目標設定を自分に合った形で充実させるための考え方

目標設定を自分に合った形で充実させるための考え方

目標を設定するとき、「何をどう決めればいいのか分からない」「とりあえず埋めるだけになっている」と感じることがあるかもしれません。実用的な目標を無理なく作るための第一歩について考えてみます。
Clock Icon2025.02.21

こんばんは。僕です。

はじめに

目標を設定するとき、どう考えたらいいのか分からずに、無難な内容で埋めて終わりになってしまうこともあるかもしれません。業務のなかで目標を意識する機会が少ないと、設定したこと自体を忘れがちになり、せっかく設定しても形骸化してしまうことがあります。

目標設定は本来、負担を増やすためのものではなく、自分の業務を将来のために少し整理するためのものです。無理に気の利いた内容にする必要はないのです。自分の業務を自分にとって実行しやすくすることで、「設定してよかった」と思えるものになります。

そこで今回は、代表的な目標のタイプごとに、設定をスムーズに進めるためのポイントを整理してみます。

チームや組織の成果につながる目標の立て方

多くの職場では、チームや会社の方針とリンクする形で目標を設定することが求められます。ただ、「大きな目標を自分用に落とし込むのが難しい」と感じられることもあるかもしれません。このタイプの目標をスムーズに決めるためのポイントについて考えてみます。

1. 「現状の業務のどこに力を入れるとよいか」で考える

成果につながる目標を考えようとすると、「新しいことに取り組まなければ」と思うことがあるかもしれません。しかし、現状の業務の中でも、「この部分に少し力を入れると、成果が変わるポイント」はあるものです。

例えば、担当している業務があるなら、

  • どの作業が特に重要なポイントになるか
  • 仕事の進め方をどこか改善すれば効果が出そうか
  • どんなところでチームに貢献できそうか

といった視点で考えると、無理なく目標を決めることができます。

2. 「目指すレベル」を決めておく

目標を設定したものの、「どのくらいできれば達成と言えるのか」が分からないと、実際には動きにくくなります。そこで、指標をざっくり決めておくと、日々の業務のなかで意識しやすくなります。

例えば、「新規顧客の獲得を強化する」という目標を立てる場合、さらに具体的な達成基準として、

  • 四半期内に○○件の商談を創出する
  • 既存チャネルとは異なる手法で○○件のリードを獲得する
  • 成約率を○%向上させる

など、「どこまで進めば成果と言えるか」を設定すると、より取り組みやすくなります。

業務のスキルを伸ばす目標の考え方

スキル向上に関する目標は、「どんなスキルを伸ばすべきかが分からない」と感じることがあるかもしれません。業務に直結する形で考えると、実際に役立つ目標を作りやすくなります。

1. 「日々の業務で手間取ること」から決める

スキル向上の目標は、「業務の中で解決したいこと」を基準に決めると、自然と実行しやすいものになります。たとえば、「作業時間がかかりすぎる」「もっとスムーズにできるようになりたい」と感じることがあれば、それに関連するスキルを設定すると効果的です。

具体的には、

  • 資料作成で時間がかかる → 情報整理のスキルを向上させる
  • レポートを書くのに苦労する → ロジカルな文章の作成方法を学ぶ
  • 仕事の進め方を改善したい → タスク管理の方法を見直す

といった形で考えると、実務に関連する目標を作りやすくなります。

2. 「どのくらい実践すれば変化がありそうか」を決める

スキルを伸ばすには習慣的な取り組みが必要ですが、「どのくらいの頻度でどう実践するか」を決めておくと、実行しやすくなります。

例えば、「プレゼンのスキルを伸ばす」という場合、

  • 毎月1回は発表の機会を作る
  • 新しいやり方を試してみて、感触を確かめる
  • 他の人のプレゼンを見て、気づきをまとめてみる

のように、「やれる頻度」と「具体的な行動」をセットにすると、自然と実践に移しやすくなります。

仕事の取り組み方や考え方に関する目標の進め方

仕事の進め方や、何か行動する上での考え方に関する目標を設定するとき、「そもそもどういう視点で考えればいいのか」が分かりにくく感じることがあるかもしれません。この目標を決めるときは、「最近の業務で気づいたこと」から整理するとスムーズです。

1. 「少し意識すると改善できること」に焦点を当てる

仕事の進め方を変えるには大きな意識改革が必要なわけではなく、「ちょっとした工夫でやりやすくなること」を見つけるだけでも効果があります。例えば、

  • 会議での発言を増やす
  • 作業前にタスク整理をする時間を作る
  • 他の人の意見を聞く機会を増やす

といった形で考えると、無理のない目標が作れます。

2. 「習慣にできる形」で考えてみる

行動に関する目標は、習慣にしやすい形にすると意識しやすくなります。たとえば、

  • 毎週○曜日にふりかえりの時間を作る
  • 1日1回フィードバックをもらう機会をつくる
  • 〇〇に関する記事を定期的にチェックする

といった形で「やれること」に分解して設定すると、自然と続けられるようになります。

おわりに

目標を設定するとき、「何が正解か分からない」と感じることがあるかもしれません。しかし大事なのは、「自分の業務のなかでちょっと意識すると変わること」を設定できるかどうかです。

あまり構えずに、自分にとって意味のある目標を作る視点を持っておくと、目標設定自体も負担になりすぎず、「これならできそう」と思えるものになっていくはずです。無理なく、業務に活かせる形で目標を整理するヒントになればと思います。

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