HIGOBASHI.AWS 第9回 AWS re:Invent 2018 報告会 「新サービス紹介(AWSインフラ編)」で発表しました #higobashiaws #reinvent
2018年12月5日に re:Invent 2018 の報告会として、HIGOBASHI.AWS 第9回が開催されました。今回は、AWS インフラの新サービスとして以下3つを紹介しました。
- AWS Transfer for SFTP
- Amazon FSx for Windows File Server
- AWS Transit Gateway
機能概要や出来ることは、当ブログをはじめ、いろんなところで書かれていますので、なるべく「便利になったけど、制約もあるよ」というところを押さえてみました。
発表資料
発表した資料はコチラです。
気をつけたいポイント
AWS Transfer for SFTP
利用料金
- エンドポイント利用料金は $0.3/h ですので、月額にすると $216/30day になります
- $0.3/h は m5.xlarge より高いです。小規模な環境で、それほど可用性、スケーリングを求められないのであれば、これまでどおり SFTP on EC2 で良いと思います。
- 逆に大規模環境で可用性、スケーリングが求められるのであれば、AWS Transfer for SFTP はおすすめです。
- 当然ですが、高い、安いは環境の規模、求められる要件次第かと思うので、よく検討してください。
エンドポイントの停止
- Transfer for SFTP のエンドポイントは「停止」をすることが出来ます。
- ただし、エンドポイントを停止しても、課金には影響しない(エンドポイントの利用料は継続する)ことに注意。
- 公式ガイドの
StopServer
コマンドに記載がありました。(公式 FAQ に書いてー!)
Stopping a server will not reduce or impact your Secure File Transfer Protocol (SFTP) endpoint billing.
- 公式ガイドの
IP 制限
- 現状、Transfer for SFTP のエンドポイントはパブリック環境に作成されますが、セキュリティグループ、AWS WAF 等に対応していないため、標準機能で IP 制限を掛ける方法がありません。
- 今後の update に期待したいですね!
Amazon FSx for Windows File Server
サポートされる環境
- EC2、WorkSpaces、AppStream 2.0、VMware Cloud on AWS のみ
- Direct Connect や VPN 経由でのオンプレミス環境についての記載はありません
小規模サイズの最大スループット
- GB あたりの最大スループットは 750KBps です
- 最小キャパシティの 300 GB の場合、225MBps あたりが最大スループットになります。
DFS
- マルチ AZ、大規模環境でのパフォーマンススケールなど、FSx for Windows の標準機能ではなく、ユーザ側で DFS を構成する必要があります
- DFS あまり使ったことない勢の私は、DFS を勉強せねば、、、と思っています。
キャパシティ、スループットの変更が出来ません
- 作成時に指定したキャパシティ、スループット を変更することは出来ません。
- スループットについてはリストア時に再指定できるようですが、キャパシティは指定できませんでした。
- かつ、リストアするとエンドポイントが変わりますので、接続先を変更する必要があります。
- 今後の拡張性が読めない場合は、あらかじめ余裕をもったキャパシティ、スループットを指定するのが良さそうです。
- もしくは、スケーリングは DFS で対応する。
AWS Transit Gateway
デフォルトは Any-to-Any
- デフォルトで TGW は Any-to-Any になりますので、隔離したい環境がある場合は注意。
セキュリティグループの参照
- VPC ピアリングのように、接続先のセキュリティグループを参照することはできません。
- なので、TGW 接続先からのセキュリティグループ許可ルールは IP 指定になります。
Comming Soon!
- Direct Connect 対応は 2019/Q1 予定とのこと!
- TGW のリージョン間ピアリングも未対応ですが、Comming Soon! だそうです。
- はやく東京リージョンで GA してください!!(Other regions comming soon! って言ってました)
さいごに
これまでの AWS インフラアーキテクチャを覆すサービスがたくさん発表されました。「おー!すげぇぇぇ」 となる一方で、冷静になって制約もしっかり押さえましょう。まだ、リリースされたばかりですので ドキュメントや FAQ を含めて情報量が多いとは言えませんので、使いたいなぁーと思っている方は、是非、手を動かし検証、実験 で確かめていただくのが大事かと思います。いくつか制約について紹介しましたが、ユーザからの声が反映されるのが AWS です。きっと、皆さんが使いやすいように update されていくことでしょう!
以上!大阪オフィスの丸毛(@marumo1981)でした!