AWS初学者が、『絶対忘れない勉強法』を読んでAWS CLF試験に活かした話

AWS初学者が、『絶対忘れない勉強法』を読んでAWS CLF試験に活かした話

Clock Icon2024.03.25

こんにちは、AWS事業本部の神保です。

先日の話ですが、このブログを書こうかと気合を入れた瞬間に地震が起きました(2024/3/21) 。
一体どうなっているのでしょうか。。これ以上地震に見舞われないことを祈るばかりです。

CLF試験を受けました

さて今回のテーマは、AWS Certified Cloud Practitioner(CLF-C02) を取得した話です。
私は今まで、インフラ系のシステムエンジニア(社内)など経験したこともあり、GCPやAzureをちょこちょこ触ったことはありましたが、AWSはクラスメソッドにジョインするまで全く触ったことはありませんでした。
AWSは資格が複数あり、はじめの一歩の資格としてさほどつまづくことはないかな、などと考えていましたが、
サービスの種類が多く、覚える内容が多岐にわたったため、これは対策をしないと取れないなと感じ、自分なりに工夫して知識を身につけることにしました。

まず締め切りを作る

まずは締め切りを作りました。
悲しいかな、人間の脳は、締め切りがあると無いとでは集中力に大きな差が出るそうで、
実現可能な適切なプレッシャーが、我々の脳を刺激し、集中力や創造性を引き出すそうです。
また、締め切りによってタスクが具体化され、行動を起こしやすくなると言われています。

とりあえず1か月以上に設定するとダレてしまうことが目に見えていたため、テストセンターの空き状況と相談し、1か月後の日程で予約を入れました。
(今回のテストにパスするだけならもう少し短納期でもできるのかもしれませんが、今後もAWSジャーニーは続きますので、しっかりと土台を作りたいところです)
私はそこまでできませんでしたが、向いている人であれば、もっと小さいタスク単位で締め切りを作る(この本のこの単元は明日までに読み切る等)のも効果的かもしれません。

「何」を勉強したか

私が今回使った教材は、大きくは2つとなります。
① AWSより提供されている、AWS Cloud Practitioner Essentials (Japanese) (Na) 日本語実写版
② iPhone アプリ AWS認定 クラウドプラクティショナー模擬試験 Version 2.3.4

①で大枠をつかみ、②で実践形式の問題を履修していきました。

余談ですが、この①の教材は、とても力をかけて作られています。
AWSの各サービスやシーンをコーヒーショップの運営に例えて話を進めるため、とっつきやすいです。
また、私の好きなコンテンツとして、「データベース頂上決戦! Amazon RDS VS DynamoDB」 というパートの動画が熱いです。ボクシング風のナレーションを演じており、見たことのないサービスの違いなんてよくわからないよという苦手意識を吹き飛ばして(?)くれました。 なお、 実践形式の問題の履修としては、Udemy もおすすめです。

「どうやって」勉強したかのいくつかのアプローチ

さてここでは、自分なりの工夫を書いていきたいと思います。
40歳を少しだけ過ぎた自分ですが、近年細かいことを覚えるのが少しだけ時間がかかるようになりました。少しだけですよ。
先のとおり覚えることが多くハードルを感じていたため、勉強法という意味で色々と情報を集めました。
その中でも、「絶対忘れない勉強法」という一冊の本が目に留まり、今後の勉強スタイルにも大いに役に立つと思い、実践してみることにしました。

勉強前に10分歩く

この本の第一のアドバイスは「勉強前に10分歩く」です。
まずもって、日ごろから運動不足を感じていた私にはうってつけです。
研究によると、この習慣は血の巡りを良くすることで、記憶効率を25%もアップさせるとのこと。
冬の晴れた空は気分もよく、AWSの概念やサービスを学ぶ意欲を湧かせてくれます。少なくともずっと部屋で勉強するよりはいい気分になりますね。

脳に重要な情報だと認識させる

次に、この本は「脳に重要な情報だと認識させる」ことの重要性を説いています。
これはある意味、目からウロコでした。
確かにこの数年、ふーんなるほどなるほど、と覚えることはあっても、絶対にこれを覚えるという強い意志はなかなか発揮できていませんでした。
AWSの勉強においても、ただ情報をインプットするだけでなく、復習を通じて「これは覚えなければ」と自分自身に認識させることが大切だと気づかされました。
勉強以外でも、脳は、強い感情や刺激をよく覚えるようです。
強い意志をもって勉強することが大事なのですね。

