Dedicated Hosts の RI 購入状況の確認の仕方
よく利用する EC2 の RI と、Dedicated Hosts の RI の確認方法の違いをまとめました。同じ RI でも確認方法が異りますので Dedicated Hosts の確認方法を中心にマネージメントコンソールと、AWS CLI からの確認方法を紹介します。
Dedicated Hosts とは
EC2 を物理サーバーとして専有できる Dedicated Hosts という利用方法があります。Dedicated Hosts も RI(Reserved Instance)を利用でき、オンデマンド価格と比べると最大70%割引で購入ができます。
RI 確認方法まとめ
マネージメントコンソールから RI を確認するときはリンクが異なります。
AWS CLI から確認すときはaws ec2 describe-
以降が異なるので注意。
- EC2 の RI 確認コマンド
aws ec2 describe-reserved-instances
- Dedicated Hosts の RI 確認コマンド
aws ec2 describe-host-reservations
RI の有効期限を確認したいとき
一般的な方の EC2 の RI の有効期限を確認したいとき、マネージメントコンソールからなら以下のリンクから確認できます。
AWS CLI からの以下のコマンドで確認できます。
aws ec2 describe-reserved-instances
実行結果は以下のリンクを参照ください。
Dedicated Hosts の RI の有効期限は上記2つの方法から確認できません。Dedicated Hosts も EC2 ではあるのですが管理され方が異ります。
マネージメントコンソールから確認
Dedicated Hosts はリザーブドインスタンスと別のリンクが用意されています。
起動中の Dedicated Hosts のインスタンスをこの画面で確認できます。Dedicated Hosts の RI を確認するときはここからDedicated Hosts の予約をクリックして進みます。
すでに期限切れの RI の例になりますが、この画面で Dedicated Host の RI の購入状況を確認できます。
マネージメントコンソールから確認するときの違い
- Dedicated Hosts の RI 確認は Dedicated Hosts のリンクから確認できる
- EC2 の RI 確認はリザーブドインスタンスのリンクから確認できる
AWS CLI で確認
EC2 の RI 確認コマンドとは異なりますので注意してください。AWS CLI からの以下のコマンドで確認できます。
$ aws ec2 describe-host-reservations
RI がない場合
Dedicated Hosts の RI がないときの出力例
{ "HostReservationSet": [] }
RI が期限内で有効の場合
Dedicated Hosts の RI が2つあったときの出力例
{ "HostReservationSet": [ { "Count": 1, "Duration": 31536000, "End": "2023-08-01T09:00:00+00:00", "HostIdSet": [ "h-0c12345678901234a" ], "HostReservationId": "hr-a1234567890123456", "HourlyPrice": "0.000", "InstanceFamily": "c5d", "OfferingId": "hro-o123456789012345a", "PaymentOption": "AllUpfront", "Start": "2022-08-01T09:00:00+00:00", "State": "active", "UpfrontPrice": "100000.000", }, { "Count": 1, "Duration": 31536000, "End": "2023-08-01T09:00:30+00:00", "HostIdSet": [ "h-0c12345678901234b" ], "HostReservationId": "hr-b1234567890123456", "HourlyPrice": "0.000", "InstanceFamily": "c5d", "OfferingId": "hro-o123456789012345b", "PaymentOption": "AllUpfront", "Start": "2022-08-01T09:00:30+00:00", "State": "active", "UpfrontPrice": "100000.000", } ] }
RI の有効期限切れ
Dedicated Hosts の RI が2つあったが有効期限が切れているときの出力例
{ "HostReservationSet": [ { "Count": 1, "Duration": 31536000, "End": "2022-07-01T09:30:15+00:00", "HostReservationId": "hr-a1234567890123456", "HourlyPrice": "0.000", "InstanceFamily": "c5d", "OfferingId": "hro-o123456789012345a", "PaymentOption": "AllUpfront", "Start": "2021-07-01T09:30:15+00:00", "State": "retired", "UpfrontPrice": "100000.000", "Tags": [] }, { "Count": 1, "Duration": 31536000, "End": "2022-07-01T09:30:30+00:00", "HostReservationId": "hr-b1234567890123456", "HourlyPrice": "0.000", "InstanceFamily": "c5d", "OfferingId": "hro-o123456789012345b", "PaymentOption": "AllUpfront", "Start": "2021-07-01T09:30:30+00:00", "State": "retired", "UpfrontPrice": "100000.000", "Tags": [] } ] }
リージョンを変更してみる
Dedicated Hosts の RI 確認はリージョン毎に確認が必要です。
ap-northeast-1
で確認していたものをus-east-1
に変更しました。us-east-1
では Dedicated Hosts の RI は購入しておりません。
$ export AWS_DEFAULT_REGION="us-east-1" $ aws ec2 describe-host-reservations { "HostReservationSet": [] }
期待どおりの結果です。
AWS CLI から確認するときの違い
- Dedicated Hosts の RI 確認コマンド
aws ec2 describe-host-reservations
- EC2 の RI 確認コマンド
aws ec2 describe-reserved-instances
おわりに
以下のリンクで紹介している RI 期限切れ通知の対象にDedicated Hosts の RI は含まれていません。ご注意ください。
AWS CLI や、SDK を用いた定期確認の仕組みを実装するか、前もってカレンダーに登録など何かしらで Dedicated Hosts の RI を管理すれば適切な運用ができるかと思います。