AWS CDKのv1はいつまでサポートされるのか調べてみた
はじめに
CX事業本部 IoT事業部の佐藤智樹です。
今回はAWS CDKのv1がいつまで/どのようにサポートされるのか確認しました。
短い内容ですが、公式のどこに書いてあるのか忘れて100万回ぐらい調べて面倒になってきたので日本語記事として紹介することにしました。大した内容ではないですが、同じようなことで何度も調べている方へ参考になれば幸いです。
情報元
「How customer feedback shaped the AWS Cloud Development Kit version 2」にAWS CDK v1の現状のサポート方針が書かれています。
AWS CDK v1 サポート状況
以下は記事から解釈した内容です。詳細が気になる場合は原文をご確認ください。
AWS CDKのv1はAWS SDKやツールのメンテナンスポリシーに沿ったのサポートが計画されています。6ヶ月の間はフルサポートを継続します。
2022/6/1 未満
CDK v1/v2 両方ともにバグとセキュリティ修正を含む、通常の定期的なリリースを提供します。
2022/6/1 以降
CDK v1がメンテナンスモードに移行します。メンテナンスモードでは、新規および更新されたリソースレベル Low Level Construct(L1)の構成と、重要なバグ修正のみが含まれます。High Level Construct(L2)以上のレベルのコンストラクトはアップデートされなくなります。メンテナンスモードは12ヶ月継続されます。
CloudFormationと1:1対応になるL1 Constructだけ更新されるので、CDKの利点であるL2 Constructなど抽象層としての役割が新しい機能に関しては足りなくなりそうな印象です。
2023/6/1 以降
CDK v1のサポートが終了します。この日以降CDK v1はアップデートやリリースが行われなくなります。過去にリリース済みの内容はパブリックパッケージマネージャーから利用でき、コードはGitHubに残ります。サポートが終了したCDKのバージョンはご自身の判断でご利用ください。新しいメジャーバージョンへの更新をお勧めします。
所感
そこまで急ぐ必要はないかと思ってましたが、L2以上のコンストラクトや新機能のアップデートされなくなり、重要なセキュリティアップデート以外は更新されなくなるので2022年6月までにはCDK v2に移行した方が良いと感じました。
CDKv1->v2は細かい変更がいくつかあるのでCDKで本番環境をリリース済の場合は以下の記事などで変更内容を確認し、テンプレートの差分確認や検証用AWSアカウントへのリリーステストなどを行ってから反映することをお勧めします。