音読する

音読に関する章では、音読が脳へのインプット効率を高める効果があると紹介されています。
(さすがに前述のデータベース頂上決戦を音読することはしませんでしたが...)
日常でも、一読で理解の出来なかった内容は音読し理解をするようにしてはいましたが、 特に、多くのサービス名や機能があるAWSの学習では、音読をする機会は多く取りました。

さらに、勉強前に眼球を左右に30秒ほど動かすと、左脳と右脳を刺激することでさらに記憶力を上げることができるそうです。
(職場では不審な人になってしまうためなかなかできませんが...)

まずはやり始める(習慣化する)

そして、これがアハ体験のような話ですが、「やり始めるとやる気は出る」という部分です。
個人的な勉強を始める最大の障壁は「やる気が出ない」というものですが、この本によれば、動き出せばやる気は後からついてくるとのこと。なんということでしょう...
脳にある側坐核という部分が、いわゆる「やる気スイッチ」になっており、その行動をやり始めることではじめて側坐核がアクティブになるそうです。

思えばジムを契約しては辞めてということが過去数回あった自分、
続いている人達は、みなさん、とにかくまずはやるということを習慣化していました。
まずは、小さくともやってみるのが大事ということなのですね...

ということを学んだ私は、今回ともかくサイクルを作ることにしました。
・歩いたらAWS問題集 → ご飯食べたらAWS問題集 → 寝る前AWS問題集
平日は、事あるごとに2歳の息子のちょっかいが入るためまとまった時間が取りづらいのですが、スマホで学べる問題集は強い味方でした。

眠気には踏み台昇降運動

次の教えは、眠気を感じたら有酸素運動で眠気を撃退できるというもの。
本では、10分間の踏み台昇降運動が効果的であり、モチベーションも高まるとされています。
私は、ガムをかんだり、散歩をしたりということで耐えることが多い(または眠る)ため、積極的にこの教えはできませんでした。

昼寝で記憶定着

これはこの本の教えではありませんが、昼寝をうまく取り入れて記憶定着をさせるという方法もありかと思います。 NASAのある実験によると、昼に26分間の仮眠をとった結果、認知能力が34%上昇し、注意力も54%上がったという結果があります。 個人的にも、昼寝を取ったほうが、より頭の中の情報が整理され、夕方以降の集中力が高まっていると感じています。
寝るということは記憶と深く結びついていますため、個人的なサイクルとして夜寝る前に学習をすることが多いです。

勉強後の筋トレでさらに記憶定着

最後に、「勉強後の筋トレで記憶の定着度が高まる」というアドバイスです。
勉強後の筋トレが記憶力を高めるという研究結果に従って、私も自宅で簡単な筋トレを実施するようになりました。 ...と書いた通りできれば苦労はありません。
たまに先述のサイクルの途中、ご飯後や寝る前に、2歳の息子をお腹の上に乗せ腹筋するということをしました。 記憶力向上に役に立ったかは、比較が難しいためわかりませんが、少なくとも気分転換になりました。

まとめ

結果として、CLF試験には合格しました。
試験自体、模擬試験で行った問題や類似の問題もありましたが、全く知らない問題もあり、手を抜いていたら余裕で落ちていたでしょう。
すべての教えを遵守できたわけではありませんでしたが、習慣化して何回も復習するというのと、運動を取り入れるというのは、王道でありながら効果的なのだなと感じました。
また、本の内容とは関係ないですが、理解の難しい概念(6つのRなど)はGPTに繰り返し具体例を聞いて教えてもらうということもやりました。
人に聞くのと違い、何度でも嫌がることなく教えてくれるため、それもおすすめの方法です。

CLFの資格は初めの一歩と思っており、すでに本記事の作成時点で Solutions Architect試験(SAA-C03) を予約しているため、その顛末はまた別記事にてご紹介したいと思います。

本記事で紹介した方法は継続して今後の学習に活かしていくつもりです。
この記事を見ていただいた皆さんにも、ぜひ何か1つでも、なるほどと思っていただくことがあれば幸いです。
ではまた次回の記事でお会いしましょう。ありがとうございました。

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