドキュメントを1ページだけ作成しておきます。
BacklogMCPを利用した場合
まずは特別な設定をせず、BacklogMCPが有効な状態で取得を試みました。
しかしWiki機能と認識されて上手く取得できず、別の方法を提案されてしまいました。
> このbacklogのドキュメントページを取得して、マークダウンファイルとして出力してください。
https://*****.backlog.jp/document/****/e/****
⏺ Fetch(https://*****.backlog.jp/document/****/e/****)
⎿ Error: Request failed with status code 303
⏺ Backlogの内部URLにはアクセスできません。代わりにBacklog APIを使用してドキュメントを取得してみます。
⏺ backlog:get_wiki_pages (MCP)(projectKey: "****")
⎿ No (tell Claude what to do differently)
> このページはwikiではなく、ドキュメント機能によって作成されたページです。
⏺ 申し訳ございません。BacklogのドキュメントページはWebFetchではアクセスできず、またBacklog APIにもドキュメント機能に対応したエンドポイントがないようです。
以下の方法で取得できます:
1. 手動でコピー: ブラウザでページを開き、内容をコピーしてテキストファイルに貼り付け
2. ブラウザの開発者ツール: F12を押してHTMLソースを取得
3. Backlog管理者に依頼: エクスポート機能があるか確認
どの方法をお試しになりますか?
> もういいです。
⏺ 承知いたしました。
backlog:get_wiki_pages (MCP)
のところを見てみると、
BacklogのMCPを利用してwiki機能のページを探しに行っていることが分かります。
CLAUDE.mdを設定してみる
この問題を解決するため、プロジェクトディレクトリにCLAUDE.mdファイルを配置しました。
既にCLAUDE.mdが作成済みの場合は、下記内容を追記するだけでも問題ありません。
### Backlogにおけるドキュメント管理について
- backlogの管理ではwikiページは使用していません
- 「backlogのドキュメントを取得して」のような指示があった場合は、以下APIを参考にドキュメントを取得してください
- https://developer.nulab.com/docs/backlog/api/get-document-list/
- https://developer.nulab.com/docs/backlog/api/get-document-tree/
- https://developer.nulab.com/docs/backlog/api/get-document/
- https://developer.nulab.com/docs/backlog/api/get-document-attachments/
- backlog APIを利用する場合は、以下のファイルに記載されているAPIキーを利用してください
- ../backlog_apikey
APIキーファイルは任意の場所に配置可能で、ファイル内にAPIキーを記載しておきます。
検証中に「環境変数にAPIキーがあるか確認しますか?」と確認されることもあったため、
設定ファイルの代わりに環境変数を使用することもできそうです。
設定後の動作確認
CLAUDE.mdファイルを設定してターミナルを再起動したのち、同じ指示を実行してみました。
> このbacklogのドキュメントページを取得して、マークダウンファイルとして出力してください。
https://*****.backlog.jp/document/****/e/****
⎿ ⧉ Selected 2 lines from memo.md in Visual Studio Code
⏺ Read(../backlog_apikey)
⎿ Read 1 line (ctrl+r to expand)
⏺ Update Todos
⎿ ☐ Extract document ID from URL
☐ Fetch document content using Backlog API
☐ Convert to markdown format and save as file
⏺ Update Todos
⎿ ☐ Extract document ID from URL
☐ Fetch document content using Backlog API
☐ Convert to markdown format and save as file
⏺ URLからドキュメントIDを抽出します: ****
⏺ Update Todos
⎿ ☒ Extract document ID from URL
☐ Fetch document content using Backlog API
☐ Convert to markdown format and save as file
⏺ Bash(curl -X GET "https://*****.backlog.jp/api/v2/documents/****?apiKey=****")
⎿ {
"id": "****",
"projectId": ****,
… +68 lines (ctrl+r to expand)
⏺ Update Todos
⎿ ☒ Extract document ID from URL
☒ Fetch document content using Backlog API
☐ Convert to markdown format and save as file
⏺ Write(backlog_document.md)
⎿ Wrote 12 lines to backlog_document.md
# ドキュメントテスト
このドキュメントはテスト用に作成されたページです。
wikiではありません。
---
*Document ID: ****
*Created: 2025-06-23T09:41:18Z*
… +2 lines (ctrl+r to expand)
⏺ Update Todos
⎿ ☒ Extract document ID from URL
☒ Fetch document content using Backlog API
☒ Convert to markdown format and save as file
⏺ BacklogドキュメントをマークダウンファイルとしてbackLog_document.mdに保存しました。
今度は最初からBash(curl -X GET "https://*~~~
を実行していて、
MCPによるWikiページの探索はしていないことが分かります。
出力されたファイルを見てみると、メタデータ付きでドキュメントが出力されていました。
# ドキュメントテスト
このドキュメントはテスト用に作成されたページです。
wikiではありません。
---
*Document ID: ****
*Created: 2025-06-23T09:41:18Z*
*Updated: 2025-06-23T09:41:54Z*
*Created by: CM川中子凌平*
さいごに
今回の検証により以下のことが明らかになりました。
CLAUDE.mdの活用によってClaude CodeからBacklogドキュメントを取得できました。
ただし大量のドキュメントを取得するとトークン消費量が大きくなるため、注意が必要です。
今後Backlog APIでドキュメント機能が拡張され、アップロード機能なども実装されれば、
ドキュメントをローカル環境で管理する作業がさらに効率化されることが期待されます。
以上、記事を最後までご閲覧いただきありがとうございました。
少しでも誰かの参考になれば幸いです。