技術書典 サークル連絡会 に参加してきました #技術書典

2018.02.14

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

はじめに

おばんです、技術書典4に当選し、絶賛表紙デザインを調整している田中です。絵描きさんが見つかったので安泰?

ちなみにサークル名「ダンボールハウス」でこんな感じの本を書く予定です!「Swiftで書いて覚えるTDD」(仮)

さて、今日はその技術書典4に向けたサークル連絡会に参加してきたので、その内容をレポートします。

イベント概要

技術書典はITや科学などの技術について書いた本などを頒布したり買ったりできるイベントです。

技術書典は自分の好きな技術を広め、新しい技術と出会う場として成長してきました。 次回開催の技術書典4をよりよいイベントとするために、今回のミートアップでは技術書典の運営の思いとどのような場であることを目指しているか、技術書典をどうやってみなさんと一緒に育てていきたいかを共有します。

技術書典4で行う予定の改善活動、スポンサー、技術書典3の振り返り、運営からの発表があります。 技術書典3でサークル参加したかた、技術書典4の参加予定のかた、技術書典が気になっているかたなど みなさまの参加を心待ちにしております。

Connpassより引用。

という概要がありつつ、主催の @mhidakaさんから技術書典に込めたアツい気持ちなどをお話いただいたり、Q&Aや意見交換する会です。Twitterのハッシュタグ #技術書典 にも様子が流れているので、追ってみてください。

資料

[スライドが公開され次第、こちらに貼り付けます]

以下のレポートは、スライドの内容とプラスアルファを記述したりしています。一部抜け漏れなどもありますが、資料が公開されたらそちらをお読み下さい。スライドには記述されていない、当日のQ&Aなども今回はまとめていますので、参考いただければと思います。

技術書典3のふりかえり

数字について

第3回概要

  • 参加サークル数
    • 193サークル
    • 個人170
    • 企業23
  • 来場者数: 2750人 (UU)

サークルアンケート(104サークル)

  • 初めて書いた人は約25%
  • コミケなど他のイベントや商業誌経験者は約75%

持ち込み部数

  • サークル平均160部
  • 全体: 平均164部、最頻値100部、中央値113部
  • 新刊: 平均117部、最頻値100部、中央値100部
  • 既刊: 平均87部、最頻値50部、中央値50部

  • ここから浮かび上がるサークル像

    • 1種あたりでは100〜150部
    • 種類は1〜2種

完売率

  • 当日の頒布部数はサークル平均119部
  • 完売率は64.7%
  • 14時ごろに30%のサークルで新刊、または既刊のいずれかが完売(17時までの統計値、サークル単位では40%のサークルで売り切れが発生した)

頒布統計

  • 当日の全サークルの頒布数は20,000札前後
  • 参加者一人当たり7.2札を購入
  • 完売率は64.7%
  • 2万冊の技術書が1日で流通

展示形式

  • 見本誌を見て
  • 実演を行なって
  • タブレット、PCを使って

  • などなど。下調べせず来る人もいるので、表紙やポップなど、なんらかの目を引く工夫が必要

支払いについて

かんたん後払い利用統計

  • 利用したサークル数: 62。利用率は32%
  • 利用者数は195名。来場者数は2750名(UU)利用率7%

サークル利用

  • 総トランザクション: 681
    • 大雑把に681冊の書籍が頒布されたことを示す(一回の決済に複数書籍が含まれている場合があるので実際は多少上振れしそう)
  • 合計売上金60万円弱
  • 1冊あたり平均870円程度。書籍の価格は頻出値が1000円、続いて500円です。

技術書典4での試み、スケジュール

あくまで予定です。

新規案

  • 個人と企業の区分廃止
    • 一般以外は名誉職のパトロンのみ
  • 結構がんばった配置(狭い!ごめん!)
  • 整理券システム→継続
  • 出展者入場チケットの電子化
  • 見本誌電子化、カタログ(努力目標)
  • かんたん後払いiOS対応(努力目標)
  • 電書サポート(努力(以下略))

スポンサー制度の推進

  • 技術書典スポンサーの募集
    • みなさんのおかげで技術が集まる場所として認知されつつあります
    • 赤字回避!!!
  • サークル参加者への支援

商業化時の支援

  • 技術書典ロゴを提供
    • 著者希望があれば表紙などに掲載いただけます
    • テイストなどがあると思うので強制ではありません
    • 使う場合も利用料は発生しません

直近の改善案

  • 見本誌のデジタル化、既刊提出が不要になるように対応中
  • 当日増版システムについて、担当者が育休に入るため休み
  • サークル参加費のPaypal / Stripe対応。銀行振込の非推奨化を進めます

Q&A

Q. 本は何円に設定するとよく売れますか?

500円にしたからよく売れるとか、1000円にしたからあまり売れないとかはない印象 #技術書典

Q. どんなジャンルの本がよく売れましたか?

A. Vue.jsや機械学習系の同人誌がよくはけた印象。分類の話に脱線すると、機械学習のなかでも、ハードウェア寄りのものやソフトウェア寄りのものなど様々あった。

Q. 本のページの数え方を教えて下さい

A. 表表紙1枚が2ページ。裏表紙も含めて4ページ。あと本文も含めて数える。印刷所に出すときにこの枚数も含めて計算する。表紙で紙が違うなどもあるが、表紙分の代金ものせる(印刷所によっても違うのかも???)

Q. 各サークルの平均ページ数はわかりますか?

A. 薄い薄い本はあまりない。多いと100ページを記憶している

Q. 机の狭さってどれくらいですか?

A. 90cmくらいです。長机半分分くらい。体感としては、椅子に座った人間二人がきゅっと詰まって座る感じです。余談ですが、サークルから離れられないなどあるので、二人で来ることを推奨しています!

Q. 当日の設営手伝いなどは募集していますか?

A. とてもありがたいですが、ケガとかの安全性の確保のためにお断りしています。でもありがとうございます。

Q. サークル連絡用のSlackなどはないのですか?

A. ケンカとかが起こると大変だなという気持ちです。初めて参加される方もいらっしゃるのでSlackがあると便利だと思うのですが、今はとりあえずTwitterで #技術書典 のハッシュタグで呟くと連絡手段などになりえます。

Q. サークルカットを差し替えたいのですが、締め切りはいつでしょうか?

A. Web上などの電子的なものはいつ差し替えてもよい。印刷が絡むものには締め切りがあって、その締め切りは今はまだ決めていないが、配置公開のタイミングになるかと考えています。

さいごに

自分は今回初参加なので、数字からこれまでの傾向が見られたり、Q&Aで細かい部分の情報が得られて良かったです!開催の裏側についても面白かったです。今後の展望や、運営として取り組んでいきたいアレコレなども共有されて、オープンソースに近い空気を感じました。

情報交換する会は今後も開催されるようなので、初参加の人は一度足を運んでみてはいかがでしょうか!